
ワーホリの準備をするにあたって、多くの人が抱える不安のひとつが予算準備ではないでしょうか。実際、ワーホリ前の筆者も同じでした。
そんな私は「早く渡航したい」を最優先にした結果100万円ちょっとの費用でのワーホリとなったのですが、これが結果的にさまざまな後悔を生んでしまったことは、今だから言える話です。
これを読んでくださっているみなさんは、私の経験を反面教師に、後悔のないワーホリ準備をしてくださいね。
<目次>
・『100万ワーホリ』の内訳
・『100万ワーホリ』の弊害
①交友関係 ②仕事探し ③語学力
・渡航前にすべきだったこと
『100万ワーホリ』の内訳
私がワーホリ前に準備した100万円の支出内訳は、以下の通りです。
▼ビザの申請料:4万円
▼航空券:6万円
▼海外留学保険:20万円
▼学費:40万円(語学学校2か月+ホームステイ1か月)
▼生活費:30万円ちょっと
私がワーホリに行ったのは大学生の頃。地方から東京の私立大学へ進学し、奨学金を借りつつも、学費や家賃の多くは両親が出してくれている状況でした。
そういったこともあり「休学してワーホリに行きたいから、お金出して」とは言いづらいな、と感じていた私は、自ら休学期間を延ばし、予算準備の期間を設け、アルバイトを3つ掛け持ちしながら資金の準備をしました。
それにより準備できたお金が100万円ちょっとだったわけです。
大学生の身としては、100万円という金額はとても大金のように感じていましたし、「これで最高のワーホリができる!」と思っていたわけですが、これがのちにワーホリの後悔を招いてしまうことになるのでした。
『100万ワーホリ』の弊害
100万円の準備をすれば、ワーホリに行くこと自体は叶いました。ただ、現地に行ってからお金を理由に我慢することがとても多かったのは事実です。具体的には以下の通り。
①交友関係
現地でできた友達とは、毎日交流の時間を取るようにしていました。放課後に学校の図書室で一緒に勉強をしたり、公園や広場でコーヒーを片手におしゃべりしたり、早く土地勘をつけようと街中を歩いて回ってみたり。もちろん一緒に飲みに行くことも多々ありました。
ですが、私が行ったオーストラリアは外食や物価全体がとても高く、費用の捻出に苦労をしながら生活していたのが実態です。ちょっと夜ご飯を食べに行こうと思ったら、お酒を控えても50ドル程度は平気で飛んでいくこともしばしば。お酒を2杯3杯と頼んでいくと、予想以上の金額になっていて驚きます。ランチでさえ、美味しいハンバーガーを食べようと思ったら20ドルを超えることもザラ。
生活費に余裕のなかった私は、ご飯に誘われてもお財布事情が厳しいとは言えず「ちょっと用事あるからまた今度ね!」と断ることも多くありました。

誘いを断ったからと言って離れていく友人たちではありませんでしたが、どうせなら家で節約自炊生活を送るよりも、もっと出かけてたくさん英語を話す機会を設けて、楽しい時間を友達と共有できたらよかったな、と思いました。
現地で我慢するくらいなら、日本でもっと頑張って資金準備をして、100万円といわずもっと余裕を持った準備をすればよかったです。
②仕事探し
100万円ワーホリの弊害は仕事探しにもありました。それは『自分のしたい仕事』よりも、『手っ取り早く就ける仕事』を優先してしまったということです。
海外で仕事を探す際に何が大変かと言えば、即戦力が求められることとネイティブや他の外国人がライバルであることです。英会話もままならない状態では、当然即戦力としては見てもらえないため、面接落ちです。そもそも、履歴書を何十通配っても面接の連絡すら来ないこともザラです。どんどん自分に自信が無くなっていく一方・・・

自分のしたい仕事にこだわるのであれば、じっくり時間をかけて諦めずに就活をしたり、経験が無くても「無給からでもいいから働かせてくれ」と交渉したりすることはできたかもしれません。
ですが私の場合は、100万円ワーホリ。オーストラリアに持って行けた生活費は30万円ちょっと。
2か月分くらいの生活費しか手元になかったため、悠長にのんびり就活をしたり、ましてや泥臭く「無給からでも」と交渉なんかしたりしている余裕はありませんでした。
その結果、英語が不安でも経験がなくても、とりあえず手に取りやすい日本食レストランに落ち着いてしまったのです。たとえ日本食レストランであっても、一度働き始めるとそこが居心地よく感じるようになります。「また大変な思いをして就活をしよう」なんていう風にはなかなか思えず、今あるお金稼ぎの手段を手放してまで仕事を変えるまでに至りません。
もっと資金的な余裕があれば、現地でやりたい仕事に思いっきりチャレンジできるチャンスがあったかもしれないのに。自ら招いた結果ですが、100万ワーホリの大きな弊害だと感じました。

③語学力
語学力の面でも、当然資金力は影響してきます。というのも、私は内訳にも書いたように、2か月間しか語学学校に行きませんでした。というよりも、行けませんでしたという方が正しいです。
100万円でワーホリしようとなったら、これが限界でした。
で、たった2か月間で自分の英語力に自信がついて、どんな仕事にでもつけるようになるかと言うと、そんなことは絶対にないのです。
現地に行ってみると「あんな仕事をしてみたい」「あそこに旅行いきたい!」など、出発前には考えてもいなかったようなやりたいことが沢山湧き出てきます。
でも、資金に余裕がない100万円ワーホリでは「英語環境で働きたい!でも英語力が足りないから雇ってもらえない」→「もっと学校通えばよかった」とか、「もっとお金を稼ぎたい。でも英語力が足りないから給料の良い仕事につけない」→「もっとしっかり予算準備すればよかった」などという負のループに陥ってしまう可能性大。
英語が話せれば話せるだけ、現地でできることは増えますし、生活が楽しくなります。「なんとかなるか~」の行き当たりばったりな100万円ワーホリでなく、予算をきちんと準備して、最大限の自己投資をすればよかったなと今では思っています。

渡航前にすべきだったこと
では、予算不足で消化不良なワーホリにならないために、私はどんなことをしておけばよかったのでしょうか。考えてみれば、沢山あったと思います。
(1)自分の”理想のワーホリプラン”を、早めにしっかり考える
(2)予算感を早めに把握する
(3)だらだら貯金をせず、期限を決めて貯める
私の場合は、【自分のプランに必要な予算を知る⇒貯金する】という手順ではなく、【とりあえず貯められるだけ貯金する⇒その中で組めるプランを組む】という真逆の手順を踏んでしまいました。実はこういう方って意外と多いんじゃないかと思いますが、限られた資金の中になんとしてでも押し込めようとすると、ワーホリで叶えたいことがそっちのけになってしまいがちです。

(4)時給の良い仕事に切り替えて頑張る
また私はアルバイトを3つも掛け持ちして資金準備をしていた時期がありましたが、それぞれの仕事の時給は正直そこまで高くはありませんでした。3か所で働く手間や移動を考えたら、最初から時給の高い仕事をがっつり継続したほうが効率よく稼げたのではないか、と後々気づきました。
(5)親に相談する
親への相談は、いくらしにくいと言っても、確実に一度しておくべきでした。当時は100万円という金額がとても大きく感じていましたが、後から振り返れば大学生が稼げる額なんて大した金額じゃなかったんだな、と思います。
親に相談した上でどうしても資金援助が受けられないのであれば、その時にプランを組みなおせば良いですし、「自分で頑張れるだけ頑張ったけど、どうしても足りないから30万だけ貸してほしい」など交渉の余地は十分にあったと感じています。
現地で我慢するくらいなら、日本でもう少し頑張ればよかった
現地渡航後はお金が無くても、それなりには楽しめるかもしれません。ただ、100万円など最低限で予算を立ててしまうと、ワーホリ中だからできることを逃してしまうことも十分に考えられます。
みなさんも、自分の理想のワーホリを存分に楽しむため、私のような後悔をしないため、今から出来る準備に励んでくださいね!!
▼ワーホリ協会の費用準備サポート:

<おすすめ記事>
ワーホリ前に知りたかった…仕事のリアルTOP3!
語学学校に日本人が多かった!!そんなときどうする?
留学・ワーホリで「ギョッ!」実際にあったカルチャーショック例


