普段何気なく目にしている「国旗」。様々な色や形があり、特徴的なモノから、似通ったデザインのものまで沢山存在しています。ただ、それぞれの国の国旗には、その国の思想や歴史が詰め込まれていることをご存知でしょうか。
今回は、知っておくとその国の人たちと話すときに会話のタネになるかもしれない、国旗のデザインにまつわる小ネタを紹介します!
■ ニュージーランドの黒い国旗
■ カナダ国旗に隠された意味
■ 意外と細かい日本の国旗!
■ ニュージーランドの黒い国旗
ニュージーランドの国旗といえば、「青地」に「ユニオンフラッグ」と「赤い南十字星」が描かれて、オーストラリアの国旗に似たデザインとなっています。しかし、この国旗とは別に、「黒地」に「シダの葉」を組み合わせたデザインの国旗も見たことないでしょうか?
実はニュージーランドは2015年に国旗の変更が議論されたことがあり、その際にデザイン案として出たのが、この黒を基調とした国旗デザインなのです。
「黒」はニュージーランドで伝えられているマオリ神話において、「不定形で潜在的な力」の象徴であり、そこからラグビー世界最強と言われるニュージーランドチーム「オールブラックス」のイメージカラーにもなっています。
最終的には国民投票の末、既存のデザインを使い続けることが決定された為、黒を基調とした新しい国旗のデザインは見送りとなったのですが、その際に作られた黒を基調とした国旗のデザインも人気が高かったため、引き続き様々な場所で使われたりしているようです。
■ カナダ国旗に隠された意味
カナダの国旗と言えば、赤と白のベースに、中央のメイプルリーフが特徴のデザインとなっています。実は、このデザインには細かい意味が込められていて、例えば両側の赤い帯は北アメリカ大陸をはさむ太平洋と大西洋を意味しているんです。
さらに、実は国旗中央の葉の先端の尖った部分と葉柄を合わせた12という数は、国を構成する10州と2準州(現3準州)を表しているんです!意外な部分にも意向が込められているんですね。
■ 意外と細かい日本の国旗!
一方で日本の国旗は、白地に日の丸と非常にシンプルなデザインとなっていますが、実は色の指定や各比率などが非常に細かく設定されていることをご存知でしょうか?
大まかには「旗の形は縦が横の3分の2の長方形。日章の直径は縦の5分の3で中心は旗の中心。地色は白色、日章は紅色」とされているのですが、厳密は小数点単位で比率の指定があったりするんです!色も、日本の国旗に使われる赤はただの赤ではなく、「紅色」と指定されています。
シンプルなデザインだからこそ、バランスが崩れないように考えられた素晴らしいデザインだということが分かりますね。
■ まとめ
国旗などの話題は、ほかの国の人と話をするときの小ネタとして使いやすいので、覚えておいて損はないと思いますよ!
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