
導入
オーストラリアのワーキングホリデービザ(Subclass 417)を取得し、長期滞在を検討している日本人の方にとって、「セカンドビザ」「サードビザ」の条件は重要な関心事です。本記事では、日本国籍者が申請可能な Subclass 417 ビザにおける、2年目・3年目のビザ取得条件について、公式情報に基づき解説します。ワーキングホリデー制度を最大限に活用し、滞在期間を有効に使うための情報を、正確かつ誠実に提供することを目的とします。
本論:セカンドビザの条件
オーストラリアのワーキングホリデービザ(Subclass 417)は、通常12ヶ月間の滞在が許可されます。しかし、特定の条件を満たすことで、最長3年まで滞在期間を延長することが可能です。まず、1年目のビザからセカンドビザを取得するための条件を見ていきましょう。
セカンドビザの取得には、政府指定地域(Specified Regional Area)で「特定労働 (Specified Work)」に最低88日間従事した証明が必要です。この「特定労働」とは、農業、酪農、漁業、建設業、鉱業などが該当します。給与明細・雇用主宣誓書・銀行記録などを提出することで、条件を満たしていることを証明します。
本論:サードビザの条件
セカンドビザを取得後、さらに滞在期間を延長するための3年目(サードビザ)の取得条件はより厳格です。2年目の滞在中に、再び政府指定地域で特定労働に最低6ヶ月(180日)従事する必要があります。重要なのは、この労働が2019年7月1日以降に行われたものであるという点です。
内訳/比較の表:ビザ種類と条件
| ビザ | 滞在期間 | そのビザを取るための条件 |
|---|---|---|
| 1年目(初回の Subclass 417) | 12ヶ月 | 申請時点で18歳~30歳(日本籍は31歳の誕生日の前日まで申請できる) |
| 2年目(セカンドビザ) | 12ヶ月 | 1年目の滞在中に、政府指定地域で特定労働に88日以上従事 |
| 3年目(サードビザ) | 12ヶ月 | 2年目の滞在中に、政府指定地域で特定労働に180日(6ヶ月)以上従事(2019年7月1日以降の労働が対象) |

注意点
- ビザ申請料金は、2026年7月1日から、サードビザの場合 A$1,000(参考 約110,600円)です(それまでは A$670)。最新値は immi.homeaffairs.gov.au で確認してください。
- 同一雇用主の下で働く期間には制限があります。通常は最大6ヶ月ですが、北部地域や特定の職種(看護介護・建設等)では緩和規定が適用される場合があります。
- ワーキングホリデービザの申請から発給までの処理時間は通常48時間~数週間程度ですが、書類に不備があるとさらに長引く可能性があります。
申請の方法と費用
申請はオンライン(ImmiAccount)で行います。必要書類は、パスポート、健康診断の結果(必要なとき)、無犯罪証明(必要なとき)、財政証明(目安:AU$5,000相当の銀行残高証明)などです。
申請料は、2026年7月1日から、1回目が AU$840(参考 約92,900円)、2回目(セカンドビザ)と3回目(サードビザ)が AU$1,000(参考 約110,600円)です。それまではいずれも AU$670 でした。

働くときの決まり(最低賃金・税金・同一雇用主)
最低賃金: 2026年7月1日から、全国最低賃金は AU$26.44/時(参考 約2,900円)で、フルタイム週38時間の場合は AU$1,004.90(参考 約111,100円)です。カジュアル雇用には25%の上乗せがあり、時給の下限の目安は AU$33.05(参考 約3,700円)です。改定前(2025年7月1日〜2026年6月30日)は AU$24.95/時でした。
税金: ワーホリ中の労働には Tax File Number (TFN) が必要で、ATO(オーストラリア税務局)に無料でオンライン申請できます。TFN を申告しないと、税率45%で源泉徴収されます。Working Holiday Maker の税率は、最初の AU$45,000 まで一律15%で、それを超える部分は累進です。
同一雇用主: 同じ雇用主の下で働けるのは、原則として最大6か月までです。北部地域・指定地域・看護介護・建設業などは緩和規定があり、6か月を超えて働く場合は、事前に Home Affairs への許可の申請が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q. セカンドビザ・サードビザの申請はいつまでにすれば良いですか?
A. 1年目または2年目のビザが満了する前に申請する必要があります。余裕をもって、ビザ満了日の少なくとも数週間前には申請を開始することをお勧めします。
Q. 特定労働の種類に制限はありますか?
A. 基本的には農業、酪農、漁業、建設業、鉱業などが該当しますが、最新の指定地域と特定労働リストは移民局のウェブサイトで確認してください。
Q. セカンドビザ・サードビザ申請時に必要な書類は何ですか?
A. パスポート、身分証明書、労働証明(給与明細、雇用主宣誓書、銀行記録など)、申請料金が必要です。詳細な必要書類は移民局のウェブサイトで確認してください。
Q. ワーホリで最長何年滞在できますか?
A. 417ビザは最大3回(計3年)取得できます。1年目(12か月)に加え、指定地域で特定労働に88日以上従事すると2年目、2年目の滞在中に6か月以上従事すると3年目を取得できます。
Q. 2回目・3回目のビザの申請料はいくらですか?
A. 2026年7月1日から、2回目(セカンドビザ)と3回目(サードビザ)はどちらも AU$1,000(参考 約110,600円)です。1回目は AU$840(参考 約92,900円)です。
Q. 同じ雇用主のもとで何か月働けますか?
A. 原則として最大6か月までです。北部地域・指定地域・看護介護・建設業などは緩和規定があり、超える場合は事前に Home Affairs への許可の申請が必要です。
Q. サードビザに数えられる労働は、いつ行ったものですか?
A. サードビザの要件の労働は、2019年7月1日以降に行ったものだけが対象です。
Q. 申請できる年齢は何歳までですか?
A. 申請時点で18歳以上30歳以下で、日本国籍の方は31歳の誕生日の前日まで申請できます。2026年時点で、日本人の年齢制限が35歳まで広がることはありません(35歳まで広がっているのは、カナダ・フランス・アイルランド・イタリア・デンマーク・英国などの協定国です)。
Q. セカンドビザに必要な労働は何日ですか?
A. 指定地域(Specified Regional Area)での特定労働(Specified Work)に、最低88日(約3か月)従事する必要があります。
まとめ
オーストラリアのワーキングホリデービザを最大限に活用するためには、セカンドビザ・サードビザの条件を理解し、計画的に準備を進めることが重要です。本記事で解説した情報を参考に、ご自身の状況に合わせて必要な手続きを行い、充実したワーキングホリデーステイをお過ごしください。
料金・為替・最低賃金は改定されることがあるため申請前に公式で確認してください。 *参考レート:A$1 ≒ 110.6円(2026年10月26日の欧州中央銀行・ECB参考レートから計算・目安・変動あり・最新は公式/両替所で確認)*

