「なりたい職業ランキング」で毎年上位に入る公務員。多くの人の憧れの職業である公務員が退職しワーホリに行く場合、一度は周りから言われるのが「公務員を辞めるなんてもったいないよ!」という言葉。
実は当協会にも「公務員を退職してワーホリに行きたいが退職の決意ができずに悩んでいる・・・」というご相談を多くいただいています。
こちらの記事では、「公務員を退職してワーホリに行くのは、もったいない!?」をテーマにお届けします。実際に公務員を退職してワーホリ/留学に行った方達の体験談も掲載していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
<目次>
・公務員を退職してワーホリに行くのは、本当にもったいないのか!?
・公務員(市役所)を退職してカナダに行ったKさんのお話
・公務員(消防士)を退職してオーストラリアに行ったFさんのお話
・自分の人生を決めるのは”自分”
■公務員を退職してワーホリに行くのは、本当にもったいないのか
「なりたい職業ランキング」で毎年上位に入る公務員。
人気の理由は、下記のようなものがあげられます。
・雇用や給与面での安定性
・休日や福利厚生が充実している
・社会貢献度が高く、やりがいがある
そんな憧れの職業である”公務員”が、「退職をしてワーホリに行きたい!」と思った時に、一度は周りから言われるのが「公務員を辞めるなんてもったいないよ!」という言葉です。
・せっかく安定の職に就いたのに公務員を辞めて海外に行くなんてもったいない
・せっかく難しい試験に合格して公務員になったのに辞めるなんてもったいない
・このまま公務員を続けていれば出世コースが待っているのに自ら退職するなんてもったいない
でも本当に、公務員を退職してワーホリに行くことは、もったいないことなのでしょうか。
当協会から公務員を退職しカナダとオーストラリアに渡航した2名のお客様にインタビューしました。
公務員を退職しワーホリ/留学に行こうか悩んでいる方の参考になれば・・・!と、たくさんお話をしてくださいましたのでぜひ参考にしてみてください!
■市役所職員を退職してカナダ留学中のKさん
≪渡航前の職業≫
地方公務員(市役所)
≪渡航のきっかけ≫
将来、日本で海外からの観光客をターゲットにした会社を起業したいと思うようになったからです。
市役所では観光関連の部署が長く、海外からの観光客や観光関連の企業と接する機会が多くありました。これまでの日本の観光は行政が中心に進めてきましたが、本来であれば民間企業が中心になって進めるべき分野であると感じていました。「なら、自分で会社立ち上げてやるか!」というのが、最初のきっかけでした。
一方で、私には仕事を通じて得た観光分野の知識はあるものの、実務経験(たとえば旅行会社で働く、など)や語学力、異文化への理解が不足していると感じていました。
それらは日本にいても学ぶことはできますが、旅行や観光と同じように、現地に行ってみて初めて分かることもこともあるだろうということで海外渡航を決めました。なかでもカナダは、移民が多く文化も多様で英語も聞き取りやすいと言われているため、私の求めている条件に合っていると感じました。
≪公務員を退職して留学に行くことについて迷いや不安はなかったか≫
私は『公務員、30代、夫婦』という環境だったため、多少の迷いや不安はありました。また、「せっかく試験を受けて公務員になったのに」や「安定を捨ててまですることなのか?」といった声もありました。
ただ私の場合は自分のやりたいことが明確だったため、公務員を退職することへの抵抗はありませんでした。(むしろ、これからずっと公務員として働くことへの迷いや不安の方が大きかったです。)
私は人生には『する』か『しない』しかないと思っています。もし、やりたいことがあるのであれば公務員になることを決断した時と同じように、『する』べきです。
ただし、「公務員の仕事が嫌だ」「少し休みたい」といった後ろ向きな理由であれば、公務員(民間企業も同様かと思いますが)を退職してまで留学する必要はないと思います。
そのような姿勢では仮に留学したとしても得られるものは少ないと思うからです。
私の周りにも何人か公務員を辞めてカナダに渡航している友人がいます。彼らは全員明確な目標を持ったうえで公務員を退職しチャレンジをしています。
公務員を含めた社会人が退職して留学する場合は、キャリアチェンジなど留学が終わったあとのことを意識することが大切になってくると思います。
≪カナダ留学中の過ごし方≫
語学学校6ヶ月、Co-opプログラム12ヶ月(専門学校座学6ヶ月、インターン6ヶ月)の留学をしています。学校は午後3時頃には終わるため平日や週末には結構自由な時間が多いです。語学学校に通っていた時には、友人たちと出かけることが多かったです。
Co-opプログラムが始まると、多くの生徒が仕事を始めるため出かける機会は減ります。しかし、カナダでの仕事など実際の生活に役立つ情報を聞くことができるため、かなり勉強になります。
Co-op期間中はアルバイトもできるため、旅行関係や飲食関係での就労を予定しています。合計18ヶ月の滞在予定ですが、語学の習得などにはもう少し長い期間が必要と感じているため、可能であればCo-opプログラム就労後も就労ビザを取るなどしてカナダに滞在したいと考えています。
また、カナダへ渡航後も日本にいるワーホリ協会のスタッフさんがオンラインミーティングなどで相談に乗ってくれるため、安心してカナダライフを送ることができています。特にビザを延長したり変更したりする時には心強かったです。
■消防士を退職してオーストラリア・ワーホリへ行ったFさん
≪渡航前の職業≫
地方公務員(消防士)
高等学校卒業後3年間勤務していました。
≪渡航のきっかけ≫
渡航の決め手となったきっかけは消防職員時代に、初めて経験した海外旅行です。
学生時代は部活動一筋で、アルバイトなどの社会経験なく就職したのが消防士でした。
ずっと憧れていた職業でとても崇高な職業ではありましたが、その専門性ゆえとても狭いコミュニティの中での生活に違和感を感じていました。
そんな中、初めての海外旅行を経験。そこでのあまりの文化の違いに衝撃を受けました。そこにあった当たり前の生活が日本とはまるでかけ離れていたからです。
私は海外旅行帰国後から、このまま私の短い物差しでこの世界を生きていくのではなく、人種を超えた様々な人々と交流し、様々な経験をしたいと思っていました。そしてオーストラリアへワーホリに行くことを決めました。
≪公務員を退職して留学に行くことについて迷いや不安はなかったか≫
全くありませんでした。むしろワクワクしかなかったです(笑) 若さゆえだったかもしれませんが、、、
≪オーストラリア・ワーホリ中の過ごし方≫
・語学学校:4ヶ月
・ファームジョブ:約4ヶ月。主にブルーベリー/ブラックベリーの収穫。クイーンズランド州からタスマニアまでシーズンにかけて南下
・フィッシュアンドチップス屋:約1ヶ月。ゴールドコースト/ブロードビーチにて。
≪帰国後の仕事≫
①ブルーボトルコーヒージャパンに就職 約2年間勤務
オーストラリアのカフェのスタイルに感銘を受け、渡航中から帰国後にはバリスタの経験を積もうと思っていました。
②現在は映像会社のディレクターをしております。
たまたま知り合った靴職人の社長と映像事業をやろうと意気投合し、約1年が経ちました。
オーストラリアのワーホリに行ったからこそ新しい業界でのキャリアを形成することができました!
■まとめ
いかがでしょうか。Kさん、Fさんのインタビューから皆さんはどんなことを感じましたか?
公務員のお仕事を続けていくことは確かに素晴らしいことです。でもKさんやFさんのように、変化を恐れず、「自分が本当にやりたいこと」に挑戦し、自らの行動力で視野や選択肢を広げるため公務員を退職しワーホリや留学に行くことは、”もったいないこと”でしょうか。
その答えは、もう皆さんの心の中に出ていると思います。
いつだって自分の人生を決めるのは”自分”です。ぜひ、周りが言うことに影響されず”自分”はどう思うのか、”自分”はどうしたいのか、”自分軸”で考えてみてくださいね。
ワーホリや留学が皆さまの人生において必ず”良い選択”となると私たちは考えています。
ぜひその1歩を踏み出しましょう!
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