「え、面接通ったのに、トライアルで落とされた!!!」
みなさんはワーホリ中の仕事探し中の『トライアル』というものをご存知ですか?
日本ではなかなか馴染みがありませんが、実は海外の仕事探しではとっても一般的な仕組み。
知らずに行ってワーホリの仕事探しをすると、せっかく面接に通った後に悲しい思いをするかも・・・
特に接客業や飲食業に就く予定のあるみなさんは、仕事探しのポイントとして『トライアル』について学んでおきましょう。
▼トライアル体験談はこちら:
<目次>
・トライアルってなに?
・トライアルの回数、時間、給料は?
・トライアルに向けてできる準備
トライアルってなに?
トライアル(Trial)とは、その名の通りお試し雇用期間のこと。これから採用されるポジションで実際に働いてみるお試しのことをトライアルと呼びます。
例えば、カフェのバリスタの仕事に応募した場合、実際に採用されたあとに自分が行うことになる業務、すなわちオーダーを取り、コーヒーを作り、お客様へお渡しするという一連のサービスの流れなどを実際に行います。
キッチンポジションのトライアルであれば、野菜を切ったりする仕込みを指示されたり、皿洗いをしたり、調理の中核を担うことを期待されている場合は「あるもので何か作ってみて」と言われることもあるんだとか!!
そして雇用主はそのあなたの姿を見て、他の候補者の能力と比較し、最終的にあなたを採用するかどうかを決定します。
全体の流れとしては
書類選考通過 ⇒ 面接 ⇒ トライアル ⇒ 本採用
このように面接後(同日または後日)に行われることが多く、トライアルで認めてもらうことで初めて本採用となります。
但しトライアルは必ず行われるものではなく、働くお店により異なりますので、面接に行ってみて初めてその有無が分かる場合もあります。
このトライアルという仕組みは、就職後のお互いのミスマッチを防ぐために大変有効なもの。
(雇用主)候補者のトライアルでの働きぶりで、能力や適切な人材かどうかを見極めることができる
(候補者)業務内容や人間関係、お店の雰囲気を本採用前に確認できる
このようにそれぞれがニーズの確認を行うことができるトライアルは、日本人にとってはとてもシビアに感じるかもしれませんが、お互いが気持ちよく仕事をするためにはメリットが多いシステムなのです。
トライアルの回数、時間、給料は?
トライアルの回数や時間は、基本的に雇用先のお店や企業によって異なります。
面接に行ったその場で「このあと時間ある?1時間だけトライアルしよう」と言われることがあったり、後日2日間ほど行ったりすることもあります。
採用プロセスの一部として捉えられるトライアルは、無給であることが非常に多いです。
例えばオーストラリアの職場関連法の順守を規制する機関Fair Work Ombudsmanでは、「A brief work trial can be legally unpaid if it is necessary to evaluate someone’s suitability for the job(候補者の適性を図る目的の簡単なトライアルは、無給であることが法的に認められる)」としています。(国により細かな規定は異なります。)
但し、このトライアルというシステムを悪用して、候補者を不当に無給で働かせようとするというトラブルも発生しています。
トライアル期間が何度も長期に渡って続く場合、給料が出るかどうかの確認を行うなど、自分の権利は自分で守るようにしましょう。(そのためにも、英語力は必須ですね。)
トライアルに向けてできる準備
書類選考・面接に通ったら、いざトライアルへ。その時に注意したいことは、何も準備をしないまま行かないことです。
トライアルは、採用をしてもらうためのアピールの場!トライアル当日に焦らず自信を持って働けるよう、事前準備をしていきましょう。たとえば・・・
①面接時、働いているスタッフの動きを確認しておく
もし面接の会場が実際に働くお店であれば、面接の際に働いているスタッフの動きを確認しておくと良いでしょう。
とにかく海外では即戦力になることが求められますので、トライアルでも最大限の働きぶりをアピールできるよう予習をしておくと自分も安心です。
また、その時間帯のお客さんの入り状況も見ておくことで、自分が実際に働くときの心の準備もできますね。
②トライアルまでにお店のメニューを確認しておく
特に飲食店では採用前にトライアルが行われることが多いです。当日のトライアルでは実際にそのお店のメニューを目にすることになりますので、事前にその内容を把握しておくことで、初見でトライアルを行うよりも良いパフォーマンスができるでしょう。
トライアル前に全てを頭に叩き込みましょうとは言いませんが、メニューの中で分からない単語や食材があれば調べておくと良いでしょう。トライアル前に把握しておくことで自信につながり、当日は落ち着いてトライアル本番に臨めるでしょう。
【メニューの予習度=その人の意欲・即戦力になれる】と高評価に繋がります!
なかなか日本では馴染みのないトライアル。トライアル成功の秘訣は『事前の準備をすること』です。
あなたの理想の仕事をしっかりとつかみ取るために、履歴書作り・面接練習・トライアル準備はしっかりと行いましょう!
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