イギリス ワーホリのお金まとめ:最低賃金・手取り・保険・家賃・交通費の実額【2026年版】

イギリス ワーホリのお金まとめ:最低賃金・手取り・保険・家賃・交通費の実額【2026年版】

イギリス ワーホリのお金まとめ:最低賃金・手取り・保険・家賃・交通費の実額【2026年版】

イギリスでワーキングホリデー(Youth Mobility Scheme)をするなら、最低賃金でいくら稼げて、税金と国民保険でいくら引かれ、ビザや医療費、家賃にいくらかかるのかを先に知っておきたいところです。この記事では、英国政府(gov.uk)、国家統計局(ONS)、NHS、税務当局(HMRC)などの公式資料で確認できた2026年の数字を中心に、最低賃金から手取り、ビザの費用、医療費、家賃、食費、交通費までを整理します。

ほかの国と費用を比べたいときは、「ワーホリの費用を国別に比較」に、ビザの申請料・必要資金・保険・最低賃金を国ごとに並べています。

この記事の主な数字(早見表)

項目 金額・条件 時点・出典
最低賃金(21歳以上) 時給£12.71(参考 約2,700円) 2026年4月1日から・gov.uk
最低賃金(18〜20歳) 時給£10.85(参考 約2,300円) 同上
YMS ビザの申請料(日本国籍者) £340(参考 約71,800円) gov.uk
医療費の追加料金(IHS) 通常1年あたり£776(参考 約163,800円)(2年のビザで£1,552(参考 約327,500円)) gov.uk
貯金の証明 £2,530(参考 約534,000円)以上(28日間続けて口座にあること) gov.uk
最低賃金で週40時間働いたときの週の手取り(計算例) 週£433.76(参考 約91,500円)(月に換算して約£1,880(参考 約396,800円)) 現行の税率・国民保険の率で計算
民間賃貸の平均家賃(全国・月額) £1,406(参考 約296,700円)(ロンドンは£2,338(参考 約493,400円)) 2026年9月・ONS
食品の物価(前年同月比) +1.3% 2026年9月・ONS

イギリスの最低賃金と収入の目安(2026年4月から)

イギリスの最低賃金は、年齢と雇用の形態で区分され、毎年4月1日に改定されます。2026年4月1日からの時給は、21歳以上(National Living Wage)が£12.71(参考 約2,700円)、18〜20歳が£10.85(参考 約2,300円)、18歳未満が£8.00(参考 約1,700円)、徒弟(Apprentice)が£8.00(参考 約1,700円)です(出典:gov.uk)。ワーホリの申請者は18歳以上30歳以下なので、年齢に応じて£10.85(参考 約2,300円)〜£12.71(参考 約2,700円)が適用されます。最低賃金に地域差はなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで同じです。

週40時間のフルタイムで働いた場合の年間の額面は、21歳以上で£12.71(参考 約2,700円)×40時間×52週=£26,437(参考 約5,579,500円)、18〜20歳で£10.85(参考 約2,300円)×40時間×52週=£22,568(参考 約4,763,000円)です。時間外労働(overtime)に対する法定の割増率はありません。ただし、平均した賃金が最低賃金を下回ってはいけません。週の労働時間は、17週平均で48時間までが上限で、個人が書面でこの上限の対象から外れることもできます。法定の有給休暇は年間5.6週(週5日勤務なら28日)です(出典:gov.uk)。

手取りはいくら?所得税・国民保険・職場年金の仕組みと計算例

給料からは、所得税と国民保険(National Insurance)が自動的に引かれます。この仕組みを PAYE(Pay As You Earn)と呼び、雇用主が毎回の給与から天引きします。

所得税は、年収のうち最初の£12,570(参考 約2,652,900円)(パーソナルアローワンス)までが非課税で、£12,571(参考 約2,653,100円)〜£50,270(参考 約10,609,500円)が基本税率20%、£50,271(参考 約10,609,700円)〜£125,140(参考 約26,410,800円)が高税率40%、£125,140(参考 約26,410,800円)を超える分が追加税率45%です(出典:gov.uk、2026年10月21日に確認。イングランド・ウェールズ・北アイルランドの場合で、スコットランドは別の税率表です)。標準の税コードは「1257L」です。前の職場の P45(退職証明)がない働き始めなどでは、一時的に緊急税コード(W1・M1・X)が付くことがあり、正しい税コードに更新されるまでは多く引かれやすくなります。帰国したときに払いすぎた税金は、P85 フォームか gov.uk のオンラインサービスで還付を申請できます。

国民保険(従業員負担・Class 1)は、現行の率で、週収入が£242(参考 約51,100円)から£967(参考 約204,100円)まで(年収では£12,570(参考 約2,652,900円)から£50,270(参考 約10,609,500円)まで)の部分が8%、週収入が£967(参考 約204,100円)を超える部分が2%です。

最低賃金(21歳以上)で週40時間働く場合の計算例です。週の額面は£508.40(参考 約107,300円)、年に直すと£26,437(参考 約5,579,500円)です。

項目 週の金額 計算
額面 £508.40(参考 約107,300円) £12.71(参考 約2,700円)×40時間
所得税 £53.33(参考 約11,300円) (年£26,437(参考 約5,579,500円)−£12,570(参考 約2,652,900円))×20%=年£2,773.36(参考 約585,300円)
国民保険 £21.31(参考 約4,500円) (週£508.40(参考 約107,300円)−£242(参考 約51,100円))×8%
控除の合計 £74.64(参考 約15,800円) 額面の約14.7%
手取り £433.76(参考 約91,500円) 月に換算して約£1,880(参考 約396,800円)

職場年金にも注意が必要です。『worker』(雇用されて働く人)で、22歳以上で国の年金の支給開始年齢未満、年収が£10,000(参考 約2,110,500円)以上、通常は英国で働く人は、雇用主の職場年金に自動的に加入します(自動加入・Automatic enrolment)。最低の拠出率は、雇用主が3%、本人が5%で、合計8%です。計算の対象になるのは、年収のうち£6,240(参考 約1,317,000円)から£50,270(参考 約10,609,500円)までの部分です(出典:gov.uk)。上の計算例には含まれていないので、加入する場合は、手取りはさらに減ります。加入してから1か月以内にやめる(オプトアウトする)と、払った分は返ってきます。

ワーホリのビザ費用と必要な資金(日本国籍者)

日本国籍者は、イギリスの Youth Mobility Scheme(YMS)ビザ(最長2年・18歳以上30歳以下)を申請できます。申請の前に抽選(ballot)に当たる必要があるのは、香港の SAR パスポート保持者と台湾の人で、日本は抽選がなく、直接申請できます(出典:gov.uk)。

  • 申請料:£340(参考 約71,800円)
  • 医療費の追加料金(Immigration Health Surcharge・IHS):申請時に支払います。通常1年あたり£776(参考 約163,800円)で、2年のビザなら£1,552(参考 約327,500円)です。申請料と IHS の合計は、2年のビザで£1,892(参考 約399,300円)です
  • 貯金:自分を支えるための貯金が£2,530(参考 約534,000円)以上あること。費用ではなく、証明が必要な額です。この資金は、少なくとも28日間続けて口座にあり、28日目が申請日から31日以内でなければなりません

申請できるのは渡航の6か月前からで、申請はオンラインで行います。本人確認と書類の提出が必要で、場合によっては予約が必要になります。申請・本人確認・書類の提出が終わってから、通常は3週間以内に決定が出ます。公式の資料で算出できる渡航前の費用の目安は、申請料£340(参考 約71,800円)+IHS £1,552=£1,892(参考 約399,300円)(2年のビザ)に、貯金£2,530(参考 約534,000円)以上の証明(消費するお金ではなく、証明のための残高)を加えたものです。

医療費(NHS と自己負担)

IHS を払うと、NHS(国民保健サービス)を、英国の居住者と同じように使えます。かかりつけ医(GP)、救急、入院、精神科などは、原則として無料です。GP への登録は、郵便番号で近くの診療所を探し、オンラインフォームか窓口で申し込みます。NHS は、登録に ID・住所の証明・在留資格の証明は不要と明記しています。

NHS でカバーされない主な費用は、歯科、眼科、処方薬です。NHS の歯科は、治療の内容で料金が決まる3つの区分があり、2026年10月時点の NHS の公式の記載では、Band 1が£27.90(参考 約5,900円)、Band 2が£76.60(参考 約16,200円)、Band 3が£332.10(参考 約70,100円)です。眼科では、視力検査や眼鏡は自己負担です。処方薬は1品目あたり£9.90(参考 約2,100円)(低収入の人や学生などは免除を申請できます)。民間の医療保険への加入は任意で、NHS の空白を補う目的で入る人もいます。民間保険の料金は、保険会社の見積もりで確認してください。

家賃の相場(2026年9月)

家賃の相場(2026年9月)

家賃の公的な統計は、国家統計局(ONS)の「Price Index of Private Rents」です。2026年9月の民間賃貸の平均の月額家賃(暫定の推計)は、英国全体で£1,406(参考 約296,700円)(前年同月比+3.8%)、イングランドで£1,466(参考 約309,400円)(+4.0%)、ウェールズで£848(参考 約179,000円)(+4.1%)、スコットランドで£1,011(参考 約213,400円)(+0.7%)です。北アイルランドは、2026年7月までの12か月で£879(参考 約185,500円)(+1.7%)でした。イングランドの地域では、ロンドンが£2,338(参考 約493,400円)で最も高く、ノースイーストが£790(参考 約166,700円)で最も低くなっています。シェアハウス(ルームシェア)の公的な統計は ONS にはなく、Rightmove や SpareRoom などの民間のデータを見る必要があります。

敷金(デポジット)の上限は、年間の家賃が£50,000(参考 約10,552,500円)未満の物件で家賃5週分、£50,000(参考 約10,552,500円)以上で6週分です。仮押さえの手付金(Holding Deposit)は、家賃1週分までです(出典:gov.uk)。

食費と物価の動き(2026年9月)

英国の食品・ノンアルコール飲料の物価上昇率(前年同月比)は、2026年9月に1.3%で、前月比は−0.2%でした。2021年9月以来の低い水準です(出典:ONS)。食料品の付加価値税(VAT)は、HMRC の告示によると、人が食べる食品は原則ゼロ税率です。例外として、ホットフードのテイクアウトを含む外食、アイスクリーム、菓子類(ケーキと一部のビスケットを除く)、ポテトチップスなどの塩味のスナック、アルコール飲料などは、標準税率(20%)です。一人あたりの月の食費の公式な統計は、この記事の作成時点では確認できていません。

交通費(ロンドンの Oyster とコンタクトレス)

交通費(ロンドンの Oyster とコンタクトレス)

ロンドンの公共交通は、Oyster カードかコンタクトレス決済で払う「PAYG」が基本です。報道などで確認できた2026年の額では、地下鉄(Tube)のゾーン1〜2の1回の運賃は、ピークが£3.60(参考 約760円)、オフピークが£3.10(参考 約650円)です(2026年3月2日の改定)。バスの1回は£1.75(参考 約370円)、1日の上限(Zone 1〜2)は£8.90(参考 約1,900円)、週(月〜日)の上限は£44.70(参考 約9,400円)とされています。TfL(ロンドン交通局)の運賃表の個別のページをこの記事の作成時に開けなかったため、これらは目安です。運賃は毎年3月に改定され、定期券の額は確認できていません。最新の運賃は、TfL の公式サイトで確認してください。ロンドン以外の都市は、運営会社ごとに運賃が異なります。

円換算の目安

この記事の円換算は、欧州中央銀行(ECB)が公表した2026年10月20日の参考レート(1ポンド=211.05円)で計算した目安で、ポンド額のあとの「参考」の円額が該当します。為替は日々変動し、両替や送金で実際に適用されるレートは金融機関によっても異なります。当日のレートは ECB の公式ページ(https://www.ecb.europa.eu/stats/policy_and_exchange_rates/euro_reference_exchange_rates/html/index.en.html)で確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. イギリスのワーホリビザ(YMS)の費用はいくらですか?

A. 日本国籍者の申請料は£340(参考 約71,800円)で、これに医療費の追加料金(IHS)が、2年のビザで£1,552(参考 約327,500円)かかります。合計は£1,892(参考 約399,300円)です。ほかに、貯金£2,530(参考 約534,000円)以上を、28日間続けて口座に持っていることの証明が必要です。日本は抽選がなく、直接申請できます。

Q. イギリスで最低賃金で働くと、月の手取りはいくらですか?

A. 21歳以上で時給£12.71(参考 約2,700円)、週40時間働くと、週の額面は£508.40(参考 約107,300円)で、所得税と国民保険を引いた手取りは週£433.76(参考 約91,500円)、月に換算して約£1,880(参考 約396,800円)です。職場年金に加入する場合は、本人の拠出(最低5%)が加わります。

Q. ロンドンの家賃はいくらくらいですか?

A. 2026年9月の民間賃貸の平均の月額家賃は、ロンドンで£2,338(参考 約493,400円)、イングランド全体で£1,466(参考 約309,400円)、英国全体で£1,406(参考 約296,700円)です。敷金の上限は、年間の家賃が£50,000(参考 約10,552,500円)未満なら家賃5週分です。

税・社会保険料・為替・運賃は改定されることがあるため、渡航前に必ず公式の情報で確認してください。


ワーホリ協会 について

一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会(JAWHM)です。 ワーキングホリデーと留学の相談を受けていて、2026年9月時点で、のべ15万人以上のご相談にお答えし、6万回以上のセミナーを開いてきました。 カウンセラーが一人ひとりに無料で対応しています。 このブログでは、相談でよく聞かれることや、出発前に決めておきたいお金・手続きの話を書いています。

カテゴリ : 現地情報 コメント : 0件
タグ :

BLOG Writer


学校名:ワーホリ情報局



Line YouTube Twitter Instagram


ワーキングホリデーや留学に興味があるけど、海外で何かできるのか? 何をしなければいけないのか?どんな準備や手続きが必要なのか? どのくらい費用がかかるのか?渡航先で困ったときはどうすればよいのか? 解らない事が多すぎて、もっと解らなくなってしまいます。

そんな皆様を支援するために日本ワーキングホリデー協会では、ワーホリ成功のためのメンバーサポート制度をご用意しています。

ワーホリ協会のメンバーになれば、個別相談をはじめ、ビザ取得のお手伝い、出発前の準備、到着後のサポートまで、フルにサポートさせていただきます。

 

日本ワーキングホリデー協会では、ワーキングホリデーの最新動向や必要なもの、ワーキングホリデービザの取得方法などのお役立ち情報の発信や、 ワーキングホリデーに興味はあるけど、何から初めていいか分からないなどの、よくあるお悩みについての無料セミナーを開催しています。

お友達もお誘いの上、どうぞご参加ください。