海外渡航をする皆さんが最初にお世話になる現地の人、それがホストファミリーです。
いったいどんな家族だろう、どんな家に住んでいて、どんな生活をしているんだろう?出発間際まで分からないと、ドキドキしますよね。
このシリーズでは、協会スタッフや協会を通して渡航した方の、ホストファミリーとの生活の体験談をお届けしたいと思います!
今回はニュージーランドに渡航したP子さんの体験談です。どうぞ~!
<目次>
・私のホストファミリー紹介
・ファミリーとの生活
・困ったこと
・これから渡航する皆さんへ
・私のホストファミリー紹介
私がニュージランドにワーホリで渡航したのは5年前です。その時はまだ大学生で、2年生の春から大学を休学して1年間渡航しました。語学学校に半年通い、後半は友達と旅行をしたり、ファームでお仕事をしたり、凄く充実した1年間でした。
私が、Brownさんのファミリーにお世話になったのは、ニュージーランドに行って最初の3週間です。Brownさんは5人家族で、お父さんとお母さんと、息子さんが二人、そして娘さんが一人いました。
お父さんは会計士として働いていて、お母さんは化粧品会社で販売のお仕事をしていました。一番上の息子さんは仕事でイギリスに行っていたので、私は直接お会いしませんでしたが、たまにSkypeなどでファミリーとやり取りをしていていました。
娘さんは近くの雑貨屋さんで働いていて、婚約者と同棲していましたが、週の半分くらいは家に帰ってきていました。私と一番仲良く接してくれたのはこの娘さんで、よく面倒を見てくれる優しいお姉さんでした。一番下の息子さんは、大学生でしたが、学校にはほとんど行っていませんでした。私と一番歳が近いのは彼でしたが、一対一で話す機会はほぼありませんでした。
・ファミリーとの生活
Brownsさんのファミリーは、朝ご飯はみんなバラバラにとって、それぞれ家を出ていました。基本シリアルとフルーツで、常に3種類か4種類の違う味のシリアルと、何種類かの果物がストックしてあったので、その日の気分で選んで食べていました。
夕ご飯は、出来るだけみんなで一緒に食べていましたが、時間が合わない時や、その時の状況によって全員が揃わない日も多くありました。私は夕食の時間が苦手でした。
何故かと言うと、お父さんと息子さんが、夕食の時によく喧嘩をしていたからです。私は二人が何を言い争っているのか理解できるほどの英語力は無かったのですが、主には息子さんが大学に行かずに友人のところに泊まり込んだり、家で部屋に引きこもっていたりすることに対して、お父さんが怒って、それに対して息子さんが反発して…という感じでした。
手が出るようなものではなく、口喧嘩だけでしたが、私は男兄弟がいないし、男の人がちょっと声を荒げたりするだけでかなりビビってしまいました。。。喧嘩はいつもではありませんでしたが、お父さんと息子さんが揃った時は、どうしても少し空気がギスギスして少し緊張感がありました。
そう言う時に娘さんがいてくれると、間に入って止めてくれたり、空気を明るく和らげてくれたりして、とても頼もしかったし、喧嘩があったあとは私のことを気遣って「大丈夫?ごめんね、こっちに来て一緒に映画観よう」などと誘ってくれたりしました。
娘さんは手作りのアクセサリーを作るのが凄く得意で、勤務先の雑貨屋さんに置いてもらって販売していました。沢山の素敵な石やビーズやオーナメントを広げてアクセサリー作りをしているところを見せてもらったり、丁寧にやり方を教えてくれて、いくつか私も作らせて貰ったのは凄く良い思い出です。
・困ったこと
やっぱり、夕食の時間の居心地が悪かったのが一番困りました。時々家に帰らずに友達と外でご飯を食べたりもしていましたが、私はあまりお金に余裕が無かったし、しんどかったです。
学校の日本人の友達で、気の合う子と一緒にシェアハウスに住もうという話になって、良いところがすぐに見つかったので、予定よりも一週間早く、3週間でBrownさんのおうちから引っ越しをしました。
私はシェアハウスに移った後も、優しくしてくれた娘さんとはずっとSNSで連絡を取り合っていて、一度一緒にご飯を食べに誘ってくれたこともありました。半年後ぐらいにはお父さんと息子さんが和解して、今は家の中の雰囲気も明るくていい感じになったよ~と娘さんは言っていました。
私がステイしていたタイミングは、ちょうど一番難しい時期だったんだと思います。
・これから渡航する皆さんへ
ホストファミリーの人たちは、ホテルの従業員とかではなく、普通の一般家庭の人たちなので、家族のいろいろな事情があると思います。
ちょうど赤ちゃんのお世話が大変な時期だったりとか、進路についてピリピリしてる時とか、喧嘩が多いタイミングだとか、一生ずっと笑顔でハッピーな家族なんてきっといないので、どうしてもしょうがないのかなとは思います。
もちろん、ちょうど悪いタイミングでステイすることになってしまったのは残念でしたが、それでも受け入れてもらえて良かったし、今になって思えば貴重な経験が出来たなと思います。環境を改善するために友達に相談したり、一生懸命シェアハウスを探したりしたのも成長に繋がりました。
もしも皆さんが、思い描いていたようなパーフェクトなホストファミリーに出会えなかったとしても、それに対してあんまり悲観的にならないでほしいと思います。その状況で自分ができる事は何かと考えるようにすればどんな経験も成長になるし、文句を言ったり怒ったりするのは労力を使う割に状況の改善にはつながらないし、ワーホリの1年はそんなことをしている暇がないくらい短くてあっという間だからです。
皆さんがホストファミリーと良い時間が過ごせることを祈っています!頑張ってください!
いかがでしたか?
これからの渡航でホームステイを考えている人は是非参考にしてくださいね!