
結論 — NZ ワーホリ保険は必須、ACC と棲み分け、12 ヶ月 18〜25 万円が相場
ニュージーランド(NZ)ワーホリビザの取得には 滞在予定期間以上をカバーする医療保険 が必要です(jawhm 明記、Immigration NZ も入国時提示を求める可能性あり)。NZ には ACC(Accident Compensation Corporation) という政府の事故補償制度があり、事故・労災・交通事故等は国籍・ビザを問わずカバーされます。一方、病気・歯科・盗難・キャンセル は ACC の対象外であり、これらをカバーする海外旅行保険が必要です。
12 ヶ月プランの相場は 約 18〜25 万円、治療費上限 1,000 万円以上 のプランが推奨されます。
詳しい NZ ワーホリ全体像は ワーホリ ニュージーランド 完全ガイド を参照。
Immigration NZ の要件 — 滞在予定期間以上をカバーする医療保険
日本ワーキングホリデー協会(jawhm)の NZ ページに「滞在予定期間以上をカバーする医療保険必須」と明記されており、Immigration NZ も入国時に保険証明の提示を求めることがあります。保険証明は 英文の Certificate of Insurance の形で保険会社から発行されます。
ACC との棲み分け — 事故・労災は ACC、病気・歯科は海外保険
ACC は NZ 政府が運営する事故補償制度 で、国籍・ビザ問わず NZ 在住中の事故をカバーします。財源は雇用者・労働者から徴収される ACC earners' levy(2026/4 から賃金の 1.75%)と政府拠出で、患者の自己負担は原則発生しません。
ACC vs 海外保険 補償範囲比較
| 項目 | ACC | 海外旅行保険 |
|---|---|---|
| 制度の性質 | NZ 政府制度(強制適用) | 民間保険(任意契約) |
| 対象 | 国籍・ビザ問わず NZ 在住者 | 契約者 |
| 補償範囲 | 事故・労災・交通事故・スポーツ事故 | 病気・歯科・盗難・キャンセル・賠償 |
| 自己負担 | 原則なし(GP 受診費の一部は別途発生) | 契約内容による |
| 申請 | 医療機関経由で ACC に提出 | 領収書等を保険会社へ送付 |
ACC は「事故」をカバー、海外保険は「病気・歯科・盗難・キャンセル・賠償」をカバー、と補完関係にあります。両方を持つことで NZ 滞在中のリスクをほぼカバーできます。
出典: IRD — ACC earners' levy rates / facts.json(practical_setup.acc_coverage_note)
各社プラン比較 — 主要海外旅行保険の選び方
ワーホリ向けの海外旅行保険は、主要日系保険会社(AIG・損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上 等)と専門代理店(Jネット・JCB・ワーホリ保険 等)で提供されています。プラン選択時に確認すべき軸は次のとおりです。
比較すべき 6 軸
| 軸 | 推奨水準 |
|---|---|
| 治療費上限 | 1,000 万円以上 |
| 歯科治療 | カバーまたはオプション加入可 |
| 既往症対応 | 慢性疾患をカバーする特約があるか |
| 携行品損害 | 30〜50 万円以上 |
| キャッシュレス病院 | NZ 主要都市での提携病院数 |
| 24 時間日本語サポート | あり推奨 |
各社の具体的な保険料・補償内容・提携病院数は時期により変動するため、契約直前に 各社公式 / 一括見積もりサイト で最新条件を確認してください。
プラン選択のヒント
- 12 ヶ月で 18〜25 万円が相場(治療費上限 1,000 万円以上の場合)
- 大手日系保険会社 は補償範囲が広く、日本語サポートが充実
- 専門代理店 は割安だが補償範囲・サポートを必ず確認
現地加入の選択肢 — Southern Cross Travel Insurance 等
NZ 国内でも海外旅行保険系の商品があり、代表的なのは Southern Cross Travel Insurance(SCTI) です。現地加入のメリット・デメリットを整理します。
| 項目 | 現地加入(SCTI 等) | 日本出発前加入 |
|---|---|---|
| 加入タイミング | NZ 入国後 | 出発前 |
| 入国時の保険証明提示 | 不可(出発前加入が安全) | 可 |
| 言語サポート | 英語中心 | 日本語あり |
| 保険料 | 月額制プランが豊富 | 12 ヶ月一括が一般的 |
| ハイブリッド戦略 | 出発前に短期で加入 → 現地で長期に切替え | 滞在期間が確定している場合に向く |
入国時の保険証明提示要求に備え、出発前に最低 1 ヶ月分 は日本で加入しておくのが安全です。
出典: Southern Cross Travel Insurance(公式)

クレカ付帯保険の限界 — 90 日上限・治療費上限の低さ
クレジットカード付帯の海外旅行保険は 出国から 90 日(または 3 ヶ月)が一般的な上限 で、ワーホリ 12 ヶ月をフルカバーするには不足します。
主な限界
- 期間: 多くのカードで出国後 90 日まで
- 治療費上限: 100〜300 万円程度が中心(カードによる)
- 歯科: カバー対象外が多い
- 携行品: 上限が低め
現実的な使い方
クレジットカード付帯保険は 入国直後の数ヶ月のサブカバー として活用し、メインは日本の海外旅行保険または現地保険を必ず契約してください。
各カードの補償内容は変更されるため、出発前にカード会社の公式情報を確認してください。
選び方の 6 軸 — 治療費上限 / 歯科 / 既往症 / 携行品 / キャッシュレス病院 / 日本語サポート
チェックリスト
- [ ] 治療費上限 1,000 万円以上
- [ ] 歯科治療をカバー(オプション可)
- [ ] 既往症対応の特約有無
- [ ] 携行品損害 30〜50 万円以上
- [ ] NZ 主要都市でのキャッシュレス対応病院数
- [ ] 24 時間日本語サポート
GP 登録との関係 — 海外保険使用時の請求フロー
NZ では GP(General Practitioner)への enrol(登録) をすると、診療費が割引になることがあります。
- GP 未登録(casual rate): 初診 NZ$50〜90
- GP 登録後(enrolled rate): 上記の半額程度になるケースあり
- 処方薬: Pharmac 補助で 1 処方 NZ$5(補助対象薬の場合)
海外保険を使う際は、診療費を 立替払い → 領収書・診断書を保険会社へ提出 → 後日精算 という流れが一般的です。一部のキャッシュレス提携病院では立替不要のケースもあります。
出典: facts.json(practical_setup.gp_registration)

請求の実務 — 領収書・診断書・写真の保管
海外保険の請求にあたっては、以下の書類・記録が必要です。
- 領収書: 治療費・薬代の領収書を必ず保存
- 診断書: 英文の医療診断書(必要に応じて取得)
- 写真: 盗難・事故時の現場・破損品の写真
- 連絡記録: 保険会社への報告日時・担当者
事故発生時は 24 時間以内 に保険会社の緊急サポートに連絡するのが原則です。
FAQ — 保険の 10 問
Q1. 保険なしで NZ に入国できますか? A1. jawhm 公式に「滞在予定期間以上をカバーする医療保険必須」と明記されており、入国時に提示を求められる可能性があります。実質的に必須と考えてください。
Q2. 12 ヶ月プランは Extension 取得時に延長できますか? A2. 多くの保険会社で延長手続きが可能ですが、契約内容により異なります。Extension 申請前に保険会社へ確認してください。
Q3. 既往症(喘息・アトピー等)は対象になりますか? A3. 標準プランでは対象外のことが多く、既往症特約への加入が必要なケースがあります。契約前に確認してください。
Q4. 歯科治療は必須カバーですか? A4. 標準プランではオプション扱いが多いです。歯科の補償を希望する場合は契約時に追加してください。
Q5. スキー・スカイダイビング等の危険スポーツは対象ですか? A5. 標準プランでは対象外または別途特約が必要なケースが多いです。Queenstown でスキーをする予定があれば必ず確認を。
Q6. Extension 申請時に保険証明は必要ですか? A6. 元のワーホリビザで保険証明が必要だった場合は、Extension 申請時にも提出が求められます(facts.json: required_documents)。
Q7. クレカ付帯保険だけで十分ですか? A7. 期間(90 日)と治療費上限の観点から不十分です。メイン保険は別途契約してください。
Q8. 途中帰国時に保険の返金は可能ですか? A8. 契約内容と帰国理由により異なります。短縮による未経過分の返金規定がある保険会社もあります。
Q9. 妊娠・出産は対象になりますか? A9. 多くの保険では妊娠関連の費用は対象外、または特定の条件下のみカバーされます。契約前に確認してください。
Q10. メンタルヘルス治療は対象ですか? A10. 保険会社・プランにより対応が異なります。詳細は契約前に確認してください。
関連リンク
保険商品は変更されることがあります。契約直前に各社公式で最新条件を確認してください。
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