ワーホリや留学に行くことをためらってしまう理由の一つに、「将来の不安」があります。
例えば1年間海外で生活したとして、どれくらい自分の語学力が伸びるのかはっきりとわからない。もし思ったほど語学力が上達しなかったら、帰国した後の就職に響くのではないか。それが不安でなかなかワーホリ&留学を決意することが出来ないわけですね。
海外でどれくらい語学力を身につけられるかは、自分自身の頑張りによるところが大きいです。ただ、帰国された方のデータをもとに、ある程度おおまかに語学力上達の指数を見つけ出すことが出来るのも可能なんです。
今回は1年間という限られた期間で、どれくらい語学力が上達するのかをご紹介していきます!
今回の記事は、下記の記事で紹介している英語のレベル分けを参考にしています。まだ読んだことがない人は、先にこちらをご確認ください!
■ ひとつのレベルを上がるのに約2~3カ月
まず最初に、一般的に語学力のレベルは大きく分けて「Introductory」「Elementary」「Pre-Intermediate」「Intermediate」「Upper-Intermediate」「Advance」の6レベルに分けられています。
語学学校に入ってしっかり勉強した場合、1つレベルが上がるのに大体10~12週間かかると言われています。ただし、これは「Introductory」~「Intermediate」の話。「Upper-Intermediate」と「Advance」はただ勉強するだけではなかなかたどり着くことが出来ないんです。
さらに、もし語学学校に通わないとなると、語学の上達スピードはさらに減速します。もちろん学校に通わなくても日本語を全く使わない生活をすれば、リスニング&スピーキングは上達します。しかし、今度は文法や単語量が追い付かず、一定以上のレベルに到達することが出来なくなってしまうんです!!
このことをまずは頭に入れておきましょう!
■ 最初の3カ月間
もしあなたが海外に一度も言ったことがなく、語学力も自信がないようであれば、 現地についてから最初の1~2カ月はなかなか厳しい期間になります。「言葉が通じない」「自分の意思が伝わらない」という事態は、思っている以上にストレスを感じるからです。気持ちを強く持てない方は、最初の1カ月でメンタルをやられてしまうこともあります。
ただその時期を乗り越えると、今度は逆に「自分の急成長が感じられる時期」に突入します!パニックしなくなり、リスニング・スピーキングにも抵抗がなくなってくるので、「話すのが楽しい!」と思えるのではないでしょうか。話すのが楽しいと思えると積極的・自発的にその国の言語を使うようになるので、成長スピードが加速します!
■ 「3カ月症候群」に気を付けろ!
渡航してから3~4カ月で、語学力は一気に「コミュニケーションが取れるレベル」まで上昇します。ただし、ここから成長速度は一旦鈍化します。なぜならここからは、「発音の練習」「単語量・イディオムを増やす」といった工程を踏まなければならないからです。
コミュニケーションはとれるようになっているので、この段階で満足してしまう人もいます。ただ、ここからは自分の頑張りが100%成長につながっていくので、帰国後の就職などを視野に入れてワーホリ・留学した人は、ここがスタートラインと考えましょう!
自分の成長速度がゆっくりになるので、人によっては悶々する時期かもしれませんが、「話すのが楽しい」という気持ちがあれば乗り越えられると思います!
■ 生活に慣れる6カ月目
成長スピードは緩やかになりますが、少しずつ、確実に語学力は身についていきます!6カ月もたてば、出発前に「英語が全然できない」と言っていた人たちでも、現地でアルバイトできるレベルの語学力に到達していることがほとんどです!
TOEIC のスコアを例に挙げると、出発前に200~300点くらいの人も、6カ月間しっかり海外で勉強すれば600~700点くらいを狙えるようになります。
ビジネスに使える語学力や、ハイレベルな語学資格を狙いたい人は、ここからが本番!基礎語学力が身についているので、そこからさらに日常会話ではなかなか使わない言葉、失礼のない言い回しや敬語、様々な人種の癖を聞き分けられるリスニング力が身につけられます。
■ ラストスパートの9カ月目
9カ月もたてば、もう自分の語学力に自信が持てるようになっているはずです。映画やニュースなども字幕なしで理解でき、日常会話は9割がた問題なくこなせるようになり、現地でのアルバイトも接客業を任せられるようになります。TOEIC のスコアだと750~850点くらいです!
ここまでくると、今度はしっかり勉強しないと語学力がほとんど伸びなくなります。リスニング・スピーキングよりも、単語やイディオムを重点的に覚えていきましょう。
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いかがだったでしょうか。
今回の例は、海外でしっかり英語を勉強していることを前提としたサンプルです。もし語学習得がワーホリ・留学の目的なのであれば、そのためのプランを考え、必要と感じたら語学学校へ通うのがおすすめです!
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