
現在転職活動をされているもしくは転職を検討されている方へ適職を探す5つの方法についてお話していきます。
この記事では悩んだ際に陥りがちなパターンと、これからすぐに実践できる対処法をご紹介していきます。
<目次>
・やりたい仕事がない、分からない!
・やりたい仕事がみつからない原因とは?
・やりたい仕事の探し方
【やりたい仕事がない、分からない!】

転職をしたいけど自分が何をしたいか分からない、やりたい仕事がないと感じてはいませんか?
実は明確なゴールを定めた転職活動ができている方は、そんなに多くはありません。多くの方が各々悩み、迷っています。できることがない、分からないからと焦らず、今の自分にできることから手を付けていきましょう。
「やりたい仕事」が「できる仕事(自分が得意な仕事)」とは限りません。
自分がこれまでのキャリアで培ってきたことや得意なことを理解しないまま転職活動を進めていく方も多くいます。
ただ漠然と「やりたい仕事」を考えてしまうと、やりたいことが思い当たらなかったり、まったく得意でないことを目指すことになったり、という事態になってしまいがちです。まずは自分が経験した業務や経験から、得意な事と、やりたい仕事を切り離して考えてみることが大切ですね。
現状に不満を感じながら仕事を続けているようなら、転職もひとつの選択肢として考えてみましょう。そして転職を考え始めたら、まずは自分の「やりたい仕事」のヒントを探してみましょう。
ポイントは「自分自身をよく知ること」です。「どんなふうに働きたいか」「大切にしたいことは何か」過去の経験や他人の話などから掘り下げていく作業が、道をひろげてくれるはずです。
【やりたい仕事がみつからない原因とは?】
転職活動の際に「やりたいこと」が分からなくなってしまう人には、4つのパターンにわかれることが多いです。

~パターン1~
・立派な将来ビジョンが必要だと思っている。
転職活動では応募書類や面接で「やりたい仕事」を語る場面があります。そのときに採用担当者をうならせるような立派なビジョンを語れないといけないのでは?と思い込み、「やりたい仕事」自体が分からなくなってしまう人もいます。
しかし、10年、20年先の自分がどうなっているかを想像するのは難しいことです。実際に、具体的な未来像まで描けている人はさほど多くありませんので過度に心配する必要はありません。
もし今までの仕事のなかで少しでも得意なことや苦に感じないことがあれば、そこを掘り下げることで「やりたい仕事」が見えてくるのではないでしょうか。
~パターン2~
・自己分析ができていない
考えてはみたけれどやっぱりやりたい仕事が分からない。という方は自己分析が十分にできていないことも原因のひとつとして考えられます。
「好きなこと」や「やりたいこと」が思い浮かばない場合には日頃の生活や業務から自分の気持ちに向き合ってみましょう。「自己分析」というと少し敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、自分の気持ちにまずは正直になることが必要です。普段仕事や生活の中で抱いている不満やうれしかったこと、得意なこと、大切にしていることに焦点をあてて考えてみましょう。
「やりたい仕事」だけに気をとられず、「できること」「苦ではないこと」が「やりたい仕事を見つけること」に大きく繋がっていきます。
~パターン3~
・職種や業種を知らない
職種や業種はどうしても自分や身近な人の経験、知識をもとにしたり、なんとなく知っている、知名度が高いなど「聞いたことがある会社」の中から探してしまいがちです。その結果、自分に合う仕事が見つからず悩む方も多いでしょう。
また、「自分には合わないであろう」「自分にはできない」と先入観だけで判断してしまうとその分視野が狭まり、自然と候補から排除してしまうとチャンスを逃してしまいます。思い込みや知識にとらわれず、世の中にある様々な職種を知ることが大きな一歩です。
筆者は先日「怪談師」という仕事があることを初めて知りました。普段ホラー系のテレビ番組を避けてきたので今まで知らなかったのです。世の中にはまだまだ知らない仕事がたくさんあります。自分の好きなことや得意なことが思いもかけず仕事に繋がる場合もあるので、まずはどんな職種があるのか知ることも大切ですね。
キャリアアドバイザーに話を聞いたり求人情報を検索してみると今まで知らなかった職種に出会える可能性もあります。
~パターン4~
・条件ばかりをきにしてしまう。
「年収○○○万円以上」「残業時間や休日日数」「福利厚生や手当」「勤務地」など求人情報の条件を絞り込みすぎているかたも少なくはないでしょう。ただ、希望条件を100%満たしている職種や企業は「ほとんどない」のではないでしょうか。
働く条件はもちろん重要ですが、適職を見つける為には一度そのフィルターを外し、広い視野でさがしてみることも大切です。「なぜ転職をしたいのか」に改めて立ち戻ってみることが大切なポイントです。
例えば、「お給料に満足がいかない」という理由で転職を希望する場合、単純に年収いくら以上上がれば満足するのか、お給料のみ上がれば自分は満足出来るのか。「年収を上げたい」という顕在化した希望の裏に本質的な希望があるかもしれません。営業職であれば、「年収が上がらない」の裏に「成果は出しているのに評価されない」「成約しても利益率が低い」「庶務的な業務が忙しすぎて本来の営業活動の時間が削られる」などの本質的な「不満」が浮かび上がることもあります。
「どんな環境であれば転職を考えなかったか」=「不満」を裏返すと、本当にやってみたいことが見えてくるかもしれません。まずはこれまでの不満から、潜在的にある希望を探ってみることが大切です。ここでも自己分析というものは重要ですね。
【やりたい仕事の探し方】

①これまでの仕事を振り返る
まずはこれまでの仕事での経験や気持ちの動きを洗い出してみてください。未来を考えるためのヒントは、過去にあるかもしれません。以下のような視点で、自分自身に問いかけ、振り返ってみましょう。
嬉しかったエピソードや苦労やストレスなくやり遂げられたこと、逆に嫌だったことや大変だったこと、何らかの共通点をさがし、具体的なエピソードを書き出していくと方向性がより明確にみえてくることもあります。
②将来的にどんな仕事をしていたいのかを考える。
何十年も先のビジョンを描くのはなかなか難しいことなので、例えば「今年中にかなえたいこと」を考えてみましょう。1年単位で、「職場でどんな存在でありたいか」「どんなスキルを身につけたいか」をイメージしてみてください。
自分のことはイメージがわかない、というのであれば身近な人物にスポットを当ててみると、想像しやすくなるかもしれません。例えば、上司や同僚、仕事で付き合いのある人を見て「こんなふうに働きたい」と感じたことはないでしょうか。
会社に評価されたいのか、顧客に喜んでもらいたいのか、縁の下の力持ちでありたいのか、あるいは自身が楽しみながら働きたいのか…仕事を通じて「どんな自分」でありたいかを考えてみてください。その理想像が実現できる仕事や働き方はどんなものか、逆算して探す中で適職が見つかることもあります。
壮大なキャリアプラン、ライフプランを今すぐ作る必要はありません。今の自分から手が届きそうなモデルを探してみて、どんな働き方をしているかをみてみましょう。
③人生でやりがいを感じたこと、心に残っているシーンを思い出す。
①や②で今までの仕事を中心にすると考えづらい、または考えたけれどもピンとこないようであれば、今までの人生を振り返ることも有効な手段です。幼少期や学生時代から今に至るまでに、楽しかったこと、やりがいを感じながら達成できたことは何でしょうか。仕事に限らず、プライベートなことでもかまいません。
例えば、学生時代の部活動や委員会活動で取り組んだ思い出深い内容であったり、何か成果を成し遂げた際のストーリーを思いつく限り書き出してみましょう。
これらの体験は「なぜ」記憶に残っているのでしょうか。努力が認められたからなのか、人に喜んでもらえたからなのか。並べてみると好きなことや得意分野、やりがいを感じる要素が潜んでいるかもしれません。
例えば自分がおもてに出なくても、ほかのメンバーを支えることに喜びを感じられるのであれば、営業ではなくマネージャーが向いているのかも、などと仕事に当てはめて考えることもできます。公私問わずに「自分らしく輝くことができた瞬間」を考えてみると、キーワードが思い浮かぶでしょう。
④誰かに話して客観的に自分を知る
「自分を知る」ことはシンプルではありますが、非常に大切なプロセスです。人に相談することで、自分が何を大切にしていて、どんな強みを持っているのかが、客観的に分かることもあります。自分が思っている「私」と、周りから見えている「あなた」は意外と違うもの。自分では気が付かない強みを発掘するいい機会です。
まずは、友人や家族、同僚など、気のおけない仲間に「どう見えているか」を率直に聞いてみましょう。思わぬ答えが返ってくるかもしれませんが、一つひとつを書き出すことによって自分を客観的にみることができるはずです。他人と話すことで、潜在的な思考が整理されることもあります。
特に得意なことであればあるほど、当たり前のようにこなせてしまいます。よくお願いされる業務は「あなただから」と頼まれているのではないでしょうか。たとえ、それほどやりがいを感じていなくても、ストレスなくできている業務は大きな強みになる可能性があります。
転職サポートの経験豊富なキャリアアドバイザーに相談することもおすすめです。対話を通して、自分では気づかない強みや、仕事に対する優先順位などを導き出してくれます。周囲から評価されていることやその理由を、第三者の視点から教えてもらうことで新しい景色が見えてくるはずです。
⑤実際の求人情報を見てみる
転職サイトなどで、いろいろな業界の求人情報や必須条件を知るだけでも、やりたい仕事を見つけるための第一歩になります。求人情報をチェックする際に気をつけたいのは、「譲れない条件」とマッチしているかどうかです。
自己理解が深まっていない状態では「知っている会社だから」「条件がよいから」「興味のある商品だから」と、表面的な情報にとらわれ、本来やりたいことから遠ざかってしまうこともありますね。
一方で、「〇〇業界で働きたい」といった思いが強すぎると、それ以外の業界の可能性を見落としがちです。
選択肢を広げるためには、自分の中で絶対に譲れない軸を定めることがポイント。もしその軸に合えば、希望の業界でなくても一度目を通してみてください。興味が持てるのであれば、応募を考えましょう。
<まとめ>
まずは自分のことについてよく知ることが大切です。
もし難しければ転職エージェントを活用してキャリアアドバイザーに相談することもおすすめです。あなたの希望と経歴・スキルをもとに今後のキャリアプランまで、自分では思いつかなかった仕事にたどり着けるかもしれません。客観的な視点を取り入れつつ「転職軸」を持って進めていけば、徐々にやりたい仕事が見えてくるはずです。
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