日本の伝統文化は沢山ありますが、「落語」も日本にしかない、独特て面白い文化のひとつです。落語自体にはあまり馴染みのない人もいるかもしれませんが、テレビ番組の「笑点」やニュース番組にコメンテーターとして出ている落語家なら知っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな落語を英語で紹介するときのフレーズや、海外のコメディショートの違いについてお話します!
<もくじ>
・落語を英語で説明すると?
・落語と海外のコメディとの違い
・落語を英語で説明すると?
まず最初に、落語は英語で「Rakugo」です。
日本独自の文化なので、直訳しようにも適切な言葉がありません。しかし、落語の語源は「オチのある話」なので、強引に翻訳するなら「Punch line(話のオチ)」を使って「Storytelling with a punch line」となります。
とはいえ、落語はただオチがあるだけの話ではなく、喜劇や噺など技術的な側面もあるため、「The Art of Storytelling (口語りの技術)」といった風にも訳されます。落語家も「Rakugoka」と表現されますが、物語の語り手であるため英語では単純に「Storyteller」と呼ばれます。
では、落語のことを英語で紹介してみましょう!
Rakugo is the traditional Japanese art of storytelling. It was developed as a form of entertainment for citizens during the Edo Period (1603–1868).
落語は日本の伝統的な語りの技法です。娯楽として、江戸時代に生まれました。
*Art of ~:技術、わざ、要領、コツのこと
*Form of ~:~として
Dressed in a kimono, the storyteller (Rakugoka) remains seated throughout the performance, playing the parts of several characters and acting out different scenes with only a fan and a hand towel as props.
着物に身を包んだ落語家は、演目中は常に座った状態で、タオルと扇子の小道具だけを使って様々なキャラクターとシーンを演じます。
*Act out:演じる
*Props:小道具
The punch line is known as the ochi, and a good delivery is essential to a successful performance. An alternative pronunciation of ochi is raku, the source of the art’s name.
話のオチは”落ち”と呼ばれ、話を成功させるに面白い言い回しがなされます。”落ち”は”らく”とも読めるので、落語の語源になっています。
*Punch line:話の盛り上がり、話のオチ
*Alternative:別の、もう一つの
ここまで説明すれば、落語がなんとなくどんなものなのかイメージしてもらえると思います!
・落語と海外のコメディとの違い
海外でもコメディ番組や出演しているコメディアンは非常に人気がありますが、日本の落語やお笑いとは大きく内容が異なります。
コメディアンがマイクの前に立って、トークスタイルで話を進めるのは落語に近いものがありますが、海外のコメディは「演目を演じる」というよりも、客席に向かって話しかけるフリートークのように進みます。(スタンドアップコメディと呼ばれます)
政治ネタ、下ネタなどのブラックジョークをふんだんに盛り込むのも特徴で、慣れないうちは「これ笑ってもいいの??」と思うかもしれません。
一方で落語は起承転結のストーリーがしっかりと決まっており、複数のシーンやキャラクターを演じ分け動作や語り方で情景をイメージさせるものであるため、日本の文化に馴染みのない海外の人は最初戸惑うことでしょう。
ただ、最近では歌舞伎と同じ落語という日本の伝統芸のを世界に広めようと、多くの落語家が英語での演目を上演しています。YOUTUBEなどで公開されていたりもするので、もし興味があったり、知り合いの外国人に落語を紹介してみたい時は、是非チェックしてみてください!
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