皆様こんにちは。
東京オフィスカウンセラーのMasatoです(‘ω’)
先月よりご紹介してきた、フランスとドイツの国事情ですが、
『ドイツ生活編』がまだお届けでいておりませんでした。
早速、ドイツの生活水準を見ていきましょう!
■ドイツ生活水準■
生活水準については色々な調査結果があり、判断の難しい基準ではありますが、
今回は『1人辺りのGDPランキング』なるものを利用しました。
このランキングで言うと、
世界27位の日本に対してドイツは17位。
都市ランキングでは、ミュンヘンが4位、デュッセルドルフが6位、フランクフルトが7位
と、上位にドイツの都市が3つも食い込んでいます。
因みに、世界最大のデータベース『Numbeo』のデータ集計によるランキングでは、
ドイツは、スイス/デンマークに次いで世界第3位。
色々な調査結果を見ても、ドイツの生活水準レベルは世界的にかなり高いと言えるでしょう。
それでは実際に日本と何が違うのか、確認していきましょう。
①日本の“衣食” ドイツの“住”
一般的に『モノ』に囲まれること=(イコール)高い生活水準。
という認識である日本人と比べると、ドイツのそれは少し違います。
ドイツでは基本的に『趣味』や『自然』を大切にする傾向がある為、
生活そのものは日本人に比べると質素なのです。
週末の余暇には、商業施設でお買い物。ではなく、
サイクリングやハイキングなどのアウトドアアクティビティに出る方が多いドイツ人。
『モノ』に囲まれることをステータスと感じるのではなく、
自分の時間をいかに豊かに過ごすかを大切にするのがドイツ流なのです。
専門家ではない一般家庭の人々でも、
インテリアのまとめ方や庭造り等、暮らし方への工夫への意識が高く、
贅沢をしなくても、普段の生活のクオリティを普段の生活の中であげていく努力をしています。
ですから、ドイツ人はとても “時間” を大切にします。
“遅刻に厳しいドイツ人”という話を以前別の記事でご紹介しましたが、
これは日常生活のシチュエーションだけでなく、仕事に対するスタンスなどでも分かります。
例えば、日本ではサービス残業などが当たり前ですが、
ドイツで残業はあり得ません。
労働時間は日本人よりはるかに短いのに、GDPは日本人より高い。
この私たちからは驚くべき事実は、ドイツ国民ひとりひとりの“住”に対する意識の高さ、つまるところ、自分の時間を大切にするという高い意識による成果なのかもしれませんね。
“衣食”に関しては、間違いなく世界トップレベルである日本ですが、
“住”に関しては、ドイツに学ぶ部分があるのかもしれません。
②『モノ』を大切にする
『皆様は新しい物が好きですか?』
ドイツ人の多くの方が、この質問に『NO』と答えるでしょう。
私個人は、この質問に『No』と答える事ができません。
一般的に生活水準の高いドイツですが、
“使えるものはまだ使う”“必要のない物は買わない”
と言ったモノを大切にする価値観がとても強く、他国に比べると消費することへの関心が強くないのが特徴です。
勿論、消費することが悪いことではないですが、昔から質素倹約を美徳としてきたドイツでは、
“古き良き”を大切にする文化が根強く残っているんですね。
最近日本でも、ミニマリストという言葉が注目されていますが、
ドイツへの生活を志す皆さまは是非、試してみては如何でしょうか。
②税金が高い?
所得税25%/付加価値税19%
この数字を見ると、日本に比べてとても税金が高い様に思います。
ですが、その代わり、
医療費《風邪や軽傷等の簡単な治療》が無料
義務教育が無料
高速道路利用料無料
それ以外に、発言の自由度、法整備/政治の盤石さ
等が挙げられ。国からの保証はかなり万全。
現地民にとっては、お金を掛けずに最低限の生活が保障されている為、
何とデュッセルドルフの中心層(30〜59歳)の人々にした生活満足度アンケートでは、
実に91%の方が“良い”又は“非常に良い”と答えたのだとか。
正直な話、留学生は上記の国家補償を全て受けられるものではありませんので、税金が高い=暮らし辛いということにはなってしまうかもしれませんが、ドイツ人は自分たちの暮らしに満足をしている人が多いようですね。
と、いう事でドイツの生活事情を観てきましたが如何でしたでしょうか。
フランスに比べて心なしか良いことばかりを挙げてしまったように思いますが、
少しでも現地の生活水準、そしてドイツ人の価値観が理解していただけならば幸いです!
次回は、趣向を変えてアイルランドの生活について!
お届けする予定です。
それでは、今日はこの辺で。
Tschüss.(チュース) またね〜!