こんにちは。
ロンドンから定期的にイギリスのEU離脱について書いている杉 浩毅です。
今回はEU離脱についてではなく、アメリカで行われた選挙について書いていきます。
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A night of firsts: the candidates who made history in the 2018 midterm [The Guardian]
今回のmidterm electionの結果、来年の議席には、100人以上の女性が名を連ねることになりました。
これは、今までの85という記録を塗り替えた結果になります。
それだけでなく、初めてのムスリムの当選者や最年少の女性議員、ゲイとオープンにしている議員など、歴史に残る多くの当選者が生まれました。
今日はその中から、5人の人たちをピックアップしていきます。
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・Alexandria Ocasio-Cortez – 最年少女性
Ocasioは現在29歳 – 今までに議会に入った人の中で、最も若い女性。
2014年にElise Stefanikが30歳で当選した記録を塗り替えました。
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・Ayanna Presseley – マサチューセッツ州から初めての黒人議員
Presseleyはマサチューセッツ州から初の黒人女性として、議会のメンバーに選ばれました。
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・Rashida Tlaib と Ilhan Omar – 初めてのムスリム議員
Tlaibは、初めてのパレスチのバックグラウンドを持つアメリカ人として、初めて議会に入ります。
同じように下の映像のOmarも、初めてソマリア人のバックグラウンドを持つ議員として、元難民から議会に入りました。
※ムスリムとイスラムの違い
イスラムは宗教の名前 – ムスリムはイスラム信者を指します。
つまり、仏教(宗教の名前)と仏教徒(仏教信者)の関係にあります。
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・Jared Polis – 初めてのオープンなゲイ男性議員
コロラド州からは、自分がゲイであることを明かしている男性議員が当選しました。
今までアメリカには、2016年に当選したバイセクシャルの女性議員Kate Brown, 議員として活動している間にゲイであることを告白したJim McGreevey議員などがいるようです。
Polisは、自分がゲイであることを明かした上で当選した、初めての男性議員になりました。
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こうして見ると、アメリカでは国籍、年齢、肌の色、宗教、性別を超えた人選が広がっているように見えます。
しかし、こういったことがニュースに取り上げられるということは、まだまだ差別が色濃く残っていることの裏返しでもあります。
僕個人の考えでは、日本も含めた世界中で差別がますます減り、全ての人が対等に挑戦できる世界に近づくことを望んでいます。
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ロンドンで更新しているポッドキャストでは、ジャーナリストとして活動するHaraさんという方に話を聞いています。
彼は日本の岡山で13年間、新聞記者、テレビ制作に携わった後ロンドンに来て、今年ロンドン大学で”デジタルジャーナリズム”のマスターコースを修了しました。
録音の中で話しているように、ロンドンで出会った友達とは、プラスチックの消費について、LGBTQについて、若しくはカナダのマリファナ合法化について、日常的に話す機会が多いです。
思えば、日本にいるときはあまり友人とそういった話をしてこなかったな、と気がつかされました。
ずっとジャーナリズムの中で生きてきた彼の話を聞くと、日々情報を更新することの大切さについて考えさせられます。
( 文 : 杉 浩毅 )
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