【2026年6月最新】ワーキングホリデー協定国 全31か国 完全比較表|年齢・期間・発給枠・抽選/先着まで一覧

【2026年最新】ワーキングホリデー協定国 全31か国 完全比較表|年齢・期間・発給枠・抽選/先着まで一覧

【2026年6月最新】ワーキングホリデー協定国 全31か国 完全比較表|年齢・期間・発給枠・抽選/先着まで一覧

「どの国が自分に合っているのか」「発給枠が厳しいのはどこか」「長期で滞在できる国はどれか」――そんな国選びの悩みに、データだけで応えます。本記事では 外務省 令和 8 年 4 月 1 日現在の最新公式情報(32 か国・地域) をもとに、年齢制限・滞在期間・発給枠・申請方式・複数回参加可否までを一枚の比較表に整理しました。


結論:日本のワーキングホリデー協定国は 2026 年 6 月現在 32 か国・地域

外務省が令和 8 年 4 月 1 日現在で公表している協定国・地域は 32。2026 年に新たにマルタが加わり、32 番目となりました。

注意:アメリカ合衆国は協定国ではありません。 「ワーホリでアメリカへ」というルートは現時点で存在しません(後述の FAQ で再掲)。

全 32 か国・地域 完全比較表

国名 / 地域 年齢 滞在期間 年間発給枠 申請方式 複数回参加
オーストラリア 18-30 最長 3 年(セカンド/サード可) 制限なし 通年・オンライン 不可
ニュージーランド 18-30 1 年(条件で 1 年 3 か月) 制限なし 通年・オンライン 不可
カナダ 18-30 1 年×最大 2 回 6,500 人 抽選 可(生涯 2 回)
韓国 18-30 1 年 10,000 人 先着 可(2025/10〜)
台湾 18-30 360 日 10,000 人 先着 可(2026/2〜)
香港 18-30 1 年 1,500 人 先着 不可
フランス 18-29 1 年 1,500 人 先着 不可
ドイツ 18-30 1 年 制限なし 先着・通年 不可
イギリス(YMS) 18-30 2 年 6,000 人 抽選 不可
アイルランド 18-30 1 年 800 人(年 2 回) 抽選 不可
デンマーク 18-30 1 年 制限なし 先着・通年 不可
ノルウェー 18-30 1 年 制限なし 先着 不可
スウェーデン 18-30 1 年 制限なし オンライン・通年 不可
フィンランド 18-30 1 年 明記なし 先着 不可
アイスランド 18-26 1 年 30 人 先着 不可
オランダ 18-30 1 年 200 人 先着 不可
オーストリア 18-30 1 年 200 人 先着 不可
ルクセンブルク 18-30 1 年 明記なし 先着 不可
ポーランド 18-30 1 年 500 人 先着 不可
チェコ 18-30 1 年 400 人 先着 不可
スロバキア 18-30 1 年 400 人 先着 可(2025/1〜)
ハンガリー 18-30 1 年 200 人 先着 不可
リトアニア 18-30 1 年 100 人 先着 不可
ラトビア 18-30 1 年 明記なし 先着 不可
エストニア 18-30 1 年 制限なし 先着 不可
スペイン 18-30 1 年 500 人 先着 不可
ポルトガル 18-30 1 年 制限なし 先着 不可
イタリア 18-30 1 年 明記なし 先着 不可
マルタ 18-30 1 年 100 人 先着 不可
アルゼンチン 18-30 1 年 200 人 先着 不可
チリ 18-30 1 年(最大 2 年) 200 人 先着 不可
ウルグアイ 18-30 1 年 明記なし 先着 不可
イスラエル 18-30 1 年 明記なし 先着 不可

出典:外務省 ワーキング・ホリデー制度、日本ワーキングホリデー協会


比較表の読み方と注記

  • 年齢:基本は 18-30 歳。アイスランドは 18-26 歳、フランスは 18-29 歳が上限です。
  • 滞在期間:オーストラリアはセカンド/サードビザで最長 3 年、イギリスは YMS で 2 年、カナダは 1 年×2 回(2024/12 改訂で生涯 2 回参加可)が特例的に長い。
  • 発給枠:ドイツ・ノルウェー・ポルトガル・スウェーデン・エストニア・デンマークが制限なし。アイスランド(30 人)、マルタ(100 人)など小規模国は要注意。
  • 申請方式:抽選制(カナダ、イギリス、アイルランド)、先着制(多数)、通年制(豪・NZ・スウェーデン等)に大別されます。
  • 複数回参加:現状で生涯 2 回参加可能なのは カナダ・スロバキア・韓国・台湾の 4 か国・地域。

地域別に見る:英語圏・欧州・アジア・南米・中東

英語圏(豪・NZ・加・英・愛)

国名 特徴
オーストラリア セカンド/サードビザで最長 3 年、無制限・通年
ニュージーランド 条件付きで 1 年 3 か月まで延長可(2024/12 改訂)
カナダ 抽選 6,500 人・生涯 2 回参加可(2024/12 改訂)
イギリス YMS で 2 年滞在可、抽選 6,000 人枠(2024 年拡大)
アイルランド 年 2 回抽選・各回 400 人前後で計 800 人枠

西欧・南欧(仏・独・西・伊・葡・蘭・オーストリア・ルクセンブルク・マルタ)

国名 特徴
フランス 年齢上限 29 歳、年間 1,500 人
ドイツ 発給枠制限なし、ベルリンは英語のみで仕事可の例も
スペイン 年間 500 人
ポルトガル 発給枠制限なし
イタリア 2025 年に協定締結、先着制
オランダ 年間 200 人、同一雇用主での通年勤務に制限あり
マルタ 2026 年加入の最新協定国・地域、年間 100 人

北欧(丁・諾・瑞・芬・氷)

国名 特徴
デンマーク 通年・先着、発給枠制限なし
ノルウェー 先着、発給枠制限なし
スウェーデン オンライン・通年、発給枠制限なし
アイスランド 年齢上限 26 歳・年間 30 人で最難関クラス

中東欧(波・捷・斯・匈・愛沙・拉脱・立陶宛)

国名 特徴
ポーランド 年間 500 人
チェコ 年間 400 人
スロバキア 年間 400 人、生涯 2 回参加可(2025/1〜)
ハンガリー 年間 200 人
エストニア 発給枠制限なし

アジア(韓・台・香港)

国名 特徴
韓国 年間 10,000 人、生涯 2 回参加可(2025/10〜)
台湾 年間 10,000 人、生涯 2 回参加可(2026/2〜)
香港 年間 1,500 人

南米(亜・智・烏)

国名 特徴
アルゼンチン 年間 200 人
チリ 基本 1 年+延長 1 年で最大 2 年
ウルグアイ 発給枠明記なし

中東(イスラエル)

国名 特徴
イスラエル 2025 年協定締結、先着・発給枠明記なし

申請方式マトリクス:抽選 / 先着 / 通年 の見分け方

申請方式 代表国 戦い方
抽選 カナダ、イギリス、アイルランド 年スケジュール固定、落選リスクあり。エントリー期間を逃さない
先着 フランス、香港、ハンガリー、スペイン、ポーランド、オランダ、台湾、韓国 ほか 枠到達で締切。受付開始日に書類を完備して即申請
通年・枠なし オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、デンマーク、エストニア 要件さえ満たせば年中申請可。準備が整い次第進めて OK

抽選国に絞ると落選時に時間をロスするため、抽選国 1 つ+通年・枠なし国 1 つ の併願戦略が現実的です。


【2026年6月最新】ワーキングホリデー協定国 全31か国 完全比較表|年齢・期間・発給枠・抽選/先着まで一覧

目的別おすすめの国 早見表

目的 推奨国 補足
英語を伸ばしたい オーストラリア/ニュージーランド/カナダ/イギリス/アイルランド 英語ネイティブ環境
発給確実性 ドイツ/ノルウェー/ポルトガル/スウェーデン/デンマーク 発給枠制限なし
長期滞在 オーストラリア(最長 3 年)/イギリス(2 年)/カナダ(生涯 2 回) 延長・複数回参加が可能
時差が小さい 韓国(UTC+9)/台湾・香港(UTC+8) 日本と 0〜1 時間差
物価が安め 台湾/韓国/中東欧諸国/南米諸国 生活費を抑えやすい
文化・芸術 フランス/イタリア/スペイン/ポルトガル 欧州文化に没入したい層に

2024-2026 年の制度改訂タイムライン

日付 改訂国 内容
2024 年 12 月 ニュージーランド、カナダ、イギリス、デンマーク、オーストリア 制度改訂。カナダは生涯 2 回参加可、NZ は条件付き 3 か月延長
2025 年 1 月 ドイツ、アイルランド、スロバキア 制度改訂。スロバキアは生涯 2 回参加可
2025 年 10 月 韓国 生涯 2 回参加可に
2026 年 2 月 台湾 生涯 2 回参加可に
2026 年 マルタ 新規加入、32 番目の協定国・地域に

【2026年6月最新】ワーキングホリデー協定国 全31か国 完全比較表|年齢・期間・発給枠・抽選/先着まで一覧

国選びで失敗しない 4 つの軸

  1. ビザ取得難易度:抽選制(加・英・愛)は落選リスクあり。先着制は受付タイミング勝負。通年・枠なし国は最も確実。
  2. できること(滞在・就学・就労期間):滞在期間の長さ、同一雇用主での就労期間、就学可能期間が国ごとに異なる。
  3. 費用(物価・最低賃金・航空券):英語圏・北欧は物価高め、中東欧・南米・アジアは安め。最低賃金は豪・英・愛・独などが高水準。
  4. 生活環境(治安・時差・言語):アジア圏は時差ほぼゼロ、英語圏は英語のみで生活可能、欧州大陸国は現地語がほぼ必須(ベルリンなど例外あり)。

よくある質問(FAQ)

Q1. アメリカはワーキングホリデー協定国ですか?

いいえ、日本とアメリカ合衆国はワーキングホリデー協定を締結していません。アメリカ滞在は別ビザ(J-1 など)の検討が必要です。

Q2. 2 回行ける国はどこですか?

カナダ、スロバキア、韓国、台湾の 4 か国・地域で、生涯 2 回まで参加可能です。それぞれ 2024 年 12 月〜2026 年 2 月の改訂で順次解禁されました。

Q3. 30 歳を過ぎても行けますか?

多くの国で 31 歳の誕生日前日まで申請可能です。申請が受理されていれば、渡航時に 31 歳になっていても問題ない国がほとんど。ただしアイスランド(26 歳)、フランス(29 歳)は上限が低いので注意。

Q4. 発給枠が最も大きい国は?

韓国・台湾の 各 10,000 人 が最大。次いでカナダ 6,500 人、イギリス 6,000 人と続きます。発給枠制限なしの国(独・諾・葡・瑞 ほか)は実質的に最も取得確実性が高いと言えます。

Q5. 最も取得難易度が高い国は?

アイスランド(年齢 18-26 歳・年間 30 人) が最も狭き門。次いでマルタ(100 人)、リトアニア(100 人)、アイルランド(抽選 800 人)などが厳しい部類です。


まとめ:協定国選びのポイントと次のステップ

  • 2026 年 6 月現在、協定国・地域は 32。最新はマルタ(2026 年加入)。
  • 申請方式は 抽選/先着/通年 の 3 つに分かれ、戦い方が変わる。
  • 生涯 2 回参加できるのは カナダ・スロバキア・韓国・台湾 の 4 か国・地域のみ。

具体的な検討に進むなら、まずは外務省の公式ページで最新値を確認したうえで、目的に合った 2〜3 か国に絞り込みましょう。

関連記事

公式情報

  • 外務省「ワーキング・ホリデー制度」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html
  • 日本ワーキング・ホリデー協会 https://www.jawhm.or.jp/country/

カテゴリ : ビザ・プログラム コメント : 0件
タグ :
ワーキングホリデー オーストラリア完全ガイド|Subclass 417 の申請・費用・最低賃金【2026年版】

ワーキングホリデー オーストラリア完全ガイド|Subclass 417 の申請・費用・最低賃金【2026年版】

ワーキングホリデー オーストラリア完全ガイド|Subclass 417 の申請・費用・最低賃金【2026年版】

ワーキングホリデー(以下ワーホリ)でオーストラリアへ行きたい、でも制度の正式名や申請手順、費用が分からない — そんな方のために、本記事は日本とオーストラリアの間で 1980 年に開始されたワーキングホリデー制度を 公式情報に基づいて正確に解説する公式制度ガイド です。申請手順、ビザ料金、最低賃金、税金や医療制度まで、初心者でも理解しやすく、実際に申請まで辿り着けるよう実用的に整理しました。

後悔・違法賃金事例・シェアハウス詐欺などのネガティブ情報は、姉妹記事『オーストラリアワーホリ完全ガイド(後悔・違法賃金・帰国後就職)』で詳しく解説しています。本記事は 正攻法ガイド に振り切り、リスク情報は最低限の事実紹介に留めています。


オーストラリアのワーキングホリデーとは — 1980 年から続く日豪青少年交流制度

オーストラリアのワーキングホリデー制度(公式名: Working Holiday visa Subclass 417)は、二国間の取決めに基づき、相手国の青少年に休暇目的の入国と、滞在中に旅行資金を補うための付随的就労を認める制度です。日本とオーストラリアの間では 1980 年に開始 され、日本にとって最初のワーキングホリデー協定国であり、現在も最大規模の市場となっています。年間 1 万人以上の日本人がこのビザで渡航しており、日本人のワーホリ渡航先として最大規模を維持しています。

対象は 18 歳以上 30 歳以下 の日本国籍者で、31 歳の誕生日前日までに申請受理されている必要 があります。「35 歳まで申請可能」という情報を見かけることがありますが、これは カナダ・フランス・アイルランド・デンマーク・イタリア・北アイルランドの 6 か国籍向け の特例であり、日本国籍者は 2026 年時点で依然として 30 歳上限 が適用されます。

申請はオーストラリア国外からのみ可能で、豪国内からの申請は原則不可です。

出典: 外務省 ワーキング・ホリデー制度、Department of Home Affairs Subclass 417


Subclass 417 と 462 の違い — 日本人はどちら?【混同注意】

Subclass 417 と 462 は名前が似ていますが、対象国・要件が大きく異なります。日本国籍者は Subclass 417 のみ申請可能 です。

比較項目 Subclass 417(ワーキングホリデー) Subclass 462(Work and Holiday)
対象国 日本、カナダ、英国、ドイツ、韓国 等 米国、タイ、中国、ベトナム 等
年齢制限 18-30 歳 18-30 歳
日本国籍の申請可否 可(日本籍は 417 のみ) 不可
学歴要件 なし 高等教育修了相当
英語スコア要件 なし IELTS 4.5 相当または同等の要件あり(国により異なる)
その他 政府支持書類不要 政府支持書類(Letter of Government Support)が必要な国あり

混同しやすいポイントは、英語圏のフォーラムや一部記事で「Australia Working Holiday Visa」として 両方が一括で語られる 点です。日本国籍者は 必ず 417 であることを覚えておけば誤申請を回避できます。

出典: Subclass 417 公式、Subclass 462 公式


申請条件 — 年齢・国籍・健康・財政証明

申請可否を読者自身で判定できるよう、条件チェックリストを提示します。

  • 年齢: 申請時 18 歳以上 30 歳以下(31 歳の誕生日前日まで申請受理が必要)
  • 国籍: 日本国籍必須(462 は申請不可)
  • 健康: 一部の過去長期滞在国(医療施設従事歴や特定国滞在歴がある場合)で健康診断が必要となる可能性
  • 無犯罪証明: 過去 5 年間で 12 か月以上滞在した国がある場合、当該国の無犯罪証明書(Police Clearance)が必要となる場合あり
  • 財政証明: AU$5,000 相当の銀行残高証明書 + 帰国航空券代の証明(推奨)
  • 扶養家族: 配偶者の同伴は可だがビザは個別申請、18 歳未満の子どもの同伴は不可
  • 既往ビザ: 初回 417 は過去にワーキングホリデービザを取得していないことが要件

これらの条件のうち、健康診断と無犯罪証明は 個別事情に応じて要否が決まる ため、申請時の質問への正直な回答が重要です。

出典: Subclass 417 Eligibility 公式


申請手順 — ImmiAccount オンライン申請の流れ

申請プロセスは ImmiAccount でのオンライン申請が基本です。以下が標準的な 8 ステップです。

Step 1: ImmiAccount アカウント作成

Step 2: 個人情報の入力

  • パスポート情報、現住所、緊急連絡先、過去の国際渡航歴

Step 3: 健康診断・無犯罪証明の有無申告

  • 該当する場合は別途医療機関で受診、または各国警察に証明書発行を依頼

Step 4: 財政証明書類のスキャンアップロード

  • 銀行残高証明書(AU$5,000 相当)、帰国航空券代の証明

Step 5: 申請料 AU$670 をクレジットカードで決済

  • VISA / Mastercard / AMEX 対応
  • 為替別円換算目安は次節の表を参照

Step 6: 申請完了後、ImmiAccount で進捗確認

  • メッセージ機能で追加書類要求が来る場合あり

Step 7: 処理期間

  • 通常 48 時間〜数週間。健康診断・無犯罪証明が必要な場合は数か月かかることもあります

Step 8: ビザ発給通知後、12 か月以内に入国

  • 入国日から滞在カウント開始(12 か月)

※ 申請は オーストラリア国外からのみ可能 です(豪国内からの申請は原則不可)。日本国内からの申請が標準です。


ビザ申請料・滞在期間 — AU$670 と 1+1+1 の 3 年構造

申請料の為替別円換算(2026 年 6 月時点)

為替前提 AU$670 の円換算
1AUD = 90 円(円高シナリオ) 約 60,300 円
1AUD = 100 円(中央シナリオ) 約 67,000 円
1AUD = 110 円(円安シナリオ) 約 73,700 円

申請料は 1st / 2nd / 3rd Working Holiday いずれも AU$670 で同額です。

滞在期間の構造(1+1+1 = 最長 3 年)

  • 1 年目(1st WHV): 入国日から 12 か月
  • 2 年目(セカンドビザ): 政府指定地域での Specified Work 88 日達成 で取得可能
  • 3 年目(サードビザ): 2 年目滞在中に Specified Work 180 日達成 で取得可能(2019 年 7 月 1 日以降の労働が対象)

最長で 36 か月(3 年)滞在可能ですが、サードビザ取得は身体的負担が大きく、現実的には 2 年目で帰国するケースが多いです。

セカンド / サードビザの詳細条件と Specified Work の対象産業・地域は、サテライト記事『ワーホリ オーストラリア 期間と延長条件』で詳しく解説しています。


オーストラリアの最低賃金 — AU$24.95/時の根拠と Fair Work Ombudsman

全国最低賃金(2025-26 年度)

  • AU$24.95/時(2025 年 7 月 1 日改定)
  • フルタイム週 38 時間: AU$948.10/週
  • カジュアル雇用は 25% 上乗せ義務(casual loading)→ 時給換算 AU$31.19/時 相当が下限の目安

カジュアル雇用は有給休暇・病気休暇がない代わりに時給を上乗せする仕組みで、ワーホリ就労の多くがこの形態です。

業種別 Award Rate

業種別の Award Rate(職種別最低時給)は全国最低賃金より高い場合があります。接客業(Restaurant Industry Award)や建設業などはこの代表で、職種に応じた賃金確認は Fair Work アプリ または公式 Pay Calculator で可能です。

最低賃金の決定機関

  • Fair Work Commission(毎年改定、毎年 7 月 1 日施行が通例)

違法賃金に遭った場合

最低賃金未満・現金支給で記録なしなどの違法賃金に遭遇した場合は、Fair Work Ombudsman へ通報できます。

  • Fair Work Infoline: 13 13 94(豪国内)
  • TIS(翻訳通訳サービス): 131 450(日本語対応)
  • 公式サイト: https://www.fairwork.gov.au/
  • 40 言語対応の Anonymous Report(匿名通報)機能あり
  • ワーホリビザ保有者でも通報可、ビザに不利益はありません

詳しい通報手順・証拠保全の方法・公開された搾取事例は、ハブ記事『オーストラリアワーホリ完全ガイド(後悔・違法賃金・帰国後就職)』で解説しています。


ワーキングホリデー オーストラリア完全ガイド|Subclass 417 の申請・費用・最低賃金【2026年版】

税金と Superannuation — TFN・WHM 税率・帰国時の DASP

TFN(Tax File Number)

  • 到着後すぐに ATO(Australian Taxation Office)へ無料オンライン申請
  • 申請 URL: https://www.ato.gov.au/
  • TFN 未申告で就労した場合、税率 45% が適用される
  • 雇用初日に TFN 申告書(Tax File Number Declaration) を雇用主に提出

WHM 税率(Working Holiday Maker Tax Rates)

  • AU$45,000 までフラット 15%、それ以上は累進
  • 一般居住者の 非課税枠 AU$18,200 は WHM には適用されない(ワーホリ特有の不利な扱い)

Superannuation(退職年金)

  • 雇用主が給与の 11.5%(2025-26 年度)を Super Fund に拠出する義務
  • 帰国時に DASP(Departing Australia Superannuation Payment)として申請可能
  • ただし WHM の DASP には特別税率 65% が課税 されるため、実質的な受取額は拠出額の約 3 分の 1 程度にとどまる

DASP の申請は帰国後にオンラインで可能ですが、申請には Super Fund の口座番号・パスポート・出国記録などが必要です。

出典: ATO Working holiday makers


医療と保険 — Medicare 相互協定(RHCA)と OSHC vs OVHC

オーストラリアの医療制度を理解するには、3 つの仕組みの違いを押さえる必要があります。

日豪 Reciprocal Health Care Agreement(RHCA)

  • 日本とオーストラリアは RHCA(相互医療協定) を締結しており、医学的に必要な治療は Medicare でカバーされます
  • 対象: 救急医療、医師の診察、公立病院の入院
  • 対象外: 選択的治療、歯科、物理療法、薬代の大部分、救急車料金(州により異なる)

OSHC vs OVHC(混同に注意)

  • OSHC(Overseas Student Health Cover): 学生ビザ向け の必須保険。WHV 保有者は対象外
  • OVHC(Overseas Visitor Health Cover): WHV を含む来訪者向けの 任意の民間保険

実務上の選択

Medicare で全てがカバーされるわけではないため、実務的には 民間の海外旅行保険(日本の保険会社のワーホリ保険または現地 OVHC)に加入するのが一般的 です。歯科・物理療法・薬代をカバーする補償内容を選ぶと、保険料は 1 年間で 15-25 万円程度(補償内容により幅あり)が目安となります。

※ クレジットカード付帯保険は最長 3 か月の期間制限があるため、ワーホリのフルカバーには不十分です。


ワーホリで人気の主要 5 都市 — シドニー・メルボルン・ブリスベン・ゴールドコースト・パース

都市選びは「仕事の数・家賃・気候・日本人コミュニティ・空港アクセス」の 5 軸で考えます。

都市 州 家賃目安(シェアルーム / 週) 物価感 特徴
シドニー NSW AU$350-450 高 最大都市、求人最多、物価高
メルボルン VIC AU$320-420 高 文化都市、カフェ・レストラン多数
ブリスベン QLD AU$280-380 中 温暖、観光業多い
ゴールドコースト QLD AU$250-350 中 リゾート地、観光業中心
パース WA AU$280-380 中 西海岸、鉱業・観光、日本との時差 1 時間

セカンドビザ取得を視野に入れる場合は、Specified Work が認められる政府指定地域(一部の地方都市・農業地帯)に滞在する必要があります。詳細はサテライト記事『ワーホリ オーストラリア 期間』を参照ください。


ワーキングホリデー オーストラリア完全ガイド|Subclass 417 の申請・費用・最低賃金【2026年版】

費用の目安 — 渡航前 60〜100 万円、渡航後の貯金可能額

渡航前初期費用(60〜100 万円)

項目 金額目安
ビザ申請料 AU$670 約 67,000 円(1AUD=100 円)
航空券(往復) 12-22 万円
海外旅行保険(1 年) 15-25 万円
初期滞在費(家賃前金・bond・SIM・銀行口座開設費用等) 30-50 万円

渡航後の月収・支出目安

  • 月収目安(最低賃金フルタイム): 額面 AU$4,000 前後(週 38 時間 × 4 週)
  • 家賃: AU$1,200-1,800/月
  • 食費: AU$600-900/月
  • 交通費: AU$150-250/月
  • 月の貯金可能額: AU$1,500-2,500(節約・職種・都市による)

年間手取り円換算(為替シナリオ別)

為替前提 年間額面(AU$47,405) 年間手取り推定(AU$40,294、WHM 15%)
1AUD = 90 円 約 426 万円 約 363 万円
1AUD = 100 円 約 474 万円 約 403 万円
1AUD = 110 円 約 521 万円 約 443 万円

為替と現地物価の変動で大きく振れる点に留意してください。2026 年 6 月時点の目安 です。


出発前の準備チェックリスト — 申請 90 日前からの TODO

時系列に沿って準備項目を整理します。

タイミング TODO
90 日前 ビザ申請、パスポート残存確認(1 年以上推奨)、健康診断(必要な場合)
60 日前 海外旅行保険加入、航空券予約、銀行口座(海外送金可)の整備
30 日前 渡航先都市決定、初期 1-2 週間の宿(ホステル / ホームステイ)予約
14 日前 SIM カード手配、緊急連絡先カード作成(在豪日本大使館 / 保険会社 / クレカ会社)
7 日前 持ち物最終確認、ビザ・保険・パスポートのコピー + クラウド保存
渡航後 72 時間以内 TFN 申請、現地銀行口座開設、Fair Work アプリ・ImmiAccount 確認

必須持ち物

  • パスポート
  • ビザ承認通知(印刷 + スマホ)
  • 財政証明(銀行残高証明)
  • 海外旅行保険証券
  • クレジットカード複数(VISA + Mastercard 推奨)
  • 現金 AU$500-1,000 相当

よくある質問 — 30 歳超え・英語力・延長・帰国後

Q1: 30 歳超えたらもう申請できない?

A: 31 歳の誕生日前日まで申請受理されれば OK です。31 歳の誕生日当日以降は申請不可となり、学生ビザ等の代替案を検討する必要があります。

Q2: 英語力ゼロでも行ける?

A: 渡航は可能です。ただし仕事の選択肢は日本食レストランやハウスキーピングなどに限定される傾向があるため、現地語学学校に 4 か月以内(ワーホリビザでは最長 4 か月の就学が可能)通学 することが一般的な戦略です。

Q3: セカンドビザ・サードビザの条件は?

A: 政府指定地域での Specified Work 88 日(2nd)/ 180 日(3rd) を達成する必要があります。対象産業(農業・建設業・観光業の一部地域など)と地域が指定されています。詳細はサテライト記事『ワーホリ オーストラリア 期間』を参照ください。

Q4: 35 歳まで申請できると聞いたが?

A: 35 歳引き上げは カナダ・フランス・アイルランド・デンマーク・イタリア・北アイルランドの 6 か国籍向け の特例で、日本国籍者は 2026 年時点で依然として 30 歳上限 です。

Q5: 帰国後の就職に不利?

A: 賛否があります。TOEIC / IELTS スコアの取得、業界資格との組み合わせ、現地で英語を使うローカルジョブの経験などにより評価が反転する事例もあります。詳しくはハブ記事『オーストラリアワーホリ完全ガイド(後悔・違法賃金・帰国後就職)』で解説しています。

Q6: ワーホリと留学・学生ビザの違いは?

A: ワーホリは就労 OK + 短期就学 OK(最長 4 か月)。学生ビザは就学が主目的 + 就労は週 24 時間に制限(学期中、休暇中は無制限)。目的に応じて選択してください。


さらに深く知りたい方へ — 関連記事ガイド

本記事は 公式制度ガイド に振り切った構成のため、リスク・実体験ベースの情報は最低限の事実紹介に留めています。さらに深掘りしたい方は以下の関連記事をご覧ください。

公式情報の確認先

為替・最低賃金・ビザ料金・Super 拠出率は 2026 年 6 月時点の数値です。これらの数値は年次改定があるため、申請・渡航準備時には必ず公式サイトで最新値を再確認してください。


カテゴリ : ビザ・プログラム コメント : 0件
タグ :