ワーホリ中の仕事探し中の『トライアル』というものをご存知ですか?
日本ではなかなか馴染みがありませんが、実は海外の仕事探しではとっても一般的な仕組み。知らずに行ってワーホリの仕事探しをすると、せっかく面接に通った後に悲しい思いをするかも・・・
今回は、実際にワーホリ経験者が体験した、オーストラリアでのトライアル体験談をご紹介!
特に接客業や飲食業に就く予定のあるみなさんは、仕事探しのポイントとして『トライアル』について学んでおきましょう。
<目次>
・人生初のトライアルまでの流れ
・初めてのトライアルで大失敗
・トライアル失敗の要因は?
人生初のトライアルまでの流れ
「オーストラリアにワーホリに行ったら、現地のカフェで働きたい!!」日本ではカフェでの就労経験はありませんでしたが、漠然とこんな風に思っていた私は、現地渡航後にカフェの求人情報ばかりを探していました。
たくさんのカフェに履歴書を送っていたのですが、経験が無いからか、面接の連絡すら貰えないという状況にありました。
そんな中、とあるカフェの求人を発見。住んでいたシェアハウスからも遠く無く通いやすい場所にあったため、すぐに履歴書をメールで送付。すると幸いにもそのカフェから連絡を貰うことができ、無事面接をしてもらえることになりました。
面接ではこれまでの経験や自分のアピールなど、よくあるやり取りをし、ありがたいことにその場で面接通過を言い渡されました。そこではじめて「来週、3時間トライアルに来れる?」と言われたのです。
トライアルと言うシステムの存在すら知らなかった私。ですがなんとなく「就業前の研修みたいな感じかな?」とあまり気負いすることもなく、日程を合わせてトライアル当日を迎えることとなりました。これが私の初めてのトライアルでした。
初めてのトライアルで大失敗
3時間のトライアル(無給)では、まず最初の1時間ほどでメニューの見方や内容の確認、オーダーを取ってからキッチンに通す手順、フードが出てきたときの合図などを学びました。
『初日だけど結構がっつりあれこれ教えてもらえるんだな…』と思いつつ、必死でメモを取りながらついていきました。
その後『後半はお客さん対応の仕方を見て学べるのかな~』なんて呑気に思っていたのもつかの間。
「じゃあ早速お客さんの対応をしてもらうね。」といきなり2時間の実践へ放り込まれたのです。
当然そのお店の接客スタイルなどもよくわからないまま、実際に来たお客さんを席に案内します。
メニューが頭に入り切っていないままの状態でしたが、なんとかオーダーを取り、フードを運ぶなど、実際の業務を行ってみました。
しかし結果はボロボロ・・・。もちろんそれなりにはこなせたのですが、
・業務のスピード感が足りない
・お客さんのオーダーカスタムに追いつけない
・自信の無さが表情や動きに出てしまっていた
特にオーダーカスタムにはとても苦労しました。
日本と比べ、海外の方はメニューを自分好みにカスタムすることが多く、またさまざまな宗教や食嗜好(ベジタリアン・グルテンフリーなど)、そしてアレルギーなどにも細かく対応を求められるケースが日常茶飯事。
必死でメニューを覚えたばかりで、使われている食材など細かく把握が出来ているはずがありませんでした。
もちろん、初日から完璧を求められていたわけではありません。わからないことはあって当然ですから、わからないものはわからないと伝えて問題はありません。
ですが、それにしても自信の無さが動きに出すぎてしまっていたのでしょう。結果どうなったかというと、残念ながら不採用です。
トライアル失敗の要因は?
面接後に「トライアルに来て」と言われた段階で候補者として期待されているわけですから、最低限そのお店のメニューを予習して行ったり、事前に準備ができたはずです。
しかし私は初めてのトライアル。トライアルというものがどんな役割をもつのかを理解できておらず、準備不足で見事に打ちのめされてしょんぼりしながら帰宅したのを覚えています。
もちろん私にも学ぶ意欲はありました。ただ、トライアルというものの役割への認識がずれていたのだとその後認識しました。
なぜならトライアルは「私はそのお店にとって適任ですよ!!!!!!!!」ということを精一杯アピールする場。1から学びに行く場ではないのです。せっかく雰囲気の良い素敵なカフェでしたが、惜しいことをしてしまいました。
もし私がもう一度カフェのトライアルに呼ばれたならば、こんな対策をしていきたいと思います。
①お店のメニューをインターネットで事前チェック
②可能であれば、トライアル前に食事をしに行ってみる(スタッフの動きを見てみる)
③わからないことははっきりわからないと伝えつつ、自信を持って動く
みなさんもこんな私の体験談を反面教師に、できる準備はして、チャンスを掴んでくださいね。
<おすすめ記事>