
フランスのワーキングホリデー・ビザは、日本国籍で日本に住んでいる人が、申請の時点で満18歳以上31歳未満(31歳の誕生日の前日まで)であれば申請できます。ビザの申請には費用が一切かかりません(無料)。申請は、東京の在日フランス大使館の領事部で、本人が行います。郵送での申請は受け付けられず、事前に France-Visas でのオンライン登録が必要です。参加できるのは生涯に1回だけで、滞在は最長1年、延長はできません。
この記事は、条件・申請の流れ・必要書類・費用・審査の時間・滞在中の就労のルール・入国後の手続きを、在日フランス大使館の公式ページにそって整理します。2026年10月時点の情報で、改定される場合があります。
フランスのワーホリビザの条件【早見表】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国籍・居住 | 日本国籍で、申請の時点で日本国内に住んでいること |
| 年齢 | 申請時に満18歳以上31歳未満(31歳の誕生日の前日まで申請できます) |
| 子ども | 子どもを同伴しないこと |
| 渡航の目的 | フランスを知ることが目的で、就労は付随的なものであること |
| 参加できる回数 | 生涯に1回だけ(ビザの発給は1回限り) |
| 申請の費用 | 無料 |
| 滞在期間 | 申告した出発日から最長1年(12か月)。延長・在留資格の変更はできません |
| 対象の地域 | フランス本土(欧州の領土)のみ。海外県・海外領土は対象外です |
何歳まで申請できる?
条件は、申請の時点で満18歳以上31歳未満であることです。実質的には30歳までで、31歳の誕生日の前日まで申請できます(誕生日の当日以降は申請できません)。年齢は、入国した日ではなく、申請の時点で判定されます。「29歳以下」と書かれた情報を見かけることがありますが、在日フランス大使館の公式の表記は「31歳未満」です。
申請の流れ
- France-Visas で、オンライン登録をします。 公式のポータル(https://france-visas.gouv.fr)で「長期ビザ」→「ワーキングホリデー」を選び、申請書を作って署名します。大使館が案内している申請の入口は、ここだけです。
- 必要書類をそろえます(下の表・11点)。
- 在日フランス大使館の領事部(東京)に、本人が出向いて申請します。 受付は東京だけで、郵送は受け付けられません。受付の時間は、月〜金曜の9時〜11時30分(要予約)です。
- 審査を待ちます。 期間は時期によって大きく変わります(下の「審査にかかる時間」を参照)。
- 結果を受け取ります。 提出する書類には、返信用のレターパック(赤)が含まれます。
申請できるのは、フランスに入国する予定日の3か月前からです。大使館は、出発の予定日の1か月前までに申請するよう強く勧めています。なお、大使館は、有料のサービスでビザの取得を手伝うとする仲介業者に、注意するよう呼びかけています。
必要書類(11点)
| 書類 | 補足 |
|---|---|
| 長期ビザの申請書 | France-Visas でオンライン登録したもの(署名入り) |
| パスポート | 原本(発行から10年以内・有効期限が申請日から3か月以上)と、A4のコピー |
| 証明写真 | パスポート用 |
| 申請動機の作文 | フランス語または英語 |
| 滞在計画書と履歴書(CV) | |
| 残高証明書 | 本人名義・3,100ユーロ相当以上・申請日から1か月以内に発行されたもの |
| ワーキングホリデービザの宣誓書 | |
| 健康診断書 | 申請日から1か月以内に発行されたもの |
| 海外旅行保険の加入証明書 | 入国日から1年間有効・英文または仏文。クレジットカードに付帯する保険は不可 |
| 申請書類のチェックリスト | |
| 返信用のレターパック(赤) |
帰りの航空券は、提示するか、帰国費用に当たる額を残高証明書に含めて示す必要があります。往復の航空券がない場合は、帰りの費用の分の資金を、別に確保してください。

費用
フランスのワーホリビザは、申請に費用がかかりません(無料)。大使館の公式ページに「このビザの申請には全く費用がかかりません」と明記されています。
費用ではありませんが、申請には、本人名義の口座で3,100ユーロ相当以上の残高証明(申請日から1か月以内の発行)と、入国日から1年間有効な海外旅行保険の加入が必要です。保険料は、保険会社や補償の内容で変わり、公的な固定額はありません。円換算は為替で毎日変わるため、当日のレートで確認してください。
審査にかかる時間
審査の期間は、時期によって大きく変わります。大使館のフランス語版のページには「処理の期間:約1週間」と書かれていますが、ピークの6〜9月は、4〜5週間かかる場合があります。大使館は、出発の予定日の1か月前までに申請するよう強く勧めています。年間の定員は、大使館の公式ページでは公表されていません。

滞在と就労のルール
- 滞在は、申告した出発日から最長1年(12か月)です。 延長や、ほかの在留資格への変更はできません。
- ビザの有効期間中は、何度でも出入国できます(複数回の入国が可能)。
- 就労の時間に上限はありません。 2021年4月1日に、就労時間を制限していた旧制度の労働許可証(APT)が廃止され、ビザのスタンプが唯一の就労の許可になりました。雇用主や職種の制限もなく、無期限の契約(CDI)でも有期の契約(CDD)でも働けます。
- 法定労働時間は週35時間です。 36〜43時間目は125%、43時間を超えると150%の割増賃金になります。
- 法定最低賃金(SMIC)は、2025年は時給11.88ユーロです。 2026年は引き上げが見込まれるため、最新の額は申請前に確認してください。
入国後の手続き
- OFII(フランス移民・統合局)への登録は不要です。 ビザのスタンプが、そのまま滞在の許可として使えます。在留許可カード(Carte de Séjour)の申請も要りません。
- 就労を始めるときは、雇用主が DPAE(雇用前の届出)を行います。 ワーホリの本人が別に申請する必要はありません。
- 社会保障番号の申請と、公的な社会保障の給付は受けられません。 雇用主は給与から社会保険料を引きますが、本人は給付を受けられません。
- 公的な健康保険(Assurance Maladie)には入れません。 医療費は、いったん自分で払い、入国前に加入した民間の旅行保険へ請求する形になります。
よくある質問(FAQ)
Q. フランスのワーホリは何歳まで?
A. 申請の時点で満18歳以上31歳未満です(31歳の誕生日の前日まで申請できます)。年齢は、申請の時点で判定されます。
Q. フランスのワーホリのビザ代はいくら?
A. 無料です。このビザの申請には、費用がかかりません。
Q. フランスのワーホリに必要な貯金は?
A. 本人名義の口座で、3,100ユーロ相当以上の残高証明(申請日から1か月以内の発行)が必要です。帰りの航空券の提示、または帰国費用に当たる額を残高証明に含めることも求められます。
Q. フランスのワーホリで、保険は必要?
A. 必要です。入国日から1年間有効な海外旅行保険の加入証明書(英文または仏文)が要ります。クレジットカードに付帯する保険は、使えません。
Q. フランスのワーホリは、どこで申請する?
A. 東京の在日フランス大使館の領事部だけです。本人が出向いて申請し、郵送は受け付けられません。事前に、France-Visas でのオンライン登録が必要です。
Q. フランスのワーホリは、延長できる?何回行ける?
A. 延長も、ほかの在留資格への変更もできません。参加できるのは、生涯に1回だけです。
Q. フランスのワーホリで、どれくらい働ける?
A. 2021年4月1日以降、就労時間の上限はなく、雇用主や職種の制限もありません。法定労働時間は週35時間で、それを超えた分は割増賃金になります。
最新の情報は、在日フランス大使館の公式ページ(https://jp.diplomatie.gouv.fr/ja/visa-vacances-travail)で確認できます。
料金・為替・最低賃金は改定されることがあるため、申請前に必ず公式で確認してください。

