
ワーキングホリデーに行くとき、渡航前に公的機関へ払うお金、申請のときに「持っている」と示す資金、現地で働くときの最低賃金は、国で大きく違います。この記事では、オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・イギリス・ドイツ・アイルランド・フランス・韓国・台湾・スペイン・イタリア・デンマーク・ポーランド・アイスランドの14か国について、各国の政府・大使館・労働組合などの公的な情報で確認した金額を、日付つきで一覧にしました。先に結論を書くと、次の5つです。
- 日本国籍でビザの申請料がかかるのは、イギリス(£340(参考 約71,400円))・オーストラリア(初回 AUD 840(参考 約93,200円))・ニュージーランド(合計 NZD 770(参考 約69,300円))・カナダ(合計 CAD 369.75(参考 約41,800円))・アイルランド(17,300円)です。ドイツ・フランス・韓国・台湾・スペイン・イタリア・デンマーク・ポーランド・アイスランドは、申請料が無料です。
- 申請料のほかに、イギリスは医療費の追加料金(IHS)を2年分で £1,552(参考 約325,900円)払います。ニュージーランドの NZD 770(参考 約69,300円)には、国際訪問者保全観光税(IVL)の NZD 100(参考 約9,000円)が含まれます。
- 申請のときに「持っている」と示す資金は、支払う費用ではありません。国で額が違い、たとえばイギリスは £2,530、ドイツは EUR 2,000(往復の航空券がある場合)、フランスは EUR 3,100、ニュージーランドは NZD 4,200、カナダは CAD 2,500 です。
- 保険の証明を求められる国が多く(カナダ・ドイツ・アイルランド・韓国・台湾・イタリア・ポーランド・アイスランドなど)、補償額の条件は国で違います。イギリスは申請時に医療費の追加料金(IHS)を前払いします。
- 最低賃金は、全国一律の額を決める国(オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ドイツ・アイルランド・フランス・韓国・台湾・スペイン・ポーランド)、州ごとに違う国(カナダ)、業種ごとの労働協約で決まる国(イタリア・デンマーク・アイスランド)に分かれます。
金額は各国の通貨で書き、カッコで参考円を添えています。円換算は、2026年10月27日の欧州中央銀行(ECB)の参考レートで計算した目安で、実際の両替レートとは異なります。
1. ビザの申請料と、申請のときに払うほかの費用
日本国籍で、ワーキングホリデーのビザ(または許可)を申請するときに、公的機関へ払う費用です。
| 国 | 申請料 | 申請のときに払うほかの費用 |
|---|---|---|
| イギリス | £340(参考 約71,400円) | 医療費の追加料金(IHS)£776(参考 約163,000円)×2年=£1,552(参考 約325,900円)(申請料と合わせて £1,892(参考 約397,300円)) |
| オーストラリア | 初回 AUD 840(参考 約93,200円)(2回目・3回目は AUD 1,000(参考 約111,000円))・2026年7月1日から | — |
| ニュージーランド | 合計 NZD 770(参考 約69,300円)(申請料 NZD 215(参考 約19,400円)+移民税 NZD 455(参考 約41,000円)+IVL NZD 100(参考 約9,000円)) | IVL は合計に含まれます |
| カナダ | 合計 CAD 369.75(参考 約41,800円)(IEC 参加費 CAD 184.75(参考 約20,900円)+オープン就労許可保持者手数料 CAD 100(参考 約11,300円)+バイオメトリクス CAD 85(参考 約9,600円)) | 招待状(ITA)を受けてから支払います |
| アイルランド | 17,300円 | — |
| ドイツ | 無料 | — |
| フランス | 無料 | — |
| 韓国 | 無料 | — |
| 台湾 | 無料 | — |
| スペイン | 無料 | — |
| イタリア | 無料 | — |
| デンマーク | 無料 | — |
| ポーランド | 無料(申請料が免除) | — |
| アイスランド | 無料 | — |
2. 申請のときに示す資金と、保険の条件
資金は、申請のときに「持っている」と示す額で、支払う費用ではありません。支払う額ではないので、この節の金額には円換算を付けていません。
| 国 | 資金の証明 | 保険の条件 |
|---|---|---|
| イギリス | £2,530 以上を、28日間以上、口座に置いていること | 医療費の追加料金(IHS)を申請時に前払い(NHS が使える) |
| オーストラリア | AUD 5,000 前後が目安(公式の頁で額は確認できていない)。帰国の航空券か資金も要る | ビザの一律の条件ではない(条件8501が個別に付く場合がある) |
| ニュージーランド | 生活費として最低 NZD 4,200。帰国の航空券(またはそれを買える資金)は別に必要 | 医療保険の加入証明を、移民局が求めることがある |
| カナダ | CAD 2,500 以上 | 滞在の全期間に有効な民間の医療保険が必須 |
| アイルランド | 預金50万円以上 | 滞在の期間をカバーする医療保険に加入 |
| ドイツ | EUR 2,000(往復の航空券がある場合)/EUR 4,000(片道の場合) | 滞在の全期間に有効な旅行者用の医療保険 |
| フランス | EUR 3,100 | 保険の条件は、公式の頁で確認できていない |
| 韓国 | 残高証明30万円以上(往復の航空券がある場合)/40万円以上(航空券なしの場合) | 加入期間10か月以上・保障額4,000万ウォン以上の保険証券 |
| 台湾 | 残高証明20万円以上 | 1年以上(365日以上)の海外旅行保険の加入証明 |
| スペイン | EUR 2,000相当額以上(本人名義の残高証明書か、銀行通帳のコピー) | 保険は要件として示されていない(宣誓書に『加入が重要で、入らなければ費用は自己負担』と書かれている) |
| イタリア | 往復の航空券の予約証明か購入資金・直近3か月の銀行残高証明(額は大使館に要確認) | 旅行傷害保険(補償額 EUR 30,000 以上とされる) |
| デンマーク | DKK 15,000(帰国の航空券の証明がないときは、航空券分を足して DKK 20,000相当) | 保険の条件は、公式の頁で確認できていない |
| ポーランド | USD 2,000 相当 | 旅行保険(補償額 EUR 30,000 以上) |
| アイスランド | 1か月あたり ISK 259,951(許可の発行後の3か月間) | 民間の健康保険(補償額 ISK 2,000,000 以上) |
3. 最低賃金(2026年)
現地で働くときの最低賃金です。通貨と単位(時給・月給)が国で違うため、そのままは比べられません。
| 国 | 最低賃金 |
|---|---|
| オーストラリア | 時給 AUD 26.44(参考 約2,900円)(2026年7月1日から)・カジュアル雇用は AUD 33.05(参考 約3,700円) |
| カナダ | 州で違う。ブリティッシュコロンビア州は時給 CAD 18.25(参考 約2,100円)(2026年6月1日から)、オンタリオ州は CAD 17.95(参考 約2,000円)(2026年10月1日から)、ケベック州は CAD 16.60(参考 約1,900円)(2026年5月1日から) |
| ニュージーランド | 時給 NZD 23.95(参考 約2,200円)(2026年4月1日から) |
| イギリス | 21歳以上は時給 £12.71(参考 約2,700円)(2026年4月1日から) |
| ドイツ | 時給 EUR 13.90(参考 約2,400円)(2026年1月1日から) |
| アイルランド | 20歳以上は時給 EUR 14.15(参考 約2,500円)(2026年1月1日から) |
| フランス | SMIC(最低賃金)は時給 EUR 12.31(参考 約2,200円)・総支給(2026年6月1日から) |
| 韓国 | 時給 KRW 10,320(参考 約1,200円)(2026年1月1日から) |
| 台湾 | 月給 NT$29,500(参考 約143,100円)・時給 NT$196(参考 約950円)(2026年1月1日から) |
| スペイン | 月給 EUR 1,221(参考 約214,900円)(年14回払いの場合・2026年1月1日から) |
| ポーランド | 月給 PLN 4,806(参考 約192,100円)(雇用契約・2026年1月1日から) |
| イタリア | 法律で決まる全国の最低賃金はなく、業種ごとの労働協約で決まる |
| デンマーク | 法律で決まる全国の最低賃金はなく、業種ごとの労使協約で決まる。製造業の協約(IO)の成人は時給 DKK 143.40(参考 約3,400円)(2026年3月1日から) |
| アイスランド | 法律で決まる全国一律の額はなく、業種ごとの団体協約の賃金表で決まる。民間の一般労働者の協約では、いちばん低い月給が ISK 476,379(参考 約614,500円)(2026年4月1日から・勤務開始時) |

この記事に載せていない費用
往復の航空券・保険の保険料・家賃・食費は、国・時期・人で幅が大きく、公式の統計で国ごとにそろえられる金額がないため、この記事には載せていません。国ごとの家賃・食費・交通費は、公式の統計がある範囲で、各国のお金の記事に書いています。公開した記事は、次の「国ごとの詳しい記事」に並べています。
国ごとの詳しい記事
国ごとに、最低賃金・手取り・保険・家賃・交通費などの実額をまとめた記事です。公開したものから順に載せています。

よくある質問
Q. ワーホリのビザの申請料がかかる国は?
A. 日本国籍の場合、イギリス(£340(参考 約71,400円))・オーストラリア(初回 AUD 840(参考 約93,200円))・ニュージーランド(合計 NZD 770(参考 約69,300円))・カナダ(合計 CAD 369.75(参考 約41,800円))・アイルランド(17,300円)です。イギリスは、このほかに医療費の追加料金(IHS)が2年で £1,552(参考 約325,900円)かかります。
Q. 日本国籍だと申請料が無料の国は?
A. ドイツ・フランス・韓国・台湾・スペイン・イタリア・デンマーク・ポーランド・アイスランドは、申請料が無料です。申請の窓口は大使館・領事館で、予約や書類の条件は国で違います。
Q. 申請のときに必要な資金はいくらですか?
A. 国で違います。イギリスは £2,530、ドイツは EUR 2,000(往復の航空券がある場合)、フランスは EUR 3,100、ニュージーランドは NZD 4,200、カナダは CAD 2,500、デンマークは DKK 15,000(航空券分を足して DKK 20,000相当の場合もある)、韓国は30万円または40万円、アイルランドは50万円、台湾は20万円以上の残高証明です。資金は支払う費用ではなく、持っていると示す額です。
Q. 最低賃金がない国はありますか?
A. イタリア・デンマーク・アイスランドには、法律で決まる全国の最低賃金がなく、業種ごとの労働協約の賃金表で決まります。
Q. ニュージーランドのビザの申請料は、NZD 770(参考 約69,300円)に IVL を足しますか?
A. 足しません。移民局の手数料ガイド(2026年5月)では、ワーキングホリデーの申請料 NZD 215(参考 約19,400円)・移民税 NZD 455(参考 約41,000円)・IVL NZD 100(参考 約9,000円)の合計が NZD 770(参考 約69,300円)で、移民局の日本向けの頁の「From NZD $770」はこの合計です。
金額・税率・手数料は2026年10月時点の公的な情報です。申請料・最低賃金・為替は改定されることがあります。申請や契約の前に、各機関の最新の案内で確認してください。
出典(公的な一次情報と、賃金表を出している労働組合)
- イギリス政府「Youth Mobility Scheme」:https://www.gov.uk/youth-mobility ・「National Minimum Wage rates」:https://www.gov.uk/national-minimum-wage-rates
- オーストラリア内務省「Fees and charges」:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/fees-and-charges/current-visa-pricing ・ Fair Work Ombudsman「2026年の最低賃金」:https://www.fairwork.gov.au/about-us/workplace-laws/annual-wage-review/annual-wage-review-2026
- ニュージーランド移民局「Japan Working Holiday Visa」:https://www.immigration.govt.nz/visas/japan-working-holiday-visa/ ・「Fees Guide(May 2026)」:https://www.immigration.govt.nz/assets/inz/documents/forms-and-guides/Fees-Guide-INZ-1028.pdf ・ MBIE「最低賃金(2026年)」:https://www.mbie.govt.nz/about/news/minimum-wage-set-for-2026
- カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)「手数料」:https://ircc.canada.ca/english/information/fees/fees.asp ・「IEC」:https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/work-canada/iec/about.html ・ オンタリオ州「最低賃金」:https://www.ontario.ca/document/your-guide-employment-standards-act-0/minimum-wage
- ドイツ:在日ドイツ大使館「ワーキングホリデー・ビザ」:https://japan.diplo.de/ja-ja/service/wh-957786 ・ 連邦労働社会省「最低賃金」:https://www.bmas.de/DE/Arbeit/Arbeitsrecht/Mindestlohn/mindestlohn.html
- アイルランド:在日アイルランド大使館「ワーキング・ホリデー」:https://www.ireland.ie/en/japan/tokyo/services/visas/working-holiday-programme/ ・ Citizens Information「最低賃金」:https://www.citizensinformation.ie/en/employment/employment-rights-and-conditions/pay-and-employment/minimum-wage/
- フランス:在日フランス大使館「ワーキング・ホリデー・ビザ」:https://jp.diplomatie.gouv.fr/fr/visa-vacances-travail ・ service-public.gouv.fr「SMIC」:https://www.service-public.gouv.fr/particuliers/vosdroits/F2300
- 韓国:在日本大韓民国大使館:https://overseas.mofa.go.kr/jp-ja/brd/m_1106/view.do?seq=758522 ・ 雇用労働部:https://www.moel.go.kr/news/enews/report/enewsView.do?news_seq=18144
- 台湾:台北駐日経済文化代表処「ワーキングホリデー査証要項」:https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/72781.html
- スペイン:在日スペイン大使館:https://www.exteriores.gob.es/Embajadas/tokio/es/Comunicacion/Noticias/Paginas/Articulos/20170703_NOT1.aspx ・ 官報 BOE「Real Decreto 126/2026」:https://www.boe.es/buscar/doc.php?id=BOE-A-2026-3815
- イタリア:在京イタリア大使館:https://ambtokyo.esteri.it/it/news/dall_ambasciata/2026/04/entrata-in-vigore-dellaccordo-vacanza-lavoro-tra-italia-e-giappone/
- デンマーク:移民局 SIRI「Working Holiday(Japan)」:https://www.nyidanmark.dk/en-GB/You-want-to-apply/Working-Holiday/Working-Holiday-Japan ・ Dansk Industri「製造業の協約の賃金率」:https://www.danskindustri.dk/vi-radgiver-dig/personale/nyhedsarkiver—personaleforhold/nyheder-personalejura/2026/1/satser-pa-industriens-overenskomster-pr.-1.-marts-2026
- ポーランド:在日ポーランド大使館「ビザの申請(タイプD)」:https://www.gov.pl/web/nippon/Submission-of-an-application-for-an-D-visa ・ 官報「最低賃金の令」:https://isap.sejm.gov.pl/isap.nsf/DocDetails.xsp?id=WDU20250001242
- アイスランド:island.is「ワーキングホリデーの許可」:https://island.is/en/permit-for-working-holiday ・ Efling「賃金表」:https://www.efling.is/sa-launatoflur
- 欧州中央銀行(ECB)ユーロ参照レート:https://www.ecb.europa.eu/stats/policy_and_exchange_rates/euro_reference_exchange_rates/html/index.en.html


