ワーホリ・留学で初めて長い海外生活を送るみなさんが現地で直面するのが、日本との文化の違いからくる《カルチャーショック》。今までのスタンダードが通用しない環境で海外生活が嫌になってしまったり、志半ばで「もう日本に帰りたい」と思ってしまったりする恐れもあります。
しかし、それはだれしもが通る道!
今回は、そんな留学・ワーホリで100%陥る『カルチャーショック』の仕組みを紐解いていきます。カルチャーショックの仕組みを知っておくだけで、自分を客観視でき、つらい気持ちを抑えることができるはず!
渡航前・渡航中の参考にしてみてくださいね。
ワーホリ・留学経験者のカルチャーショックの実例も要チェック♪
<目次>
・カルチャーショックとは?
・【1】ハネムーン期:なにもかも新鮮!!さいこう!!
・【2】ショック期:思ってたんと全然違うやん・・・
・【3】回復期:物事に対して寛容になる!
・【4】適応期:すっかり海外生活にも慣れた!楽しい!
カルチャーショックとは?
カルチャーショック(文化的衝撃)とは、異文化に触れたり見たりした際、習慣・考え方などが母国文化の常識と大きくかけ離れていたり、過去の教育などで習得したその異文化に関する知識・情報と乖離していることを受け、心理的にショックを受けることを指します。
言葉が全く通じないということはもちろんのこと、日本の常識と全然違う!!!ということに対して、抵抗感が生まれてしまうわけですね。
「へ~こんな違いもあるのか~( ´艸`)」と笑って済む程度のものであれば問題はないのですが、カルチャーショックが原因でストレス不眠や食欲不振など身体的にも影響が出てしまったり、長期的にネガティブな感情が続いてしまう場合には、きちんとした対処法をとる必要があります。
【1】ハネムーン期:なにもかも新鮮!!さいこう!!
海外生活がはじまったばかり、新しい環境でなにもかもが新鮮で面白く感じる時期です!
もちろん孤独感や慣れ親しんだ環境のことを想うこともありますが、それ以上に、これまでに見たことのない景色や新しい出会いにわくわくする感情が湧き、「海外楽しい!新生活楽しい!」と思える時期ですね。
【2】ショック期:思ってたんと全然違うやん・・・
ここが、いわゆる「カルチャー・ショック」の最も深刻な時期。
新しい環境にも慣れてきて、最初はとっても魅力的に感じていたものの欠点が見えてきて、だんだんとその状況に不満を感じ始めるタイミングです。
また、「英語がんばるぞ!友達沢山作るぞ!仕事探しがんばるぞ!」と意気込んでいた初めの頃の感情よりも不安が勝り、「自分の英語力ってこんなに不足してるのか…人と話したくない…」と、自信が無くなりがちな時期でもあります。
【3】回復期:物事に対して寛容になる、ポジティブ期!
落ち込んだり、現地での生活がつらいと思う時期を乗り越え、「自分が変わらないと、何も変わらない!」と気持ちを立て直すポジティブな時期です。思い描いていた海外生活を送れるように、前向きにチャレンジしようというプラスの感情が生まれてきます。
また、母国と現地、両方の文化を客観的に見られるようになり、「どの文化にも、良いところもあれば、気に食わないこともあるなあ」と気づけるように。異文化の中で長く生活したからこそ得られる、寛容さや許容するこころが芽生えていく時期ですね。
【4】適応期:すっかり海外生活にも慣れた!楽しい!
すっかり現地生活に溶け込み、言葉にも慣れてきて、「来てよかったなあ」と居心地のよさを感じる段階。現地の文化や慣習などを受け入れ、柔軟性を手に入れます。
また母国と現地の違いだけでなく、共通点に目が向けられるようにもなるので、楽しみが増えたりも。ここまで来れば、困難への対処も柔軟にできるようになり、「残りの現地生活、楽しもう!」という気持ちが強くなりますね♩
ショック期はどう乗り越える?
留学やワーホリでカルチャーショックを受けるのは誰もが経験することで、決して悪いことではありません。しかし、そのショックが長引くことで自分を責めてしまったり、自己評価・自己肯定感を失ってしまったりすることは避けたいですよね。
せっかく決意した留学・ワーホリを思いっきり楽しめるように、以下のような対処法も知っておくと良いでしょう。
(1)「カルチャーショックは誰でも経験するもの」と認識する
慣れない環境でカルチャーショックを受けても、自分を否定する必要はまったくありません。「自分だけがこうなのではない」「みんなショックを受けて当たり前のこと」と認識し、心をふさいでしまわないように意識してみましょう。
(2)体が資本!きちんと寝て・食べて・体を動かす
気持ちが落ち込んだ時は、特にしっかりと睡眠をとり、健康な食事をして、スポーツやウォーキングなど体を動かすようにしましょう。心と体の健康は連動しますので、無理は禁物ですよ♪
(3)友達やまわりのひとと話してみる
学校の友達、先生、カウンセラーなど心の許せる人に、自分の気持ちを素直に共有してみましょう。そうすると、「私もそうだった!!つらいよねえ」「〇〇してみるといいよ!」など、共感やアドバイスが得られたりするはずです。日本にいるご家族や友人よりも、同じ環境で生活している仲間の方が共感し合えるので、相談相手としては現地の周りにいる方が良いでしょう。
また、「英語力上げるために、絶対日本人とは話さないぞ・・・」と頑なな方々がたまにいらっしゃいますが、それで心が苦しくなりすぎてしまうのは本末転倒。日本語を使って心安らぐのなら、それを上手く活用していくこともおすすめです。
(4)自分の感情をメモして、可視化する
頭の中で悶々と考えてしまう方は、一度自分の気持ちを文字に書き起こしてみると良いでしょう。自分がどんなことにストレスを感じ、どんなことが快適に感じるのか。目に見える形で書き起こしてみることで、自分の心も整理され、状況を客観視できるようになっていくはず。
語学力だけでなく国際的な価値感を身に付けた将来の自分を想像しながら、だと言い聞かせて前向きな気持ちでいましょう。時がたてば乗り越えられるはずです。
つらいことも、成長のステップ
時には【2:ショック期】と【3:回復期】を行ったり来たりしながら、適応期までのプロセスを経て、最終的には留学・ワーホリ先が「第2の故郷」と呼べるようになっていきます。
留学・ワーホリをした人だけが経験できる《カルチャーショック》という特権。みなさんもご自身の成長を感じてみてください!
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