昨今の日本では円安、物価高と言われ、将来の自分の生活に大きな不安を抱えている人も多いでしょう。なかなか日本企業の給与が上がらず「出稼ぎワーホリ」や「海外出稼ぎ」という言葉がメディアなどに取り上げられるなど日本を飛び出して景気がいい海外で仕事を探す人も増えました。実際に海外で働くメリットとは何なのでしょう。今回はこちらの話題を取り上げていきます。
参照リンク:【NHK】https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/488191.html
<目次>
・日本の雇用情勢
・海外で働くメリット
・海外で働く方法
・まとめ
日本の雇用情勢
日本は3月に大学や専門学校を卒業し、4月から新社会人として企業に就職するケースが非常に多く、新卒者向けの採用活動は主に大学の卒業に合わせて行われます。ただし、中途採用の場合は大企業や一部の業界では通年で採用活動をする企業も多く、中小企業では欠員などが出た時点で随時行われます。
昨今は新型コロナウィルスの流行により、一部の企業は採用プロセスをオンライン化し、リモート面接やオンライン試験を導入しており、また一部の企業ではリモートワークを推進する動きも見られています。
特にデジタル技術やIT分野においては、新しい仕事の創出や需要の増加が見られています。テレワークの普及やデジタルトランスフォーメーションにより、柔軟で遠隔地からの仕事が可能な職種が増加しています。また、新型コロナウィルスの流行に伴い、医療や健康関連の業界で需要が増加し、流行の落ち着きに伴い外国人旅行者の増加と共に一時大きく需要が減少した旅行・宿泊・飲食業界などのインバウンド事業の需要が大きく見られています。そのため、外国語のスキルやコミュニケーション能力が高い人材が求められており、外国人人材の需要も大きく増加しています。
一方で、物価の上昇に比べて賃金が上がらない状況が続いています。名目賃金は22年1月から連続のプラスとなっていますが、やはり物価高に対しての賃上げが追い付かず、厚生労働省が発表した2023年10月の毎月勤労統計調査では物価を考慮した1人当たりの賃金は実質で前年同月比2.3%減となり、マイナスは19カ月連続となりました。このような状況を踏まえ、このまま日本で働いていて大丈夫か、と考え景気が良く賃金が高い海外での就職に視野を広げている人も増えています。
参照リンク:【日本経済新聞】https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA07EEB0X01C23A2000000/
海外で働くメリット
では実際海外で働くメリットはどのようなことがあるのでしょうか。いくつかピックアップしていきます。
①異文化体験
実際に海外で働く場合、異なる文化や習慣に触れることで、自分の視野が広がり、異文化コミュニケーションスキルが向上します。これは国際的なビジネス環境での適応力を高め、多様性を尊重する姿勢を育む助けになります。
②言語スキルの向上
海外で働く多くの場合は英語などの日本語以外のスキルが求められます。そのため、言語スキルを向上させる良い機会となります。実際の仕事や日常生活で新しい言語を使用することで、言語力が向上し、国際的なビジネス環境での競争力が強化されます。ただし、海外を拠点にしている日系企業で働く場合、外部とのやり取りがなければ社内で働いているのは日本人の方が多いのであまり外国語を話す機会ないケースもあるので注意しましょう。
③キャリアの発展
外国での仕事は、キャリアに新しい展望をもたらすことがあります。異なる市場や産業での経験は、スキルセットを豊かにし、将来のリーダーシップのポジションに向けて成長する機会を提供します。
④国際的なネットワーキング
外国で働くことで、国際的なネットワークを構築する機会が増えます。異なるバックグラウンドや専門知識を持つ人々とのコネクションは、将来の仕事やビジネスの機会を拡大する可能性があります。
⑤経済的なメリット
一部の地域では、外国で働くことにより高い給与や手当を得ることができます。人気国としてはオーストラリア、スイス、シンガポールなどが挙げられます。また、一部の国では日本での生活に比べ物価が安く生活費が抑えられるため、貯金や投資の機会が増えることがあります。
⑥個人成長と自己発展
新しい環境での生活や仕事は、個人的な挑戦が必要になります。この経験により、自己克服や問題解決のスキルが向上し、より強固で柔軟な個人として成長することが期待されます。
⑦国際的な仕事の機会
一度海外での経験を積むことで、将来的に国際的なプロジェクトや仕事の機会が広がる可能性があります。企業は異文化経験を積んだ人材を重視し、国際的な展望を持つ人材を求めることが増えています。
日本で働くだけでは得られない大きなメリットが海外で働くことによって得られます。
海外で働く方法
では実際海外で働くにはどのようにしたらいいのでしょうか。海外で働く方法はもちろん1つではないので、複数のやり方を試してみることをおススメします。
方法1 働くことができるビザを取得する
働くことができるビザはいくつかあり、代表的なものにワーキングホリデービザ、就労ビザ、学生ビザなどがあります。それぞれ条件は行きたい国によって異なり、また就労できる時間や期間の制限も変わります。必ず事前にしっかりとビザの条件を確認して準備していきましょう。
方法2 海外転勤や派遣のある仕事を探す
多国籍企業に勤務している場合、その企業内での異動や派遣があります。企業が異なる国に支店や拠点を持っている場合、転勤の機会が生じることがあります。
方法3 国際機関やNGOでの仕事を探す
国際機関や非営利団体(NGO)での仕事も海外で働く手段の一つです。こうした組織は国際協力や人道支援、環境保護など様々な分野で活動しています。
方法4 自己雇用やフリーランスで働く
自己雇用者やフリーランサーとして独立し、仕事を受注する方法もあります。ただし、ビザや労働許可が必要な場合があります。その場合、起業家向けのビザやフリーランスのビザなどが候補に挙がります。
方法5 専門職として働く
特定の専門職やスキルを持つ者は、その専門性が認められる場合、他国で働く機会があります。一部の国では、特定の専門職に対する需要が高いため、優遇措置が取られることがあります。
上記以外にも海外で働く方法はあるかと思いますが、自分に合った働き方ができる方法で探してみてください。
まとめ
海外で働くということは、新しい経験や出会いがあり、ビジネスリテラシーを身に着けるためにも大変有効です。その一方で日本と海外の働き方のギャップに苦しんだり、コミュニケーション不足から外国人の同僚や上司とぶつかってしまったり、思うように仕事が見つからなかったりと大変な経験も必ずと言っていいほどあります。理想と現実の差を少しでもなくすために日本にいる間からしっかりと準備を進め海外で働くことを目指していきましょう。
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