海外渡航をする皆さんが最初にお世話になる現地の人、それがホストファミリーです。いったいどんな家族だろう、どんな家に住んでいて、どんな生活をしているんだろう?出発間際まで分からないと、ドキドキしますよね。
このシリーズでは、協会スタッフや協会を通して渡航した方の、ホストファミリーとの生活の体験談をお届けしたいと思います!
今回はカナダに渡航したRyoheiさんの体験談です。どうぞ~!
<目次>
・私のホストファミリー紹介
・ファミリーとの生活
・困ったこと
・これから渡航する皆さんへ
・私のホストファミリー紹介
皆さんこんにちは。僕のホームステイ体験について紹介したいと思います。僕は4年前、大学を卒業して直ぐのタイミングでカナダにワーホリに行きました。その時にホームステイさせてもらったのが、コリンズさんのファミリーです。
コリンズさんは5人家族です。お母さんは中国系カナダ人で、専業主婦をしていました。お父さんは見るからに欧米系の外見の男性で、長距離トラックドライバーとして働いていました。一番上のお姉さんは僕と同い年の大学生で、時々家に帰ってくるけど、忙しそうであまり交流する機会はありませんでした。
僕が一番沢山話をしたのは、僕より3つ年下の次女リリーです。リリーは初めてのカナダでの生活に戸惑う僕をいつも助けてくれました。もう一人の家族は、僕の1つ下の息子さんのショーンです。ショーンは発達障害があり、基本的にずっと家の中で生活していました。
・ファミリーとの生活
コリンズさんの家では1か月半ほど滞在させてもらいましたが、基本的にとても仲のいいファミリーだったと思います。夜ご飯は必ずみんな揃って食べていましたし、休日には庭でBBQをしたりして、一緒に食事を楽しんでいました。
お母さんが中国系の方だったので、食事は中華料理がメインでした。辛い物が苦手な僕は、どうしても食事が口に合わなくて、ご飯と、辛くないおかずだけ選んで食べていました。時々どうしても日本食が食べたくなった時に、「今日は僕がご飯を作るよ」と言って、手巻きずしなどを作ってあげたらお母さんはとても喜んでくれたし、みんなも美味しいと言って食べてくれました。
朝ご飯はオートミールがメインでしたが、僕はそれがどうしても好きになれなくて、コーヒーだけ飲んで朝ご飯を抜いたり、代わりにシリアルを貰って食べたりしていました。
コリンズさんの家にはゴールデンレトリバーとラブラドールの大型犬が2匹いたので、お手伝いとして、彼らの散歩は自分が担当させてもらっていました。元々動物は好きだし、いつもルートを変えて近所をあちこち見て回ったり、慣れない生活で疲れた頭をリラックスさせる良い気晴らしになりました。
家での生活やカナダの習慣などについて、分からないことがあったら、僕はいつもリリーに質問をして助けてもらっていました。リリーは3つ年下とは思えないほどしっかりしていて、とても頼りになりました。少し情けないですが、リリーも、なんとなく僕を弟のように気にかけてサポートしてくれていたように思います。
・困ったこと
困ったことは、食事が口に合わなかったことと、1つ年下のショーンと上手くコミュニケーションが取れなかったことです。ショーンは発達障害があり、基本的にずっと家で過ごしていたので、僕が学校から帰ってくると、夕食までの時間を一緒に過ごすことも多かったのですが、最初はどのように接するべきか全くわからず、かなり戸惑いました。
ショーンは家族の話す内容をほとんど問題無く理解している様子で、家族のメンバーはショーンの伝えたいことをある程度推測できるようでしたが、僕は意思疎通が難しかったし、どうしても避けてしまうこともありました。
でも、ショーンはゲームが好きで、良くリビングでプレイしていたので、段々慣れてくると、一緒にゲームをして遊ぶことが増えました。言葉のコミュニケーションは相変わらず最後まで少なかったですが、ゲームで勝ったり負けたり、一緒に協力して敵を倒したりすると、少し心の距離が近くなったように感じました。
・これから渡航する皆さんへ
「人種のモザイク」と言われるカナダに渡航して、様々なバックグラウンドを持った方に出会いましたが、ホストファミリーとの時間の中でも、「多様性を認め合う事の大切さ」と言うものを凄く強く感じました。
それまで日本で障害を持つ人と関わる機会があまりなかったので、ショーンと初めて交流をして、しかも一緒に生活をすることになって、最初は「難しい家庭にステイすることになってしまった」と思ってしまいました。でも、発達障害を持つショーンをそのまま受け入れているように、英語が上手く話せず辛いものが食べられない僕を責めたり迷惑がったりせず、ファミリーがそのまま受け入れてくれて、「ああ、違いを受け入れるってそういう事なんだな」と凄く腑に落ちました。
それまでは、自分が常にマジョリティー側にいたので、なぜかいつも「受け入れる」側だと無意識に考えていました。自分が「受け入れられる」側に立って、初めて言葉だけでなく感覚として「多様性」の意味を感じることが出来たと思います。
皆さんも、最初は言葉の壁などで苦労すると思いますが、その苦しい期間を優しく見守ってもらったり、支えてもらうことで、気付くことも多いと思うので、ぜひ頑張ってほしいと思います。
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いかがでしたか?
これからの渡航でホームステイを考えている人は是非参考にしてくださいね!
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