海外渡航をする皆さんが最初にお世話になる現地の人、それがホストファミリーです。
いったいどんな家族だろう、どんな家に住んでいて、どんな生活をしているんだろう?
出発間際まで分からないと、ドキドキしますよね。
このシリーズでは、協会スタッフや協会を通して渡航した方の、ホストファミリーとの生活の体験談をお届けしたいと思います!
今回はカナダに渡航したYujiさんの体験談です。どうぞ~!
<目次>
・私のホストファミリー紹介
・ファミリーとの生活
・困ったこと
・これから渡航する皆さんへ
・私のホストファミリー紹介
3年前カナダにワーホリで滞在していました、Yujiです!今回は、僕のホストファミリー、第二の家族になってくれたオリバーとナタリーについて紹介したいと思います。
オリバーは中学校の数学の先生。スティーブジョブズっぽい雰囲気の良い感じのインテリオヤジです。ナタリーはフィリピン出身の明るい女性で、近くのスーパーの惣菜を作るキッチンで働いています。夫婦には大学生と社会人2年目の娘さんが二人いますが、すでに家を出ていたので、家に住んでいたのは二人だけでした。
オリバーは、学校の仕事の他に、貸している持ち家の管理の仕事や、近所の教会の仕事、地域交流のボランティアなど色々手掛けていて、もうすぐ60歳とは思えないアクティブさでした。ホストファミリーとして留学生を受け入れるのももう10年くらい続けているらしく、日本人留学生からもらった日本のお土産のコレクションを見せてくれました。
僕は一緒に住んでいたのは1か月だけでしたが、オリバーと物凄く良い関係が作れたおかげで、シェアハウスに移った後もずっと1年を通して交流を持ち続けて、今も継続的にSNSでやり取りをしています。
・ファミリーとの生活
ナタリーはスーパーが開く前に惣菜を作る仕事をしなくてはいけないので、早朝4時ぐらいから出勤し、夜8時くらいには寝てしまう生活でした。なので、僕とは生活のリズムがずれていて、夜ちょっと遅く帰った日なんかは、丸一日会わない日も結構ありました。
逆にオリバーは家を出る時間も帰る時間も大体同じだったので、とても長い時間一緒に過ごしていました。朝はオリバーと一緒に朝ご飯を食べ(オリバーは朝めちゃくちゃ早く起きて、近所をジョギングしたり一仕事したり、その後シャワー浴びたり読書したりしてたけど、僕が朝起きてきたら一緒に朝ご飯を食べてくれてました)、語学学校まで車で送ってくれて(オリバーの中学校へ行く方向が近かったので)、帰りはそれぞれ別々に帰って来て、夜はナタリーと3人で夕ご飯を食べました。
僕は、夫婦の家のベースメント(地下)に部屋を借りていました。寝室一部屋だけではなく、バスルームや簡易キッチンまでついている簡単なアパートのような部屋で、実際にハイシーズンなどには観光客に、ウィークリーマンションのような形で数週間貸し出すこともあると言っていました。
部屋に簡易キッチンが付いていたけど、僕は基本いつもオリバー達の居る2階で一緒にご飯を食べていました。食事を作るのは基本オリバーで、僕も料理なんてあんまり得意じゃなかったですが、時々簡単な手伝いをしながら教えてもらいました。
オリバーには、他にもたくさんの事を教えてもらいました。
彼は古い家を安く買って、DIYできれいに修繕をした後、他の人に貸し出しをしていて、僕の滞在中にも一つの家を修繕中でした。基本週末はいつもその家の補修の為にセメントをこねたり木を切ったり芝を植えたり、忙しく働いていて、僕は予定の無い休みの日に何度かその作業を手伝いに行かせてもらいました。自分でセメントを買ってきてこねたり、地面を均して水平にしたり、木を切って棚を設置したり、今までやったことのない作業を色々教えてもらいました。
オリバーは、「娘2人はこんな作業やりたがらないし、これまでうちに滞在していた留学生もYujiみたいに手伝おうと言ってくる学生はいなかった。Yujiは私に”息子を持つ父親”の気持ちを教えてくれた」と言って、本当に息子に対するように、愛情をかけてくれました。
シェアハウスに移った後も、毎週木曜日には必ず夕食に誘ってくれて、あまりお金の無かった僕はいつも有り難く美味しいご飯をごちそうになっていました!
・困ったこと
困ったことは、やはり英語での会話です。英語中級レベルだった僕は、ベーシックなやり取りは問題無くできたけど、オリバーの専門的な話題や、作業の道具などの名前とか、そういうのに全然ついていけなくて、特に最初の方はなんとなく分かったふりをしたり、曖昧に笑ってごまかしたりしていました。
そうすると、後で「この前話してた○○だけど…」と再度話題に上った時に理解していなかったことがバレてしまったり、本当にちゃんと理解していないとダメなことまで聞き流してしまっていて、後からトラブルになったりということもありました…。
オリバーには、「分からないことは仕方ない。100%全部理解する必要もない。でも、分からないことは、聞けば皆喜んで説明してくれるし、Yuji自身の勉強の為にもちゃんと聞くべきだ」と注意されました。実際、学校の先生や友達、バイト先の先輩や友人も皆、質問すればちゃんと教えてくれたので、本当に、最初から聞けばよかったなと反省しました。
・これから渡航する皆さんへ
僕は、オリバーとナタリーの2人と、本当の家族のようになりたいと思い、その為に出来る限り自分の想いや考えを共有したり、相手の生活や興味の有ること、これからの夢などを知ろうと努力しました。その中でオリバーの大きな楽しみである家の修繕作業を手伝ったりして一緒に時間を過ごし、最後には友人や近所の人に「僕の息子のYujiだよ」と紹介してもらえるような素晴らしい関係を築くことが出来ました。これは渡航中だけでなく、一生ものの絆です。
これから渡航して、ホストファミリーと生活を送る人も、是非全力でホストの人と向き合って、仲を深めてほしいです。こんな風に、他の家族と生活を共にする機会なんて本当に無いから、後悔しないでほしいと思います。
きっと、あなたの第二のファミリーになってくれる人が待っています。頑張ってください!
いかがでしたか?
これからの渡航でホームステイを考えている人は是非参考にしてくださいね!