海外生活を1年間満喫できるワーキングホリデー制度。
自由度が非常に高く、観光、お仕事、勉強など何でも挑戦出来るので、まさに夢のような制度ですが、基本的に退職することになるので帰国後の就職活動は大丈夫なのか、現地でお仕事は見つかるのか、英語力がきちんと身につくのか、など不安があり、躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は社会人がワーキングホリデーを利用する際の注意点と大事なポイントをお話したいと思います。
<目次>
・社会人ワーキングホリデーのメリット
・社会人ワーキングホリデー計画の立て方
【STEP1】目的、目標を設定しよう
【STEP2】具体的な計画を立てよう
・社会人ワーキングホリデーの注意点
社会人ワーキングホリデーのメリット
メリット①理想のプランを計画することができる
大学生の場合は休学して海外に行くことになるので海外に滞在出来る時間に制限があります。しかし、社会人の場合は制限がありません。まずは英語力を上げるために語学留学をしてからワーキングホリデーに挑戦したり、カレッジに進学してスキルを磨くなど、ご自身の目標に合わせてプラン立てすることが出来ます。
メリット②今までの経験を活かすことが出来る
ワーキングホリデーで働いているメジャーな仕事は飲食店などの接客業です。何故でしょうか。これは海外と日本の採用方法の違いが関係しています。
日本では未経験でもポテンシャルで採用し、育成する文化がありますが、海外は新卒採用制度や未経験者を育成する文化は少なく、基本的に【即戦力】が求められます。
そのため、語学力さえあれば働くことが出来る接客業が人気の職業になっています。また、基本的にワーホリは1年のみ滞在することが出来るのでビザの関係でアルバイト以外の雇用は難しいです。
しかし、日本でスキルを磨いてきた社会人はどうでしょうか。職種やタイミングによっては、これまでに身に着けてきたスキルを活かして海外で活躍することが出来るかもしれません。
もちろん、簡単に見つかるわけではなくスキルがあっても、英語力が足りなかったり、スキルによってはネイティブを採用すればいいと判断されてしまうので、英語力や現地での就職活動に向けた事前準備は必須です。
メリット③将来について考え直す、きっかけになる
社会人の方は今まで携わってきた仕事の経験で自分の得意なことや苦手なこと、好きな業務や苦手な業務が把握出来ている方が多いのではないでしょうか。ワーキングホリデーの1年間を通して自分の将来についてじっくりと考え直すいいきっかけになると思います。
社会人ワーキングホリデー計画の立て方
【STEP1】目的、目標を設定しよう
ワーキングホリデーは自由な生活ができる一方で具体的な目的や目標の計画を立てなければ、あっという間に1年間が経過してしまい、帰国の時期が訪れます。
目的を持たずに海外へ渡航して、休暇を取るというのはワーホリビザの趣旨を考えると正しい使い方ではありますが、遊んでいるだけの1年間というのは帰国後の就職活動では、良い印象は持たれません。
将来、自分がどんな事にチャレンジしたいのか、そして海外に行くことで何を達成したいのか、十分に考える必要があります。
<目的の例>
・帰国後は英語を使ったお仕事に転職したい
・英語力と専門スキルを身に着けたい
・海外で就職したい
など
<目標の例>
・英語資格で高得点を取る
・ネイティブ環境でお仕事をする
・海外インターンを経験する
など
【STEP2】具体的な計画を立てよう
目的、目標を設定することが出来たら次は具体的な計画を立てましょう。
決めなければいけないポイントは下記です。
①国/都市
ワーホリで特に人気な国はオーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3カ国です。どこも英語圏なので英語力はどこでも向上が出来そうですが、生活環境や文化、仕事の探しやすさやなど異なる点は沢山あります。『ご自身の目的や目標』、『快適な環境』などを考慮して選んでくださいね。
②ビザ
最初からワーキングホリデーに絞ってプランを立てる方がいますが、ビザはあくまで手段なので全員にワーホリが最適なビザとは限りません。
ワーホリは1年間しか滞在することが出来ず、語学学校に通える期間にも制限があるので、学習計画をしっかりと立てなければ同じ1年間であったとしても留学生と比べると語学力は上がりにくいです。
語学力を向上させるためには、沢山アウトプットすることが大事ですが、そのような環境に身を置くためには前提となる英語力が必要で、仕事や日常生活で英語力を上げようと考えていてもコミュニケーションが取れなければ相手にされません。
ビザは組み合わせて使うことが出来るので、語学力が不足しているのであれば、学生ビザ(留学)で渡航し、英語力が十分に身についてからワーホリに切り替える選択肢もあります。
目標とする英語力まで到達することが出来ず、不完全燃焼で帰国するという事にならないように自分の英語力を十分に測って、どのビザが最適か考えましょう。
③出発時期
語学学校は基本的に毎週月曜日から入学することが出来るので、会社と相談して渡航時期を決定しましょう。ただ、ワーホリはオススメの時期がありますので下記ブログで紹介しています。
④就学期間
現地でどれくらいの期間、学校に通うのか決めましょう。
ご自身の現在の英語力と目標の英語力によって最適な期間は全く異なりますので、3ヶ月で十分という方もいれば、1年でも足りないという方もいます。『とりあえず◯ヶ月』という考え方ではなく、十分に吟味してから決定してくださいね。宜しければ、下記ブログもご確認ください。
⑤語学学校
ここが1番難しいポイントだと思います。
学校によって規模感、サポート内容、カリキュラムなど異なりますのでご自身の目的や目標に応じて最適な学校選択をしましょう。迷ってしまう方はワーホリ協会スタッフにお気軽にご相談くださいませ。選び方に関しては下記ブログでも紹介しています。
・社会人ワーキングホリデーの注意点
海外で過ごす1年間はとても刺激的で楽しく、夢のような日々ですが帰国後に待っていることは日本での就職活動です。
折角、海外で沢山の経験をしてきたのであれば、この経験を将来に役立てたいと思いますよね。しかし、人事からは1年間のブランクというのは厳しく見られ、就職が出来たとしても1からキャリアを形成していく必要があるため、人によっては収入が落ちる可能性もあります。
ワーキングホリデーはあくまで休暇のビザなので留学とは違い、ただ遊んでいる人もいれば真面目に仕事や勉強されている人もいたり、海外インターンに挑戦している人など、10人いれば全員異なるプランで渡航しているので、いかにワーキングホリデーで自分が成長出来たのかアピールしなければいけません。
筆者はワーキングホリデーを通して語学力が向上し、仕事も飲食店での接客を経験し、とても楽しい生活を送ることが出来ましたがビジネスレベルの英語力までは到達することが出来ず、仕事もただ飲食店で働いていただけなので、就職活動では苦労しました。
『どのような目的や課題があって、海外に行くことを選択したのか』、『現地でどのような経験をしたのか』、『仕事に活かせるくらいの語学力はあるのか』など面接時は深掘りされるので何となくではなく、ワーキングホリデーの先の生活をイメージして計画を立てて後悔しないようにしましょう。
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