カナダで働くためにはビザ(査証)が必要ですが、他にも働き始めるまでに必要な手続きがある事はご存知ですか?
今回は、実際にカナダ(バンクーバー)で1年間のワーホリを経験した筆者が、カナダで働くために必要なお手続きについて紹介します!
<目次>
●銀行口座の開設
●SINナンバーの取得
●飲食店の接客で働くためには?
●銀行口座の開設
アルバイトで稼いだ給与を受け取る為には、現地で銀行口座の開設が必要です。現地銀行を開設しておくと、日本から持ってきたお金を預けたり、海外送金が出来るようにもなり、お金の管理がぐっと楽になります。
長期でカナダに滞在される(現地で働く)予定の方は、到着後生活に慣れてきたら早めに開設をしておくと良いでしょう。
デビットカードも受け取る事が出来るので、買い物は全てキャッシュレスでお支払い出来るようになりますよ。
<カナダの主要銀行の例>
・TD Canada Trust
・Royal Bank of Canada
・Bank of Montreal
・Scotiabank
・Canadian Imperial Bank of Commerce
ちなみに筆者はBank of Montrealで口座を開設しました。
開設する際はパスポートとビザは必ず求められるので、紛失しないように大切に保管してくださいね。
その他、必要な書類が求められる事もあります。銀行やスタッフにより求められるものが異なる場合がありますので、現地の銀行で直接確認しましょう。
●SINナンバーの取得
SINナンバーとはSocial Insurance Number(社会保険番号)の略称で、これを取得しないとカナダで働く事が出来ません。
(参照)カナダ政府:Social Insurance Numberについて(英語):
https://www.canada.ca/en/employment-social-development/services/sin.html
お手続きは市内の①Service Canadaオフィスでの対面②郵送③オンラインのいずれかで取得が可能です。
対面は取得するまで約1時間以上待ち時間が発生する可能性がありますが、即日受け取る事が可能なのでお勧めです。
(Service Canadaのオフィス検索はコチラから)
https://www.servicecanada.gc.ca/tbsc-fsco/sc-hme.jsp
SINナンバーを取得する際にも、最低限パスポートとビザは必要なので注意してくださいね。一人での申請が不安な方は学校の友達に聞いたり、友達と一緒に申請しましょう。
●飲食店で働くために取る資格
カナダで飲食店の接客(サーバースタッフ)など、アルコールの取り扱いをする職業で働くためには資格の取得が必要です。
この資格は州によって異なりますが、その例を見ていきましょう。
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〈Serving it Right〉
■対象:British Columbia州(バンクーバーなど)で働く方
■公式サイト:https://www.responsibleservicebc.gov.bc.ca/
〈Smart Serve〉
■対象:Ontario州(トロントなど)で働く方
■公式サイト:https://smartserve.ca/
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各資格の申込みは、公式サイトから行います。
ビデオやクイズなどオンラインでのトレーニングの後、試験を受け、合格したら飲食店でのお仕事をスタートすることができます。
せっかくカナダで働くのなら、現地の方と直接触れあえる接客業を一度は経験してみたいですよね。
移民大国カナダでは様々な国籍の訛りを聞くことが出来るので、リスニング能力の向上に繋がり、カナダ人に伝わる話し方やカナダでのマナーも実践的に身につけることが出来ますよ。
但し、接客業に就くとなれば、そもそも接客が可能なレベルの英語力を身に付けている必要がありますので、事前の勉強はきちんと行いましょう。
筆者はカナダで約9ヶ月間飲食店で働いていましたが、英語力の向上だけではなく、チップを貰う事も出来るのがカナダでの接客業の魅力!カナダのチップ制度の下頑張って働けば、きちんと稼ぐこともできちゃいます。
●おまけ:タックスリターンについて
最後におまけとして、カナダでのタックスリターン(確定申告)についてちょっとだけご紹介。
カナダでは給与を受け取る際、会社が事前に発生する税金を予想して差し引かれていますが、正確な金額は1年間の収入の合計額を元に計算されるため月ごとに計算することは出来ません。
1年間の収入が確定するとタックスリターン(確定申告)を行いますが、会社が予想していた税金と差額が発生します。税金を多く払っていた方は返金され、少なかった場合は差額の追納が必要です。
ご自身が1年間で得た収入によって異なりますが、この予想された税金は本来の金額より多めに差し引かれている為、返金されるケースも多いです。
タックスリターンの細かな手続きについては、必ず税理士さんなど専門知識を持つ方へ相談するようにしましょう。
※タックスリターンに関する手続き等は、ワーホリ協会のサポート対象外です。(税金など専門的な案内が必要となる為)
ここまでご覧いただいた通りビザを取得するだけではなく、現地でも様々なお手続きが必要になりますので渡航する前から情報収集してくださいね。
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