[英語でニュース] What is depression and why is it rising? [世界に広がるうつ病]


What is depression and why is it rising? [The Guardian]

世界のうつ病事情について、The Guardianに記事が書かれています。

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うつ病の症状はバラエティに富むようですが、では、どういった症状が出たらうつ病とカテゴライズされるのでしょう。

MentalHealth.gov, a US government website, defines it as “losing interest in important parts of life”.

記事の中で、アメリカ政府のウェブサイト”MentalHealth.gov”では、「人生の重要なことに興味を失うこと」をうつ病に定義しているようです。

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日本はストレスフルな社会環境だとしばし言われます。

では、日本は世界の中でも、特別にストレスフルなのでしょうか?

 

2015年のWHOの調査によると、三億人以上 / 全世界の人口の約4%の人が常に鬱の症状を認識しているそうです。

15-29歳の若い世代の中で、鬱からくる自殺は二番目に大きな死因 –

そして、世界一の鬱大国はアジアの国ではなく – アメリカのようです。

At any one time it is estimated that more than 300 million people have depression – about 4% of the world’s population when the figures were published by the World Health Organization (WHO) in 2015. Women are more likely to be depressed than men.

the US is the “most depressed” country in the world,

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意外なことに、日本の鬱の人口は、世界で見てもかなり少ないとのこと。

では、日本で言われる「ストレス社会」というのは、根拠の無い事実なのでしょうか?

そんなことはなく、日本ではうつ病と認識されている人数が極端に少ないのに、自殺者の数が富裕国の中でも特別に高いのです。

 

記事の中で、「日本は複雑な環境にある」と特別に取り上げられています。

 

 

 

時々聞く話ですが、キリスト教の元では、自殺は神に背く行為とされているそうです。

記事の中で、「儒教的な日本は自殺が名誉になることがある」と書かれています。

切腹や特攻隊を例に挙げられていますが、これは今でも通じるのでしょうか?

僕は、これは外国人から見た日本人の印象を元に書いた記事らしいと感じます。

 

現代の日本にいる年間約3万人の自殺者 –

彼ら / 彼女らが自殺を美学としているとは、僕には到底考えられません。

 

僕は、自分が鬱だと認められないメンタリティ / 認めさせない周りの環境が、日本のこの「複雑な環境」を作り出していると考えます。

その結果、カウントされるうつ病発症者の数が少ないまま、自殺者の数だけが増えるという現象が起きているのだと考えます。

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僕たち日本人は、世界の中で2位、3位を競うような裕福な国で生活しています。

本気でご飯に困ることはほとんど無いし、屋根がある家で雨をしのぐことができ、寝込みを襲われる心配もありません。

不思議なことに、それでも僕たちはどうにかして自分たちで問題を作り上げ、それに対して本気で悩んだり、目を背けることに対し、勇気のない行動だと決めつけたりしています。

 

「その悩みは、本当に対峙しなきゃいけない問題なのか」と、しばし考えさせられます。

死を選ぶほど悩む問題が、本当に目の前にあるのでしょうか?

そんなことよりも目の前の状況に疑いを持ち、自分の優先順位と真剣に対峙する事が、よっぽど有意義で勇気のある行動なのではないのでしょうか。

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記事の中では、1945年以降、世界のうつ病の発症者は10倍以上増加していると書かれています。

And perhaps most importantly, there is a cultural movement to make it easier for people to ask for help and speak out about their illness.

締めくくりには今、うつ病をきちんと相談できる / 助けを求められる環境が増えていると書かれています。

しかし悲しいことに、日本でこういったムーブメントが起こるのは、先進国の中で常識になってから – まだまだ先の話だと予測します。

その為、僕は人に任せず、一人一人が自分のネガティブな部分を認めたり、相談する勇気を持つことが大切だと考えます。

考え方は人それぞれだと思いますが、どんな人間でも、自分が不要 / もしくは無力だと思うことは間違いだと信じています。

( 文 : 杉 浩毅 )

 

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BGM : MOROHA / 三文銭

 

東京工業大学でリベラルアーツの授業を請け負っている上田紀行さんという教授がいます。

上田紀行さんの書いた「生きる意味」という本を読んだことが、僕は真剣に考える機会になりました。

もしあなたが悩んでいたら、ぜひおすすめします。

 

また、音楽は僕にとって、いつでも大きな支えでした。

若いとも言われたし青いとも言われた
だからなんだ?てめぇさっさと構えろ

僕にとっての音楽が、これを読んでいる一人一人にあることを願います。

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この記事の内容は 2018年06月05日 (火) に書かれたものです。

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