アメリカの田舎で体験!”ていねいな暮らし”のすゝめ

現代の忙しい生活の中で、仕事や時間に追われて、ついつい日々の暮らしをおろそかにしていませんか?

帰って眠るだけの家。おなかを満たしてエネルギーになれば良いだけの食事…。オンラインショッピングや即席料理など、どんどんと生活が便利になる一方、「生きること」自体に喜びを感じることは難しくなっているのではと感じます。

そんな中、ここ数年注目を浴びている言葉、それが「ていねいな暮らし」です。

今回は、筆者がアメリカ北部の田舎町で体験した「ていねいな暮らし」と、そこから見つけた暮らしのヒントをお伝えします。

 

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<目次>

・イングリッシュマフィンとベリーのジャム

・時間が無くてもていねいに暮らせる?

・ていねいな暮らしを始めるアイディア

・環境を変えることがきっかけに!


 

・イングリッシュマフィンとベリーのジャム

私がアメリカで仕事をしていた時、いつも大変親切にして下さるベンさんという同じ職場のおじさまがいました。息子2人が大学進学の為に家を出て奥さんと二人で生活をしていたのですが、私ともう一人の職場の日本人スタッフはとても親しくなって、ほとんど毎週のようにおうちでのお食事にも呼んで頂きました。ベンさんは留学生の支援のボランティアも行っていたので、日本からアメリカに来たばかりの私たちを色々と心配してくださっていたのです。

そこで垣間見たベンさんご夫婦の「ていねいな暮らし」が、その後の私の生活に対する考え方に大きな影響を与えています。

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彼らと過ごした時間の中で特に印象深かったのは、近くの山へハイキングに出かけた時のことです。朝からベンさん宅でイングリッシュマフィンを焼き、自家製のスモークサーモンをサンドして、庭に実った小さなリンゴと一緒にランチで頂きました。ひとつひとつはシンプルなものばかりでしたが、山の上で町を見下ろしながら食べる手作りのランチの美味しさと言ったら…!とても言葉にできないほどでした。

しかも、その山にはサーモンベリーが多く自生していたので、沢山摘んで帰って特製ジャムを鍋いっぱいに作りました!私たちも2瓶ずつお土産にもらい、毎日少しずつ美味しくいただきました。

 

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正直に言うと、私はアメリカンなジャンクフードも大好きで、当時は忙しいことを言い訳に、ここぞとばかりにジャンクな食生活を楽しんでいました。この記事は、それ自体を悪いことだと否定したくて書いている訳ではありません。忙しい時にお金を払って料理の時間を節約するのは、非常に効率的で必要なことです。

 

ただ同時に、私はあの噛みしめるマフィンサンドの味も忘れられないのです。サーモンベリーのジャムは味わうたびに山で摘んだ思い出もよみがえりました。シンプルでも、自分で手をかけて用意した食事の満足感は、どんな高級レストランの料理にも負けない魅力があります。

 

以前の筆者はブラック企業に勤める社畜そのもので、生活の質などなかなか考えることが出来ませんでした。でも今は、毎回の食事や、朝の掃除など、小さな生活の中の行動一つ一つに喜びを見いだすことができるようになりました。

毎日じゃなくてもいいのです、そして手の込んだ御馳走でなくても大丈夫。時々思い出して、ちょっとだけ時間をかけた、自分を満足させるためだけの食事作りも良いなと思います。モデルルームのように完璧でなくても、居心地のいいお部屋を整えて、「ああ、生きてるなあ、ここで私は暮らしてるんだなあ!」としみじみ感じられる瞬間を楽しんでみましょう。

 

・時間が無くてもていねいに暮らせる?

そうは言っても、忙しい日々の生活は変わりません。時間が無い人はていねいに暮らすなんて夢のまた夢なのでしょうか?

そんなことはありません。

 

まずベンさんご夫妻は共働きで、メインのお仕事以外にも、留学生支援の活動や教会での奉仕活動など、二人ともいつも大変忙しくしていらっしゃいました。家事は二人で分担し、出来ることをそれぞれ担当しているようでした。

それでも彼らの生活に余裕とていねいさを感じたのは、お二人が自分の家や生活に愛着を持ち、家事などをただのやっつけるべき作業と思わず、ひとつひとつを楽しもうとしている姿勢があったからだと思います。

 

例えば、リビングにある本棚や飾り棚は全てベンさんの手作りで、彼はいつもそれを自慢しながら綺麗に掃除し、ディスプレイも時々変えて楽しんでいました。また例えば奥さんは刺繍が趣味で、数年もかけて大きなテーブルクロスに刺しゅうを施し、特別なディナーの時にだけそのクロスを敷いて、食卓を彩っていました。

 

欧米の国々ではQOL(クオリティオブライフ)を大変重要視し、仕事はあくまで生活を充実させるための一つのファクターでしかないという考えが主流です。多くの方は、どんなに忙しくても、しっかりと就業時間とプライベートの線引きをし、自らの生活を圧迫させるような働き方はしていませんでした。オンとオフの切り替えが凄く上手いんだなあと感じました。

色んな活動で忙しそうだったベンさんご夫妻も、それはそれと割り切り、プライベートの時間は仕事のことは頭から切り離し、目の前の時間を如何に充実させるかに気持ちを向けていたように感じます。

 

今この記事を読んでいる皆さんも、短い時間で結構ですので、10分でも15分でも、自分の生活を楽しむことだけに集中して時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

・ていねいな暮らしを始めるアイディア

例えば、同じお惣菜を買ってきた夕食でも、パックのまま割りばしで食べるのと、素敵な焼き物のお皿にちょっと盛り付けをしてから食べるのでは、全然気持ちが違いますよね。より味わい深く、食事を楽しむことが出来るでしょう。「ていねいな暮らし」は、必ずしも料理をしなくても大丈夫なのです!

 

お料理をする人は、普段なら捨ててしまう部分が美味しく活用出来ないか、考えてみるのも良いですね。例えばニンジンや大根の頭の部分は、水に付けておくだけで葉っぱがにょきにょき伸びて、大きくなったらまたお料理に使えます。葉が成長する様子も楽しめて、一石二鳥ですね。キャベツの芯や椎茸の軸の部分など、スープの旨みとして活用できるものも多いですね!美味しい料理を楽しみながら生ごみを減らすことが出来て、とってもお得感が感じられるでしょう。

 

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キラキラした生活に憧れるけど、掃除が苦手で部屋がバタバタ…なんて人も多いのでは。雑然とした状態のお部屋に居ると、片付けのモチベーションも上がらないですよね。

そんな方には、お花を一輪買ってみるのをお勧めします。

ちょっと可愛いお花があると、それを飾る棚やテーブルをまず綺麗にしようかな、という気持ちになります。綺麗な棚にお花が飾ってあると、それが似合う綺麗なお部屋にしたくなるかもしれません。お花に興味が無い人は、オシャレなインテリア雑貨や、なんなら推しのポスターでも構いません!要は、自分のお部屋に何か「周りを整えたくなる」「あなたの気持ちを良くする」アイテムがあればいいのです。

 

いつもシャワーで済ませてしまっている人は、少しぬるめのお風呂にのんびり入るだけでも随分気持ちがリフレッシュして、なんだかその後の夜の時間も贅沢に過ごせるかもしれません。キャンドルなどを使って非日常の空間を演出すれば、より時間の進み方が違って感じられるでしょう。

ただ機械的に「汚れを落とす時間」から、「自分を癒す時間」に格上げです!

 

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・環境を変えることがきっかけに!

どうしても今の生活を変えることが出来ない、時間に追われて毎日に色が感じられない、日々の生活に小さな楽しみを見いだせない…そんな方は、心と体が疲れてしまって助けを求めているのかも…。

こんな生活が一生続くのか…とうんざりしている人は、一度全てをリセットして、いっそ海外でしばらくポカーンと何もせずに過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。ワーキングホリデービザは、バリバリ進学や就労などを目的とした方だけではなく、現地での生活体験や、純粋な休息を目的とする方もご利用いただけます。

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自分を追い込むものから一度離れて、朝起きて、夜眠る。ご飯を食べて、街を散歩する。言葉を覚えて、人とゆったり交流してみる。そんな一つ一つの生活の要素を味わって楽しんでみましょう。そんな中で、筆者にとってのイングリッシュマフィンとベリーのジャムのような、素敵な出会いがあるかもしれません。

 

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いかがでしたか?

ていねいな暮らしを求めている皆さん、是非参考にしてくださいね。

 


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この記事の内容は 2021年06月14日 (月) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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タグ : アメリカ, カウンセラー:Manami, ていねいな暮らし, 暮らしのヒント, 田舎暮らし

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