ワーキングホリデーの渡航者は、実は女性の方が多いということをご存知でしょうか?
今後のキャリアを見据えたご渡航のご相談をいただく際に「帰国後のキャリアが心配」「女性が長く働ける会社に行きたい」等のお悩みをよく伺います。
今回は、帰国後、女性が今後長く働ける会社とはどのようなものかについて考えてみたいと思います。
<目次>
・自分にとって“長く働くため”の条件とは
・長く働くならば“事務職”?
・“万が一”を見据えたキャリア選択に重要な視点
【自分にとって“長く働くため”の条件とは】
大切なことは“自分にとって長く働くための条件を見極める”ということです。一概に女性が長く働ける職種、職場といっても個人により定義はことなりますよね。
育休産休の取得実績がある会社、残業時間の少ない会社、お休みが多い会社、給与が安定している会社等、様々なご意見があるかと思います。
“自分にとって”長く働くために必要な条件は何か?また、その条件を満たせる会社は具体的にどのような職種・企業なのか?ご自身の理想に近い会社で働く為には、まずはご自身の希望を整理し、棚卸しをすることが必要です。
【長く働くならば事務職?】
「長く働きたいので事務職で働きたいです」というご要望をよく伺います。
“なぜ事務職がいいと思ったのか?”理由をお伺いすると、「残業がない、安定している、ノルマがない、体力的に長く働けそう」という返答をいただくことが多いのです。
しかしそれは本当でしょうか?
残業が月に80時間を超えている会社もあれば、事務作業の所要時間・生産性を毎月計算してノルマとして追わなければいけない、職種により現場に入らなければいけない事務職の方も多くいらっしゃいます。
条件に関しては会社により異なる為注意が必要です。
また、事務職の有効求人倍率は低下し続けており、その背景にあるのはIT革新による事務作業における自動化、システム化です。ITの活用により人の手を必要としなくなり、事務社員の採用が急激に減っているのです。
長く働こうと事務職を選んだのに将来性がないのでは意味がありませんね。
本当の一番の安定とは、技術革新がめまぐるしく熾烈な世界経済での競争力を求められる昨今でも、ロボットにはとって変わられないような、あなたならではのスキルを身につけることではないでしょうか。
留学・ワーホリ先で、新たな知識やスキルを身に着けていくことも、キャリア構築の大きな助けになるでしょう。
【“万が一”を見据えたキャリア選択に重要な視点】
また、事務職を選ぶ理由として「結婚を考えているので主な収入源は配偶者任せて自分は低収入になっても構わない。」というご意見もよく伺います。
ご結婚前の方にこんなことをお話するのは非常にはばかられるのですが、この先どのようなことがあるかは分かりません。離婚や配偶者が働けなくなるなど万が一のリスクも検討した上でキャリアを選択する事も、ひとつの選択肢ですよね。
経済的に自立できるキャリアであれば、万が一の際にも経済的な事情で様々な選択肢を諦めるリスクも軽減できるといえます。
このように目の前の事だけではなく、5年後、10年後のキャリアやライフイベントを考えた選択をしていくことが、「女性が長く働けるキャリア選択」へ繋がっていくのかもしれません!
<前回のキャリアコラム>
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