ワーホリ経験を今後の就職に活かしたい!という考えは誰もが持っているのではないでしょうか?
でも実際にワーホリから帰国されたお客様からは、下記のようなお声をよく頂きます。
『渡航している間は、日本での就活情報が入ってこない…。』
『留学中に就活準備を、どうやってすればいいか分からない。』
『現地では就活仲間がいない…。』
『帰国後どのようにワーホリ経験をアピールすればいい?』
海外経験を仕事に活かす。と言うのは簡単ですが、実際にはなかなか難しいもの。
ではどのように、留学を就活に活かしていけばいいのでしょうか?
<目次>
・採用担当者からみる〝ワーホリ〟の印象って?
・渡航目的を明確に!
・自分のアピールしたい事=企業が知りたい事 ではない?
・結果よりも過程(ストーリー)を大切に。
・採用担当者からみる〝ワーホリ〟の印象って?
よくワーホリは評価され辛い。ということを耳にしますが、何故でしょうか?
ワーホリを留学と言い切れるのか。それとも長期の休暇の枠を出ないのか…。これを定義するのは困難です。 何故ならば、ワーホリの意義は、ご自身の経験によってのみ決まるものだからです。
ワーホリビザは、主に1年という期間の中で、就学も就労も、勿論休暇も出来る非常に自由度の高いオールマイティなビザです。その性質は、就学をしなくてはならない学生ビザや、就労をしなくてはならない就労ビザのいずれとも大きく異なります。
長期滞在が可能にも関わらず、就労や就学をしてもしなくても良い、という非常に特殊な性格を有しています。
だから勿論、長期休暇や旅行の性質としてワーホリを利用した場合、その経験を就職活動に活かすとういうことは、難しい訳です。
とは言え〝ワーホリ〟に行ったから、就活で不利になる。 ということではありません。採用担当者が見ているのは、あくまでもその中身なのです。
自由度の高いワーホリビザで、この求職者は一体何をしてきたのか。そしてそれが、採用後に企業の大きなメリットになりえるのかについて、見極めたいのです。
では、自身の〝ワーホリ〟経験を採用担当者に最大限アピールするために何が出来るでしょうか?
・渡航目的を明確に!
月並みですが、まずは兎にも角にも、目的設定です。
よく渡航後ワーホリ経験をアピールするのに、〝ワーホリに行った事実そのもの〟をアピールしようとされる方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。
先ほども述べた通り、ワーホリに行った事実 = 就活で不利になる ということはありません。 ですが一方で、ワーホリに行った事実 = 就活で有利になる わけでもないことも覚えておきましょう。
問われるのはその意味です。
どんな課題を持ちワーホリに行くことを決心し、どう考え、どう計画を立て、何を実行し、どのような工夫をして、その結果どのように課題を乗り越えたのか。
そのプロセスを企業は知りたがります。
・自分のアピールしたい事=企業が知りたい事 ではない?
『では、留学で得たのはどのような能力ですか?ご自身の成功(失敗)経験を絡めてアピールをお願いします。』 面接相手にこんな質問をされた場合、貴方はどう答えますか?
こういった質問をされると多くのワーホリ生が、英語の能力、異文化/多様性への理解度、などをアピールポイントとして主張されます。
ですが、ここで気を付けなければないことがあります。実は、自分のアピールしたい事=企業が知りたい事 ではないということです。
企業がこの質問を通して聴きたいのは、〝グローバルリテラシー〟としての能力や素質というよりは、むしろ〝ビジネスリテラシー〟としての能力や素質。
グローバルリテラシーとは主に、
・言語対応力 ・・・ 語学力
・環境適応力 ・・・ 異文化理解力
に代表され、
ビジネスリテラシーとは主に、
・リーダーシップ ・・・ 主体性 達成思考 学習力 規律性
・コミュニケーション・・・ 状況把握力 説明力 交渉力
・問題解決力
にそれぞれ分類される能力です。
勿論、ワーホリで渡航している以上、語学力がアピールできないというのは避けましょう。
でもそれはアピールポイントというよりは、むしろ最低条件であると考える必要があります。
その点を除けば、採用担当者は海外という舞台で求職者がどれほどのビジネスリテラシーを身に着けたのか、について判断を行います。これは、多くのワーホリ生が誤解している部分であり、採用担当者にとっては、帰国後の就活生の優劣を決める大きなファクターとなり得ます。
ですので、この記事を読んでいる皆様にお伝えしたいのは、就活に関して、先のことと考えを先延ばしにし、帰国してから直前で焦るのではなく、渡航前からしっかりと考え、渡航中のプランを計画し、就活に活かせる自分だけのストーリーを計画的に経験してきてください。ということです。
・結果よりも過程(ストーリー)を大切に!
ここまで、採用担当者の目線から見るワーホリ生の評価ポイントについてのお話をさせていただきましたが、これで最後です。
一概に言うことは出来ませんが、採用担当者は結果よりもその過程を聞きたがる傾向にあります。
勿論、結果を切り離して考えることは出来ませんし、結果こそ全てに優先する!という考え方も確かにあるでしょう。
ですが、帰国後にTOEIC900点を取りました!という結果だけをつよくアピールされるよりも、
どのような課題を持ちワーホリに行くことを決心し、どう考え、どう計画を立て、何を実行し、どのような工夫をして、その結果どのように課題を乗り越えたのか。という自身の弱い部分を含んだ克服の過程の部分にこそ、その人物の計画性や努力、そして人間性までもが強く反映されます。
キッカケからその成果までを、自分だけのストーリーとして言語化する能力こそが、採用担当者を惹きつけ、結果として評価に大きく繋がるのです。
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