みなさんは、「ギフテッド教育」というものを聞いたことはありますか?海外ではすでに主流な教育方針で、最近では日本でも取り入れられるようになってきています。
今回はそんな「ギフテッド教育」について簡単に解説し、もしそういった教育に興味のある方が海外で子供たちを教えるためにはどうしたらよいかを紹介いたします!
<もくじ>
・ギフテッド教育とは?
・海外のギフテッド教育
・日本のギフテッド教育
・海外で教育シーンに関わるには
・ギフテッド教育とは?
「ギフテッド」とは、英語で「贈り物」の意味を持つ「Gift」から名付けられています。「Gift」には「天から贈られた特別な才能や能力」という意味もあり、そこから優れた知能や才能を持つ子どもたちのことを「Gifted child」と呼ぶようになりました。
一般的には「IQ130以上」が目安とされていて、日本では約250万人もいるといわれています!
ただし、「ギフテッド」に認定されたからといって、なんでもできるというわけではありません。何か特定の才能だけが突出していたり、逆に突出している才能に気付かないまま成長するケースもあります。また、IQが高いがゆえに社会的や感情的な面で他の一般の生徒と仲良くなることができず、学校の成績は悪くなったり登校拒否になる子供もいるようです。
このように、素晴らしい才能を持ちながら「一般社会」になじめず苦しむ子供たちを救うために作られたのが、「ギフテッド教育」です。
よく勘違いされますが、ギフテッド教育は決して英才教育ではありません。あくまでギフテッドの子どもたちの才能を適切に伸ばし、他と違う才能ゆえに直面する様々な問題をケアするためのものなのです。
・海外のギフテッド教育
いち早くギフテッドの重要性に気付き、研究と対応を始めたアメリカでは、すでに様々な形でギフテッド教育が提供されています。
・通常よりレベルの高い宿題や授業を提供し、才能を伸ばす「エンリッチメント方式」
・ギフテッドの子供たちを定期的に集め、一緒に学ぶ機会を提供する「プルアウト方式」
・飛び級を認め、本人の能力に応じた進学を促す「アクセルレイト方式」
・長期休暇を活かして、短期集中で教育を行う「サマースクール方式」
ざっくり分けると上記のような形式が取られますが、詳細は自治体や学校によって細かく異なっています。
・日本のギフテッド教育
日本では2017年に渋谷区が初めてギフテッド教育をスタートさせ話題となりました!とはいえまだまだ新しい制度であり、あくまで特別支援教育の一環で特別な才能が認められた学級不適応が対象となっているなど、海外の環境とは異なる点が多いです。
日本では所謂「横並び教育」が主流であることも向かい風となっており、他の子たちと違う自分の能力を隠す子や、不登校になるギフテッドの子どもも多いようです。
こういった状況を打破すべく、最近ではそのようなギフテッドの子どもたちを支援する団体やコミュニティ増えてきています。気になった方は、一度確認してみてください!
・海外で教育シーンに関わるには
もしあなたが海外のギフテッド教育に触れてみたいと考えているなら、留学やワーホリ中にそれを叶えることができます。
例えば「TESOL」資格の取得。
TESOLとは、12歳以下の子供に、英語を英語で教える資格です。この資格は語学学校で専門コースを受講することで取得でき、資格を持っていれば海外で子供の教育の仕事に携わることができます。
また、英語の学習法、カリキュラム、評価方法など英語を教えるにあたっての幅広く実践的な内容を指導者の観点から学ぶことができるので、単純な語学力向上も見込めます。
また、日本人向けですが、同じく児童教育英語を学べる「J-shine」という資格もあります。
J-SHINEとは日本の小学校で行う英語教育に必要な知識や技能を十分に持った指導者であることを証明する資格です。こちらも日本にはない教育法などを学べるので、小学校での英語指導者を目指している人や英会話スクールなどへの就職を有利に進めたい人にもオススメです。
まとめ
日本でもギフテッド教育への関心が高まりつつありますが、海外と比べるとまだまだ遅れている状況です。もしあなたがギフテッド教育やギフテッドの子供たちをサポートすることに興味があるなら、一度日本から離れて世界の教育シーンを体験してみるのはいかがでしょうか。
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