
昔から定番の検定簿記検定3級ですが、実は最近カナダに渡航する方は受けておくといいと言われています。
その理由は、最近人気のカナダのCo-op(コープ)プログラムにあります。
カナダのCo-op(コープ)プログラムとは、カナダで「働きながら学ぶ」留学のことで、カナダで有給インターンシップができる夢のようなプログラムとなります。
※カナダのCo-op(コープ)プログラムについてさらに知りたい方はコチラから。
このカナダのCo-op(コープ)プログラムの中で特に人気なのが、ビジネス系のコースなのですが、英語でビジネスを学ぶにも、日本語でビジネスを学ぶにもやはり基礎知識が必要になってくるのです。
今日はカナダのCo-op(コープ)プログラムの理解度をあげるために有効と言われている、日商簿記検定3級のお話しをしていきます。
またこれから受験する方には、簿記検定3級合格の極意もお教えします!
<簿記検定3級とは>
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。 基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルの資格です。
《目次》
・①カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ーカナダのCo-op(コープ)プログラムとはー
・②カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級の試験についてー
・③カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級必勝法Part1ー
・④カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級必勝法Part2ー
・⑤カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級の用語を英語でー
①カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ーカナダのCo-op(コープ)プログラムとはー
カナダのCo-op(コープ)プログラムとは、簡単に言うとカナダの留学生向けの専門学校に通って座学を学んでから、インターンシップもできるプログラムのことです。
英語が苦手だから私には関係ない!と思わないでくださいね!
このカナダのCo-op(コープ)プログラムは英語初心者からでも挑戦できる夢のようなプログラムなのです!
また、専門学校と言っても、もちろん様々なコースがありますので、まずはどのコースを選択するかから始めていきます。

<カナダのCo-op(コープ)プログラム一例>
■ビジネス系コース
- 国際ビジネスマネジメントコース
- ビジネスコミュニケーションコース
- ビジネス基礎コース など
■ホスピタリティ系コース
- カスタマーサービスコース
- フードサービスコース
- 観光コース など
■IT系コース
■デジタルマーケティング系コース
■国際貿易系コース
その中でも多くの方に関係があるビジネス系コースを選択される方が最近は多いです。
では、カナダの専門学校で学ぶビジネス系コースの座学ってどんなかんじなんでしょうか?
こちらも一例として挙げますとこんなかんじです。
<Canadian CollegeのBUSINESS MANAGEMENT & Co-op(コープ)コースの場合>
- Accounting1(会計1)
- Accounting2(会計2)
- Business Math(ビジネス数学)
- Business Law(ビジネス法)
- Economics(経済)
- Communications(コミュニケーション)
などなど
最初に会計がきていますね!
では会計とは何を学ぶのかもう少し詳しく見てみると・・・
<会計1>このコースでは、財務会計の概念を紹介します。学生は、財務諸表の作成、エントリーの締めくくり、現金および給与会計の内部統制を含む複式簿記システムを学びます。
<会計2>このコースは、会計1の続きであり、会計の分野と、それがビジネスコミュニティのニーズにどのように役立つかについてのさらなる洞察を提供します。貸借対照表、売掛金、在庫、資本資産、流動負債の特定の項目、および特別仕訳帳、補助元帳の使用について詳しく見ていき、最後に企業の紹介を行います。学んだ原則の適用は、財務諸表の作成、および意思決定における会計の重要性を強調する詳細な問題に適用されます。
いかがでしょうか?
財務諸表、貸借対照表、売掛金、と聞いて、あー、アレのことね!とわかる方って、簿記検定3級以上の資格をお持ちの方が職務経験がある方だと思います。
ちなみに・・・
財務諸表とは、経営成績を報告する書類
貸借対照表とは、会社の全財産が記載された表
売掛金とは、売り上げの対価として将来的に受け取る権利のこと
補助元帳とは、補助簿の一つで内訳を明らかにするための帳簿のこと
ほとんどの方は、なんとなく聞いたことがあるけど説明しろと言われたらわからないという方や、もしくはまったく聞いたこともない方かと思います。
日本語で聞いてもわからないことを、英語で学ぶと想像すると・・・みなさんゾっとしませんか?(笑)

カナダのCo-op(コープ)プログラムは、未経験の方でも挑戦していただけるプログラムです。しかし、やはりその分野での職務経験がないと授業の理解度が違ってきます。
ですので、カナダのCo-op(コープ)プログラムでビジネス系を選択される方で未経験の方は特に(もしくは大学生の方)は、最低限の知識として日本の簿記検定3級レベルを受験されてから渡航されることをお勧めします。
もちろん簿記検定3級を持っているだけでインターンシップに有効になるわけではないのですが、実際に簿記検定3級以上を取得している方と、まったく勉強していない方の理解度は全然違うようで、簿記検定勉強していない生徒さんはまずまずの仕組みの理解に苦労されているようです。
②カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級の試験についてー
カナダのCo-op(コープ)プログラム、特にビジネス系を選択される方が簿記検定3級を受験していたほうがよいことは先ほどお伝えした通りですが、いったい何から始めればいいのでしょうか?
まずは簿記検定3級の試験日程からを見ていきましょう!
現在実は簿記検定はCBT試験と、年に3回ある(2月、6月、11月)昔からある紙ベースの試験方法の2つのタイプがあります。
この簿記検定のCBT試験は2020年の12月から始まったばかりで、まだ新しいスタイルなのですが大きなメリットの一つが毎日のように試験が全国で受けられることです。
今までの紙ベースでの試験方法だと年に3回しかないので、すぐに資格がいる人には不便だったのですが毎日のように受験できるのでご自身のタイミングで取得できる試験となりました!!
特に今からカナダにCo-op(コープ)プログラムで渡航する方には朗報ですね!
また試験時間も簿記検定はCBT試験と紙ベース試験で違っていたのですが、こちらも2021年6月の試験から同じ60分で統一となりました。
ますます簿記検定3級はCBT試験のほうが便利に思えますね。

実際に私Naomiが簿記検定3級の紙ベース試験とCBT試験の両方に挑戦してきましたので、CBT試験の感想をお伝えします。
簿記検定3級CBT試験
<メリット>
- 毎日のように受験できる
- もし1回で合格しなくても何度でも短期間に挑戦できる
- その場で結果がわかる!(合否を2週間くらいドキドキしながら待たなくてもいい(笑))
<デメリット>
- パソコンの使い方に慣れていないと余計に時間がかかる(0の数など数えないといけないので確認が面倒くさい)
- パソコン画面にメモができない(白紙1枚の配布はあります)
- 紙で計算した通りにパソコン画面に入力しないといけないので、神経を使う
そして、これは簿記検定3級の紙ベース試験もCBT試験でもなのですが、時間がかなりタイトでした!!
Naomiが初めて簿記検定3級を受けた10年以上前は設問5問で120分の試験だったのですが、今は設問3問の60分とずーっと手と頭を動かしてギリギリ最後まで問題が解けるか解けないかという時間配分です。
つまり、空白で残したところやあいまいなところを後から見返そうと思っても、その時間がないのでわからなくても埋めるだけ埋めて進み続けるしかないのです!
次で簿記検定の時間配分も含め、簿記検定3級の必勝法をお教えします。
③カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級必勝法Part1ー
まず簿記検定3級の構成ですが、設問が大きく分けて3つあります。簿記検定3級は点数配点も決まってます。
<簿記検定3級の点数配分>
- 第一問:商業簿記仕訳15問 45点
- 第二問:補助簿・勘定記入 もしくは 穴埋め問題 20点
- 第三問:貸借対照表、損益計算書など 35点
簿記検定3級の合格点は100点中70点で合格です。何が言いたいかというと、別に100点を目指す必要はないのです。第一問と第二問が満点であれば、第二問はたとえ空欄でも合格します。
この第二問がクセモノで、配点が少ない割に手の込んだ問題、見たこともない問題がよく出題されます。ですので、解く順番としては絶対に「第一問→第三問→第二問」にしましょう!
Naomiが思う時間配分はこちらです。

<簿記検定3級の理想の時間配分>
簿記検定3級第一問:20分
全部で15問あるので、一つの仕分け1分ちょっとで解かないといけない計算です。ここを15分(1問1分)で行けるとかなりゲキアツです!
配点が高いので満点取る気持ちで丁寧に行きましょう!
簿記検定3級第三問:25分
最近の傾向を見てみると、貸借対照表、損益計算書のどちらかが出ます。
仕分け自体はややこしくないので、計算ミスしないように収支が合うように仕上げていきましょう!
※最後の計算で収支が合わなくても、部分点があるので粘って計算し続けて第二問を解かないよりは、気持ち切り替えて時間が来たら部分点狙いで第二問に移ってください。
簿記検定3級第二問:15分
穴埋め問題ならラッキー!それ以外の問題は正直見たこともない奇問も多いです。わかるところから埋めていきましょう。わからなくても落ち込まないで!配点は決して高くないです。
④カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級必勝法Part2ー
簿記検定3級の時間配分は見てきた通りです。そして、簿記検定3級の必勝法はただ一つです!1に仕訳、2に仕訳、3も仕訳で、4.5も仕訳。
仕訳とは、簿記上の取引を借方と貸方(左右)に分けて記録する作業のことです。
勘定科目ごとにどちらに記載するのかが変わるので、まずは勘定科目ごとに左右どちらに記載するのかを理解しましょう!
<簿記検定3級の仕訳>

簿記検定3級のすべての基本はこの「仕訳」です。
例えば資産が増えれば、右に記載するのか左に記載するのか?うる覚えでは、簿記検定3級のどの問題も解くことはできません。
まずはここから!仕訳を制するものは簿記検定を制すのです。

いきなり貸借対照表、損益計算書、精算表などの応用問題を解いて、「あー、私には無理だ」と思って簿記検定3級の勉強をやめてしまう人も多いといいます。
それは、貸借対照表、損益計算書、精算表がわかっていないのではなく、仕訳そのものがわかっていない可能性が高いです。再度簿記検定3級の基礎に立ち返り、「仕訳」から始めてみてください。
その仕訳の仕組みがわかるだけでも、カナダのCo-op(コープ)プログラムのビジネス系コースのための下準備としてはバッチリです。
勉強としては、本屋さんで簿記検定3級のテキストをなんでもいいので買いましょう。
また、ある程度簿記検定3級のテキストで概要がわかったら、仕訳の練習は今Youtubeなどでもたくさん仕訳動画を出されている人がいるのでそれを参考にただひたすら解いていきましょう!
そうすると、簿記検定3級のテキスト代だけで合格までの道が見えてきます。
⑤カナダに渡航するなら簿記検定3級合格してから行け!ー簿記検定3級の用語を英語でー
日本で簿記検定3級も勉強したし、あとはカナダのCo-op(コープ)プログラムで勉強するだけだー!と思っても、もう1つだけ落とし穴があります。
簿記検定3級で学んだ単語を英語でなんて言うのかをぜひ日本にいるうちから覚えていってください。
例えば、
- 貸借対照表:Balance Sheet B/S表
- 損益計算書:Profit and Loss Statement P/L表
- 売掛金:Accounts receivable AR
- 買掛金:Accounts payable AP
- 小口現金:Petty Cash
- 交通費:Travel expenses
- 試算表:Trial balance
- 年次決算:Year-end closing
- 減価償却費:Depreciation expense DE
- 減価償却累計額:Accumulated depreciation expense ADE
などなどです。カナダのCo-op(コープ)プログラムの授業では略語で話されることもあるので、ぜひ日本にいるうちから使用しそうな単語を調べてから行きましょう!

みなさん、いかがでしたか?
簿記検定3級以外にも、カナダのCo-op(コープ)プログラムを受けられるなら勉強しておいた方が良い日本の資格もあります。
例えば、マーケティング系のコースを取られる方はITパスポートや、統計検定3級など。
IT分野やデジタルマーケテイングコースを取られる方は、最低限のHTML、CSS、Pythonなどのプログラミングスキルなど。
もちろん資格取得はマストではないですが、日本で勉強しておくとカナダのCo-op(コープ)プログラム開始後の理解度が違ってきます。
カナダのCo-op(コープ)プログラムについては、随時カウンセリングでご相談できますのでお気軽におっしゃってくださいね。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう^^
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