語学学校に日本人が多かった!!そんなときどうする?

語学学校 日本人比率

 

ワーホリや留学準備中のみなさんからよく頂く質問の一つが、「語学学校の日本人比率」。

「自分を追い込んで英語力を伸ばすため、出来るだけ日本人のいない環境を選びたい」という気持ちが、その質問の奥に存在しているのではないでしょうか。これを読んでくださっているあなたにも、心当たりがあるかもしれません。

 

ですが、ここでひとつ現実をお伝えしておきましょう。

ワーホリ・留学先で人気の英語圏諸国には、日本人がたくさんいます。

・・・ガーン( ゚Д゚)

 

そんな風に気を落とさないで!周りに日本人がいようがいまいが、あなたの英語力はあなた次第で決まります。

今回の記事では、語学学校の日本人比率や、渡航先に日本人が多かったらどうするか、というテーマで考えていきましょう。

 


<目次>

・海外在住の日本人は、年々増加中

・『語学学校の日本人比率』のからくり

・コロナ禍の語学学校は、日本人が多い?

・大切なのは『自分自身の行動』


 

海外在住の日本人は、年々増加中

実は平成元年から令和元年までの約30年間、海外在住の日本人の数が右肩上がりで増加し続けていたことが、政府の統計によりわかっています。こちらのグラフを見てみましょう。

外務省:海外在留邦人数調査統計

外務省:海外在留邦人数調査統計

 

こちらは、外務省が毎年発表している在外邦人数の推移です。令和2年は新型コロナウィルスの影響を受けて在外邦人数の減少が見られましたが、それまではおよそ30年間、増加し続けてきたことがわかりますね。

なおこのデータは、海外に3か月以上継続して滞在する日本人に提出が義務づけられている【在留届】の提出数に基づいています。つまり上記データには、3か月未満の短期留学生の数は含まれていません。

 

そして在住邦人数の国別TOP10がこちら:

【1】アメリカ(約45万人)

【2】中国(約12万人)

【3】オーストラリア(約10万人)

【4】タイ(約8万人)

【5】カナダ(約7万5千人)

【6】イギリス(約7万人)

【7】ブラジル(約5万人)

【8】韓国(約4万5千人)

【9】ドイツ(約4万4千人)

【10】フランス(約4万人)

 

さらに在住邦人数の都市圏別TOP10がこちら:

【1】ロサンゼルス都市圏(約7万人)

【2】バンコク(約6万人)

【3】ニューヨーク都市圏(約4万人)

【4】上海(約4万人)

【5】シンガポール(約3万5千人)

【6】大ロンドン市(約3万人)

【7】シドニー都市圏(約3万人)

【8】バンクーバー都市圏(約3万人)

【9】香港(約2万5千人)

【10】ホノルル(約2万人)

 

ワーホリや留学で人気の英語圏の国・都市が、TOP10の中に多数ランクインしていますね。

これらの国・都市は、日系企業のビジネス拠点となっていることや、ワーホリや留学で滞在する上での住みやすさなどが影響しているのではないかと考えられます。

「世界にいる日本人って、意外と多いんだなあ」そう思った方も多いのではないでしょうか。

 

『語学学校の日本人比率』のからくり

話を少し戻しましょう。ワーホリ・留学を検討している方にとって、自分の通う学校の日本人比率は気になるところですよね。

ですがその数字だけで学校を選び「日本人が少ない環境」と思い込んで入学すると、実際の環境がイメージと違うものである可能性が出てきます。

 

たとえば、こんな学校があったとしましょう。

【全体の学生数】100人

【国籍比率】コロンビア20%・メキシコ15%・日本人10%・フランス7%・スイス5%・その他43%

英語圏の語学学校で日本人比率が10%台というのは、かなり日本人が少なめの学校と言えます。

 

では、この学校の各クラスの国籍比率を見てみましょう。

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左側のクラスでは10人中1人が日本人であるのに対し、右側のクラスでは10人中5人が日本人でした。・・・どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

 

語学学校では、それぞれの学生がきちんと自分の英語力に合ったクラスで勉強ができるようレベル分けがされています。そしてその中には、実は「日本人が集まりやすいレベル」が存在するのです。それが、Pre-intermediate(初中級)・Intermediate(中級)のクラス。

残念ながら日本人の平均英語力は、世界的に見るとまだまだ高くないのが現実です。その結果として、語学学校に通う日本人の多くは、この初中級・中級レベルからスタートしています。

 

そして1つのレベルを完了するのにかかる時間は2か月半~3か月程度。

もしあなたが3か月間だけ語学学校を申し込んでいて、入ったクラスが「日本人が集まりやすいレベル」だった場合、その語学学校に入学してから卒業するまで、ずっと日本人が多い環境だけで終わってしまう可能性があるのです。

これは、いくら語学学校全体の日本人比率が少ない場合でも、起こり得ることです。

 

反対に言えば、学校全体の日本人比率が高かろうが低かろうが、高いレベル(Upper-intermediate以上)のクラスで勉強する期間を長く設けることが出来れば、おのずと日本人の少ない環境で学べるチャンスが大きくなるのです。

 

コロナ禍の語学学校は、日本人が多い?

昨年春から新型コロナウィルスの影響で、以前よりも国間の往来がしづらい世界になっていましたが、ここ最近はその影響も落ち着き始め、日本から海外へ出発する方もどんどん増加しています。

しかしながらその一方で、「留学に行きたいのに、飛行機が飛んでいない」「自分の国は感染者が多く、留学先への入国が許可されない」と、物理的に渡航ができない人が世界にはまだまだ多くいるのも事実です。

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日本人は元々コロナ前から、世界でも群を抜いて各国のビザが取りやすい国民。そして昨今の状況下でも、すでに多くの国から入国許可が得られやすい状況になっています。

こういった背景も相まって、早期に入国再開がなされた国や地域では、実はコロナ前よりも日本人比率が高いという語学学校が少なくありません。

しかしこれは日本人の渡航者が増加したのではなく、日本以外の国から渡航できない人が増えてしまった結果です。

 

今後この状況は改善されていく一方と考えられますが、世界中で自由にワーホリ・留学ができるようになるまでには、もう少しばかり時間がかかるかもしれません。

 

大切なのは『自分自身の行動』

では、もし自分の選んだ語学学校や入ったクラスに日本人が多い場合は、諦めるしかないのでしょうか。

はい、そのとおりです。諦めましょう。

 

ですがこの「諦める」というのは、決してワーホリ・留学をすること自体を諦めたり、語学力の向上を諦めましょうということではありません

ここで言う「諦める」というのは、そのような環境であることを受け入れて、その中で自分ができる努力・行動をしていきましょう、ということです。

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いくらあなたが通う語学学校の中に日本人が多かったとしても、日本人しかいないという学校はありません。外国人のクラスメイトや先生たちと積極的に会話をしようとするかどうか、あるいは日本人同士でも英語で会話をしようと心掛けるかどうかは、全てあなた次第です。

また一歩学校の外に出れば、そこは紛れもなく「日本ではないほかの国」。いくら日本人が多い環境だと思っていても、実際には現地人や他の国から来ている外国人の数の方が圧倒的大多数であることに変わりはないのです。

 

せっかくお金と時間と労力をかけて準備した留学やワーホリを、「周りが日本人ばかりだから」とふてくされたまま終えてしまうのは、あまりにももったいないですよね。

その国でしか知りえない人や景色・価値観などと出会うチャンスは、毎日みなさんの周りにたくさん存在しています。しかしそのチャンスを掴めるかどうかは、あなた次第です。

 

英語力の上達度合は、最終的には本人の姿勢と努力によって大きく変わってきます。

周りにいる日本人にばかり気を取られていないで、そこでしか経験できないことに自らチャレンジしていくことを、決して忘れずに海外生活を送りましょう。

あなたのその心がけと行動こそが、ワーホリ・留学を成功に導くカギになるはずです。

 


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Hannah

 

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この記事の内容は 2021年12月09日 (木) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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タグ : hannah, 国籍比率, 多国籍, 学校選び, 日本人比率, 渡航準備, 英語の勉強, 英語初心者, 英語力向上, 語学学校

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