海外に渡航するなら、絶対英語は話せた方が有利ですよね。海外に興味が無い人も、ビジネスシーンや日々の生活の中で英語に触れる機会は多いはず。皆さんの英語のレベルは今、どれくらいでしょうか?
あいさつレベル?日常会話レベル?ビジネスレベル?
英語のレベルを表現する際によく使われる言葉ですが、それらは実際どれくらいのレベルを指すのでしょうか?
今回は、英語の力を測る6つのレベルの基準についてご紹介します。
<目次>
・Beginnerレベル
・Elementaryレベル
・Pre-Intermediateレベル
・Intermediateレベル
・Upper-Intermadiateレベル
・Advancedレベル
・Beginnerレベル
6つの段階の中で、最も基礎的なレベルがこのBeginnerレベルです。英語初心者レベルと呼ばれ、ゼロから英語を勉強する人がこれにあたります。
アルファベットの勉強から始まって、自己紹介が出来たり、「This is a pen」「I have an apple」と言うような基礎的な短い文章を使えるくらいのレベルになります。
会話相手がかなりゆっくりはっきりと話してくれて、かつ理解をサポートしてくれれば短い会話ができます。
日本は義務教育の中で英語の基礎を学ぶので、ほとんどの人はこのレベルは既にクリアしていると言えるでしょう。
【語学資格で言うと…】
■TOEIC:5~100点
■英検:5~4級
■IELTS:0~1点
・Elementaryレベル
Beginnerレベルから一つ上がると、英語初級レベルと呼ばれるElementaryレベルになります。
このレベルでは、中学校の英語の授業などで習うシンプルな構文などを使用し、短い文章を繋げて話す事が出来ます。
相手がゆっくり丁寧に話してくれれば、「あ、私が週末何をしたかについて質問をしているな」などと何となく理解でき、「I wathced a movie. It was fun(映画を見ました。楽しかったです)」などの簡単な定型文でなんとか答えることができます。しかしそれ以上の細やかな応答やトピックの深堀りは難しいでしょう。
日本人が「英語は全然話せません」という場合、大体このレベルになることが多いです。
【語学資格で言うと…】
■TOEIC:100~300点
■英検:3級
■IELTS:1.5~2点
・Pre-Intermediateレベル
Elementaryレベルから一つ上がると、英語中下級レベルと呼ばれるPre-Intermediateレベルになります。
このレベルになると、英語に段々耳が慣れて、身近な話題であれば、多少の推測を交えながらも大体相手の言っていることが分かるようになります。自分の言いたいことも6~7割伝えられるようになり、「英語で会話を楽しむ」と言うことが少しずつ出来るようになります。
例えば先ほどの週末の話題でいえば、「映画を見た」という最低限の情報だけでなく、「Last weekend, I watched a movie. I like 〇〇 series. Have you watched △△?(先週末は映画を見ました。私は〇〇シリーズが好きです。△△は見たことがありますか?)」のように、自分の好みなどの情報をつけ足したり、相手に話題を振ったりということができます。 ただ、使える英語の文法や語彙はまだ限定的でワンパターンであり、細やかな表現や情報が伝えられずもどかしい思いをすることが多いです。
「あいさつ程度なら」というと、このくらいのレベルの人が多いですね。海外の観光地への旅行などにトライできるレベルです。
【語学資格で言うと…】
■TOEIC:300~650点
■英検:準2級
■IELTS:2.5~3点
■ケンブリッジ英検:KET
・Intermediateレベル
Pre-Intermediateからまた一つレベルを上げると、英語の中級と呼ばれるIntermediateレベルになります。
ここまでくれば、あなたは日常生活を英語である程度問題なく過ごすことができます。レストランで注文をしたり、お店で買い物をしたり、電話でホテルの予約をしたり。普段よく触れるトピックであれば、自信をもって話すことができるでしょう。
例えば週末について聞かれたのであれば、「I watched the new movie of 〇〇 series last weekend! Oh my god, ◇◇ was so cool in his action scene. I’m so big fan of him! But I think △△ is still the best one in this series. Have you watched it?(先週末は〇〇シリーズの最新作の映画を見たんです。いや~、◇◇のアクションシーンが本当にかっこよくて!私彼の大ファンなんです。でもこのシリーズでは、やっぱり△△が一番だと思うなぁ。あなたは見たことありますか?)」など、どんどん話題を膨らませて自分の感情を載せて伝えることができます。
ただ、政治やビジネス、歴史や宗教、文学や芸術、医療など、普段あまり話題にしないようなトピックになると、英語の語彙が追い付かずに会話についていけなくなるでしょう。
イメージとしては、中高生がランチタイムに話すような話題なら楽しく盛り上がれるけど、少しでも専門性が増すと急に置いてけぼりになる感じです。英語で現地のニュースを聞いていても5~6割しか理解できないでしょう。「10代の日常会話レベル」ですね。
また、英語ネイティブとの1対1での会話なら問題ない人でも、ネイティブ同士が彼らの語彙、彼らのスピードでどんどん話を進めるグループでの会話では、どうしても蚊帳の外になってしまうことも。
このレベルでは、調理補助や清掃のなど、英語での接客を必要としない作業メインのお仕事や、ジャパニーズレストランでのアルバイトなどが可能になります。
【語学資格で言うと…】
■TOEIC:650~750点
■英検:2級
■IELTS:3.5~4点
■ケンブリッジ英検:PET
・Upper-Intermediateレベル
Intermediateレベルのさらに上は、英語中上級と呼ばれるUpper-Intermediateレベルになります。
このレベルまで来ると、いわゆる「英語脳」というものになります。特に一生懸命集中しなくとも自然に英語が意味として頭の中に入ってきて、自分の伝えたいことも、わざわざ頭の中で考えなくても自然と口から英語として出てくるレベルです。
話題にできるトピックもかなり広がり、例えば「Last weekend I watched the latest movie in the 〇〇 series. The director is consistently trying to convey the importance of nature conservation, right? That’s why I like his works. The only thing that bothers me is that ▽▽’s lines sound racist…(先週末〇〇シリーズの最新映画を見ましたよ。あの監督は一貫して自然保護の重要性を伝えようとしてますよね。だから彼の作品が好きなんです。ただ、▽▽のセリフがどうも人種差別的なのがちょっと気になるんですよね…)」のように、週末映画を見たという流れから、個人の主義や社会問題などについて触れるなど、内容の深い会話が可能になります。
多少文法や言い回しに間違いや不自然な表現があったとしても、コミュニケーションを取るうえではほとんど気にならない程度です。「大学生の日常会話レベル」と言っていいでしょう。
Upper-Intermediateのレベルになると、カフェやレストランのホールスタッフやホテルのフロントなど、英語での接客のお仕事ができるようになります。
【語学資格で言うと…】
■TOEIC:750~800点
■英検:準1級
■IELTS:5~6点
■ケンブリッジ英検:FCE
・Advancedレベル
Upper-Intermediateのさらに上、6段階の中で最も高いレベルは、英語上級レベルのAdvancedレベルになります。
ここまでくれば、かなり英語ネイティブに近いレベルで話をすることができます。ネイティブ同士の会話にスムーズに入っていけるだけでなく、大勢を相手にプレゼンテーションをしたり、ネゴシエーションをしたり、会議で意見をすり合わせたりと、ビジネスシーンでも十分に英語力を活かすことが出来ます。
ただ意味を正確に届けるだけでなく、より効果的な言葉選びをする、インパクトを持たせる、ウィットやユーモアを利かせる、など、英語の表現に幅と深みを与えることが出来てきます。
より専門性の高い分野で、論文を読んだり書いたりが可能ですので、現地の大学や大学院への進学なども問題なくできるようになるでしょう。
このレベルの人は、自信をもって「ビジネスレベル」の英語力があると言えます。アルバイトではなく、オフィスワークやマネージャーポジションなどにもどんどん挑戦していきましょう!
【語学資格で言うと…】
■TOEIC:800~900点
■英検:1級
■IELTS:6.5~7点
■ケンブリッジ英検:CAE/CPE
いかがでしたか?
あなたの今の英語のレベルはどれくらいでしょうか。そして、目指している英語レベルのゴールはどこですか?
ぼんやりと「英語が上手になりたい」と考えるだけでなく、具体的なレベルを意識すると、就学のプランも立てやすいですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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