
オーストラリアのワーキングホリデー(サブクラス417)で、公的な数字が分かっている費用は次のとおりです。ビザの申請料は1回目が AUD 840(2026年7月1日から。それまでは AUD 670)で、申請時には AUD 5,000 以上の資金(目安)と、帰国または次の渡航先への航空券代が求められます。働き始めると、最低賃金は時給 AUD 26.44(2026年7月1日から)で、賃金には15%の税金(ワーホリ課税)がかかります。
この記事は、出発前・住まい・移動・収入・手取りまでを、公的機関や運営会社が公表している数字だけで整理します。金額はすべてオーストラリアドル(AUD)です。円換算は為替で毎日変わるため、申請や送金の当日のレートで計算してください。2026年10月時点の情報で、改定される場合があります。ビザ・最低賃金・税金・スーパーまで、オーストラリアのワーホリの数字を1ページで見たいときは、オーストラリア ワーホリ【2026年版】最新の数字まとめをご覧ください。
ほかの国と費用を比べたいときは、「ワーホリの費用を国別に比較」に、ビザの申請料・必要資金・保険・最低賃金を国ごとに並べています。
費用の全体像【早見表】
| 項目 | 金額 | 時点・出どころ |
|---|---|---|
| ビザ申請料(1回目) | AUD 840 | 2026年7月1日から(以前は AUD 670) |
| ビザ申請料(2回目・3回目) | それぞれ AUD 1,000 | 2026年7月1日から(以前は AUD 670) |
| 資金証明の目安 | AUD 5,000 以上+帰国または次の渡航先への航空券代 | 法令上の固定額はなく、ガイダンスの値 |
| 医療保険の一例 | 年 AUD 775(月換算で約 AUD 64.58) | nib「Standard」単身・2026年4月 |
| 家賃(募集賃料の中央値・週) | シドニー ユニット AUD 780・一戸建て AUD 850/メルボルン AUD 600/ブリスベン 一戸建て AUD 700 | Domain・2026年6月四半期(民間の指標) |
| ホームステイ(週・18歳以上) | AUD 380〜445 | AHN・2026年の料金表 |
| シドニーの公共交通 | 1週間の上限 AUD 50 | Opal・2025年7月14日改定 |
| 最低賃金(時給) | AUD 26.44(カジュアルは最低 AUD 33.05) | 2026年7月1日から・Fair Work Ombudsman |
出発前にかかる費用
ビザの申請料
1回目の申請料は AUD 840 です。2026年7月1日(連邦法令 F2026L00874)に、それまでの AUD 670 から引き上げられました。2回目・3回目の申請料は、それぞれ AUD 1,000 です(改定前は AUD 670)。クレジットカードや PayPal で払うときは、決済手数料(概ね数 AUD から約 15 AUD)が上乗せされる場合があります。
資金の証明
申請時の目安は、AUD 5,000 以上の預金残高と、帰国または次の渡航先への航空券代に当たる資金です。法令で固定の最低額が公表されているわけではなく、ガイダンスとして広く示されている値です。提示を求められるのは、審査官から求められた場合です。受け付けられる書類は、(1) 残高が分かる銀行の取引明細書、(2) 銀行のレターヘッド付きで署名のある残高証明書、(3) 口座名義・日付・残高が確認できるオンラインバンキングの画面、の3種類です。
医療保険(海外訪問者向け保険・OVHC)
サブクラス417では、健康保険は全員に一律で義務づけられた条件ではありません(個別に条件 8501 が付される場合があります)。ただし、日本とオーストラリアの間には相互医療協定がなく、医療費は全額自己負担になるため、内務省も適切な保険への加入を強く勧めています。保険料は保険会社・補償の内容・年齢で変わり、公的な固定額はありません。一例として、nib の「Standard」(単身・自己負担額 AUD 100/入院)は年 AUD 775(月換算で約 AUD 64.58)です(2026年4月時点)。プランによっては、月 AUD 53 前後から選べます。
住まいの費用
家賃の目安(募集賃料の中央値)
民間の不動産サイト Domain の Rental Report(2026年6月四半期・募集賃料の中央値・週あたり)では、シドニーが一戸建て AUD 850・ユニット(集合住宅)AUD 780、メルボルンが一戸建て・ユニットとも AUD 600、ブリスベンが一戸建て AUD 700 です。これは住戸まるごとの募集賃料で、政府の統計ではありません。ワーホリの人がよく使うシェアハウスの個室は、これより大幅に安いのが一般的ですが、公的な統計がないため金額は示しません。
ホームステイの料金
ホームステイは、現地の家庭に滞在する形で、料金には通常、個室などの宿泊と光熱費、食事(プランにより一部または全食)が含まれます。最大級の運営会社 Australian Homestay Network(AHN)が公表している2026年の学生向け料金(18歳以上・週額)は、次のとおりです。
| 都市 | 部屋・食事のプラン | 週額 |
|---|---|---|
| シドニー | 個室・全食(1日3食) | AUD 445 |
| シドニー | 個室・一部食(平日2食・週末3食) | AUD 410 |
| シドニー | 相部屋・全食 | AUD 415 |
| シドニー | 相部屋・一部食 | AUD 380 |
メルボルンは、「Complete」(全食)が AUD 440、「Traditional」が AUD 410、夕食のみが AUD 380 です。マッチング(手配)料は2026年で AUD 350 から(一度きり・原則返金不可。ビザが却下された場合を除く)、空港送迎はメルボルンで AUD 190 です。2027年は各区分で AUD 15〜20 程度の引き上げが予定されています(例:シドニーの個室・全食 AUD 445 → 460)。これは運営会社の料金表で、政府が公表した平均額ではありません。
移動の費用(シドニーの例)
シドニーの公共交通(Opal・大人)は、2025年7月14日の改定で、1日の上限が月〜木は AUD 19.30、金〜日と祝日は AUD 9.65、1週間の上限は AUD 50 です(IPART NSW)。上限に達すると、その期間の追加の乗車は無料です。メルボルンやブリスベンなど、ほかの都市の料金は、各州の公共交通の公式ページで確認してください。

金額を示さない項目
食費、航空券、シェアハウスの個室の家賃は、時期・都市・暮らし方で大きく変わります。公的な統計や、公表元がはっきりした固定の数字がないため、この記事では金額を示しません。
稼げる額:最低賃金
2026年7月1日から、全国の最低賃金は 時給 AUD 26.44(週給 AUD 1,004.90・フルタイム週38時間)です。6%の引き上げで、改定前(2025年7月1日〜2026年6月30日)は時給 AUD 24.95・週給 AUD 948 でした。カジュアル雇用は25%の割増を含めて、最低でも 時給 AUD 33.05 です(Fair Work Ombudsman)。
雇用の最初の6か月(またはそれ以下)に使える「エントリーレベル賃金」は、2026年7月1日から週 AUD 978.10・時給 AUD 25.74 以上です。award(職種ごとの賃金規定)の最も低い区分に格付けされた役割の新規雇用者が対象で、通常の試用期間(プロベーション)とは別の制度です。試用期間中に賃金を下げることは認められていません。

手取り:税金とスーパー
ワーホリ課税
ワーホリの人の所得税は、登録済みの雇用主のもとで、AUD 0〜45,000 の部分が15%、AUD 45,001〜135,000 の部分が30%(1ドルにつき30セント)です。居住者のような無税枠(tax-free threshold)はなく、最初の1ドルから15%がかかります。雇用主が登録されていない場合は、非居住者の税率で源泉徴収されます。税務番号(TFN)を出していないと、45%が源泉徴収されます(ATO)。
スーパーアニュエーション(退職年金)
雇用主は、賃金とは別に、賃金の12%(2025年7月1日から)をスーパー(退職年金)に上乗せして拠出します。帰国してビザが失効したあとは、DASP(出国時スーパー払い戻し)をオンラインで申請して受け取れます。ただし、ワーホリの人は課税対象の部分に一律65%の源泉税がかかり、実質的な受取額は残高の約35%です(無税の部分は0%)。
2年目・3年目のビザにかかる費用と、抽選制の発表
2回目・3回目のビザの申請料は、それぞれ AUD 1,000 です。条件は、2回目が1年目のうちに地方で指定業種の就労を88日間(約3か月)、3回目が2年目のうちに同じく179日間(約6か月)です。ビザ3回分で、最大3年間滞在できます。
なお、2026年9月17日に移民大臣が、2年目のビザ(年間45,000枠)と3年目のビザ(年間5,000枠)を抽選制にすると発表しました。実施日は未定で、2026年10月時点では現行のルールで申請します。申請前に、内務省の最新の情報を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. オーストラリアのワーホリのビザ代はいくら?
A. 1回目は AUD 840(2026年7月1日から。それまでは AUD 670)です。2回目・3回目は、それぞれ AUD 1,000 です。
Q. ワーホリに必要な貯金はいくら?
A. 申請時の目安は、AUD 5,000 以上の預金残高と、帰国または次の渡航先への航空券代に当たる資金です。法令上の固定額はなく、提示を求められるのは審査官から求められたときです。
Q. オーストラリアのワーホリの最低賃金は?
A. 時給 AUD 26.44(2026年7月1日から)です。カジュアル雇用は最低 AUD 33.05、最初の6か月のエントリーレベル賃金は時給 AUD 25.74 以上です。
Q. ワーホリの税金は何%?
A. 登録済みの雇用主のもとでは、AUD 45,000 までが15%、AUD 45,001〜135,000 の部分が30%です。無税枠はなく、最初の1ドルから15%がかかります。TFNを出していないと45%が源泉徴収されます。
Q. オーストラリアのワーホリで、保険は必要?
A. 全員に一律の義務はありませんが、医療費は全額自己負担になるため、加入が強く勧められています。保険料は会社・補償・年齢で変わり、一例は年 AUD 775(nib・2026年4月時点)です。
Q. 帰国するとき、スーパーは戻ってくる?
A. DASP(出国時スーパー払い戻し)で申請できます。ワーホリの人は課税対象の部分に65%の源泉税がかかり、実質的な受取額は残高の約35%です。
最新の情報は、内務省(https://immi.homeaffairs.gov.au/)、Fair Work Ombudsman(https://www.fairwork.gov.au/)、ATO(https://www.ato.gov.au/)で確認できます。
料金・為替・最低賃金・税率は改定されることがあるため、申請前に必ず公式で確認してください。

