大学生でワーホリ・留学へ行くことを決めたけれど、〝休学して渡航する〟 か〝卒業してから渡航する〟か、で悩まれる方って多いですよね。
でも、今日はこの論争に参加するわけでありません。
この論争には、はじめから答えを出してしまうのですが、基本的に選ぶことが出来るのであれば、〝休学してワーホリ・留学に渡航する〟 のがベストです。
何故か?については後述するとして、
そんな中でも予算面などのやむを得ない事情から、休学渡航が選べずに、〝卒業してから渡航する〟を選ばれる学生さんは一定数いらっしゃると思います。(私がそうであったように。)
ご家庭の事情なども含め、理由は色々とあるでしょう。(それでもやっぱり、ワーホリ・留学に行きたい!) そう思ってはいけないのでしょうか。
いいえ、そんなことは決してありません。
しっかりと事前に抑えておきたい要点を把握しておけば、その先に予想される困難は避けられますし、それに向けて準備もできます。ご家族や周りの人々の協力も得ることが出来るはずです。
そこで今回は、〝卒業してから渡航する〟大学生が、それでも帰国後しっかりとワーホリ・留学経験を活かせるように、失敗しない為に知っておきたい知識と心構えについてお話したいと思います。
<目次>
・まずは、本当に休学できないのかを確認しよう!
・卒業してからのワーホリ・留学は、スピードが命?!
★どのくらい滞在する?目的を設定してから渡航計画を立てよう!
★就活に掛ける期間もわすれないで!
★大切な事なので、もう一度。
・卒業してからのワーホリ・留学にはメリットも!
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まずは、本当に休学できないのかを確認しよう
『ワーホリ・留学するなら早いうち』 というのは、ワーホリ・留学界隈では良く言われる表現です。
この理由は偏に、卒業してから渡航すると、『新卒』を利用しての就職活動が出来なくなるというリスクが大幅に高まる、という事実があるからです。
昔に比べれば、現代の日本社会は『新卒ブランド』という概念は少しずつ薄まりつつありますが、それでもやはり、その認識はまだまだ十分に濃く、現時点においては、『新卒』というだけで将来の選択肢が広がるというのが現実です。
休学して渡航するのであれば、帰国後に学生として就職活動を迎えることが出来ますので、『新卒』の立場をフル活用した上で、留学野経験値までアピールが可能です。
ですので、本当に休学が出来ないのか、そうでないのかについては、個人だけで判断をせずに、大学側やご両親に事前に確認、相談をするようにして下さい。
◇【大学】 ・・・大学毎に休学の申請ルールは違います。必ず確認を行いましょう。
例えば費用については、休学中にも学費の数十パーセントを納めなくてはならない大学もあれば、比較的安価な一定額を支払うだけで休学が可能な大学もあります。
また、大学によっては渡航方法や利用するビザ(査証)によって休学許可が下りなかったり、ゼミや研究室の教授の許可が必要なケースもあるようです。
大学側の定める休学取得条件などについても、しっかりと事前に確認しましょう。
◇【保護者の方】 ・・・ワーホリ・留学には高い予算が掛かります。そしてその額は、プランによっては中々一般的な学生が個人で貯められる額ではありません。
(両親に迷惑を掛けず、自身でお金を溜めて渡航する!) という、立派な考えの学生さんからもよく相談を頂きますが、ほとんどの場合、家庭に金銭的な負担を掛けたくない。という思いやりや責任感からくるものですよね。
ですが、多少苦しくても親は子供を応援したいもの。
そして、保護者の方があなたのワーホリ・留学を援助したいと思うかどうかは、ご自身のやる気やその目的/将来をどれほど本気で考えられているかどうか、に掛かっています。
ですので、その気持ちを胸に留めるのではなく、是非一度、しっかりと言葉にして保護者の方に相談してみましょう。シッカリとご自身のやる気を示せば、何かしらの援助してもらえる事もあるかもしれません。
そもそも、先述したように、留学に行くことを前提として、帰国後の将来の優位性を本気で考えるのであれば、〝卒業してからワーホリ・留学〟ではなく、〝休学してワーホリ・留学〟が最も大学生にとって利口な選択肢だということを忘れないで下さい。
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卒業後のワーホリ・留学は、スピードが命?
ひとたび〝卒業後のワーホリ・留学〟を選んだら、渡航まではスピードが命です!
先に述べた通り、基本的に『新卒ブランド』という考え方は現代社会にもまだ色濃く残っており、卒業後なるべく早い時期に就職することがこの優位性を少しでも有効に利用する唯一の方法となります。
でも、まだ諦める必要はありません。
もともと『新卒』というのは、3月末に卒業する学生を指す言葉ですので、在学中に就活をする生徒のことを表します。ですが、ここ数年でこの認識は改められてきており、卒業後3年以内に就職する場合には、新卒扱いとする。というような企業も少しずつ増えてきております。
それ以降は、基本的に 『既卒者』 扱いになり、既卒・未経験での就職活動は、新卒に比べてかなり厳しくなるのが現状です。
ここで重要なのは、新卒カードを使いたい大学生は、どんなに遅くとも、卒業後3年以内に就職する必要があるという明確な期限です。
〝卒業してから渡航する〟多くの方が、事実上〝卒業してから、予算を貯めて、渡航する〟という課題を持つことになる関係上、予算を貯めるにも必ず期限の問題が付きまといます。
何となく、留学資金が貯まったら渡航する。。。
というな、貯金ペースに依存して渡航時期を決めてしまうと、気が付いたら渡航までに1年半、更に留学に1年半かけてしまい、肝心の就活時期に〝新卒〟の対象時期から外れてしまい、希望の就職先に応募が出来なくなってしまった…。なんてことも。
準備段階から、大きな落とし穴にハマってしまい兼ねないことを覚えておきましょう。
★どのくらい滞在する?目的を設定してから渡航計画を立てよう!
そもそもワーホリ・留学は基本的に短くても半年~1年間の期間を有します。また、昨今ではCo-opプログラム(カナダ有給インターンシップ)のような長期プログラムや、2ヶ国留学。学生ビザとワーホリビザの併用型渡航(いわゆる学ホリ)などの魅力的な長期渡航の選択肢も多く出てきており、1年半~2年以上海外に滞在するというような方は珍しくありません。
滞在期間は皆様の目的と計画次第ですが、そもそも日本国内あるいは、短期留学等では十分に習得できなかった語学力の向上や、新しい環境の中で新たなコミュニティ(人間関係)やスキル(技術)を育むためには、ワーホリ期間の標準である1年間という期間では十分とは言えず、往々にして長引きやすいものなのです。
★就活に掛ける期間もわすれないで!
それに加えて、ワーホリ・留学期間が終了した後には、当然、帰国後に就職活動に充てる時間も必要です。例えば、留学そのものに、1年半費やすのであれば、帰国後の就職活動に約半年で2年間です。そうなると、渡航前の資金準備などに充てられる時間は1年以上掛けることが出来ない計算になりますよね。
大学生の持つ〝新卒〟という強力な武器を出来る限り有効活用できるよう、事前に帰国時期を設定し、自身の目標達成に必要な滞在期間をしっかり計算します。その上で予算を立て、その予算を用意するのにどの程度時間が掛かるのかについて、今の内からしっかりと考えを巡らせておきましょう。
★大切な事なので、もう一度。
とは言え、自分だけで何とかしようとした結果、渡航までに時間が掛かり過ぎてしまったり、不十分な予算で、半ば強引にワーホリ・留学に踏み切ってしまうようなケースを沢山見てきました。
前にもお話ししましたが、大切な事なのでもう一度言います。
難しい予算面については一人で悩まず、早めにご両親に相談するようにしましょう。もしも、ご相談がし辛いようでしたら、まずは私共のような留学カウンセラーにご相談いただくことをオススメいたします。色々なアドバイスを差し上げることが出来ますよ。
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卒業後のワーホリ・留学にはメリットも!
先ほど、卒業後のワーホリ・留学はスピードが命!とお伝えしましたが、しっかりと金銭的な準備を行えれば、〝休学して渡航〟に比べて、比較的長めにじっくりと海外生活の時間を確保することが可能です。現地で挑戦したいことが多い大学生や、目指す語学力のレベルが高い方にはかなり有効な手段と言えるでしょう。滞在期間が長ければそれだけ語学力向上に期待が出来ますし、現地での就労や現地での生活を続けていくチャンスも増えるため、海外生活を今後の人生の生活基盤にしたい!と考えている、特に海外志向の強い大学生さんには、非常におススメな選択肢です。
勿論、帰国後のリスクとチャレンジとのバランスのとり方は人それぞれ。誰が何と言おうと、ご自身の気持ち次第ですし、決めるのは自分です。『行きたければ、行けばいい。』 と、私はそう思います。
でも、自身の行動に責任を持つのは、結局のところ将来のご自身です。
後になって自分自身が自身の行動に後悔しないで済むように、しっかりとその選択の結果と向き合っていく責任を持ち続ける気持ちだけは、どうぞ忘れないで居てください。
ぜひ自分自身を信じて、最高の留学経験からご自身の未来をつかみ取ってくださいね。 あなたのワーホリ・留学の成功を心から応援しております!
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