新型コロナウィルスの感染拡大により、海外留学やワーホリの計画が遠くなってしまった…と感じている人はいませんか?
確かに、感染対策の為にこれまでより入国の条件が厳しくなっていた時期があったり、外出自粛を求められていた頃のことを思うと、渡航自体が難しくなったと考える人も多いでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
新型コロナウィルスの感染防止の為、一気に広がった働き方の変革。その恩恵を受けて、逆に一気に海外渡航のハードルが下がり、渡航しやすくなった人も多いはず。そのチャンスに気付かないのは勿体ない!
今回は、こんな時代だからこそ選べる新しいキャリア選択、「ワーケーション留学」についてご紹介します。
<目次>
・「ワーケーション」とは?
・「ワーケーション留学」とは?
・「ワーケーション留学」のメリットとは?
・「ワーケーション留学」の注意点
・「ワーケーション」とは?
近年、ニューノーマルの働き方の一つとして「ワーケーション」という言葉をよく耳にするようになりましたね。「ワーケーション」とは、「Work(ワーク)」と「Vacation(バケーション)」を組み合わせた造語です。
ワーケーションの考え方は、ノートパソコンの普及やインターネットが急速に普及した2020年代ごろより、アメリカで始まったと言われています。日本で紹介され始めたのはもう少し遅く、2015年以降となります。現在では、企業全体でワーケーションを導入している民間の会社等も出てきていますね。
しかし、日本ではワーケーションの浸透には時間が掛かると言われていました。真面目な日本人にとって、仕事をしながら休暇も楽しむという働き方が、受け入れにくく感じられるのでしょう。会社に出社して働くことが当然の風潮での日本では、企業側としても、まだまだ一部の先進的な企業が、一部の部署などに対してのみ、試験的に取り入れているといった様子で、一般的とは言いづらい状況でした。
その状況が一変したのが、新型コロナウィルスの感染防止対策の一環としての、テレワークの普及です。これまでテレワークの必要性など考えても居なかった多くの企業が、否応なくテレワーク移行を迫られ、働き方が大きく変動しました。
一度オンライン上のみで働けるシステムが確立してしまえば、外出自粛期間が終わった後もそれは継続される企業は少なくありません。今は空前のワーケーション取り入れチャンスなのです!
・「ワーケーション留学」とは?
そこでご紹介したいのが、「ワーケーション留学」という選択肢です。
今のお仕事を辞めずに渡航し、海外で語学習得や生活体験を楽しみながら日本のお仕事を続けるというものです。
通常のワーケーションは、数日から、長くとも数週間で終わるのが一般的です。しかし、学生ビザや1年間海外で滞在できるワーキングホリデービザと組み合わせれば、ずっと長く現地でのバケーションを満喫しながら働くことが可能です!
むしろ、非日常である「バケーション」が日常になっていく、そんな特別な期間を味わうことができます。
・「ワーケーション留学」のメリットとは?
海外生活や留学に憧れていながら実際渡航が出来ない社会人の方の多くは、その理由として、仕事を辞めて渡航することへの不安や、渡航費用の心配を挙げています。
例えば、今の会社を辞めて収入が無くなってしまうこと、これまで続けてきたキャリアが途切れてしまうこと、帰国後の再就職が不安であること…。これらの悩みは、海外渡航を考える社会人であれば、誰しもが抱えている問題です。
そして、ビザ申請代金、学費、渡航費、現地での生活費など、海外留学、特に長期での渡航には先立つものが必要です。最初の渡航費用は何とかなるけど、その後お仕事を辞めてしまうことを思うとなかなかお金を使う決心がつかない…。そんな方も多いのではないでしょうか。
ワーケーション留学であれば、その大きな不安をどちらも解消することが可能です!
テレワークでお仕事を継続することができるので、キャリアを手放す必要がありませんし、今のお仕事を続けるのであれば帰国後の再就職に関して思い悩む必要もありません。
もちろん学校で勉強するなら学費が掛かりますし、どこの国であろうが生活をするなら生活費が掛かります。しかし、滞在中も引き続き日本の会社から日本円でお給料が振り込まれ続けると言うことが分かってさえいれば、安心感は比較になりませんね。
キャリアの継続と、長期海外渡航、どちらも諦めずに済むワーケーション留学は、皆さんの理想の渡航の形になるのではないでしょうか。
・「ワーケーション留学」の注意点
ただ、ワーケーション留学を行うには、いくつかの確認事項や注意事項があります。
まず最も大きなポイントとして、現在働いている会社で、そのような就労の形が問題無く受け入れられるかについて確認が必要です。いくら完全テレワーク制の会社であったとしても、業務体制やスタッフ管理的にNGが出たり、期間や時期を限定されると言うことがあるかもしれません。必要であれば、人事部などと交渉し、お互いに納得のいく形で渡航が出来るようにしましょう。
次に、時差の問題があります。時差の大きい国に入る場合、日本の顧客とオンラインでミーティングを行ったり、部署の会議に参加したりする際、深夜や早朝の時間に対応が必要となることも。もしそのような生活リズムが耐えられないと言うことであれば、時差が1~3時間ほどの国を最初から選んで頂くことをお勧めします。
必要な就労時間を確保しつつ、就学もしたい場合、午前中のみのコースや夜間のコースを選んで頂くことも出来ます。しかし、どちらにしてもお仕事と勉強を両立させようとするならば、それなりの気合と体力が必要です。欲張ろうとした結果「二兎追うもの一兎をも得ず」という状態にならないよう、自分の体調管理やスケジュール管理を行ってください。
いかがでしたか?
キャリアの為に渡航を諦めていた皆さん、是非参考にしてみて下さいね。
<前回のキャリアコラム>
・【就活準備の実体験】わたしが留学前・留学中にした6つのこと【キャリアコラム#26】
・「キャリア迷子」こそ、海外へ行け!【キャリアコラム#25】
・採用担当が教える!企業から見る”ワーホリ”の印象って?【キャリアコラム#24】