留学・ワーキングホリデーで渡航される方の中で、渡航したい理由で一番多いのは「語学を習得したい」です。
英語だと日本では「中学・高校」の6年間学ばれる方が多いので、例えば基本的な「数」「日常的な単語」などはみなさんわかると思います。(1~100まで数えられますし、How are you?と聞かれたら簡単にでもいいので返せますね)
しかし、ヨーロッパはそうはいきません。
▼あの協定国は何語だろう?
みなさんはヨーロッパのワーホリ協定国が何語かご存知ですか?
ドイツ・オーストリア⇒ドイツ語
フランス⇒フランス語
スロバキア⇒スロバキア語
ポルトガル⇒ポルトガル語
ポーランド⇒ポーランド語
デンマーク⇒デンマーク語
ノルウェー⇒ノルウェー語
ご覧のとおり、英語以外の国がほとんどなのです。
よく「ヨーロッパは英語ができれば…」という方がいらっしゃるのですが、英語だけでは働くことは難しいです。日本で「英語だけで働けますか?」の質問がNoであるのと同じです。
では、今日はドイツ語ってどういう成り立ちをしているのか、簡単に説明していきます。
▼成り立ち
ゲルマン民族が使い始めた言語であり、ラテンなどのヨーロッパ言語とはまた違った発展をした言語です。ドイツ語→オランダ語→英語に発展していると言われているが諸説あるため、正確に語学の発展を図るのは難しいと言われています。
また、国内に50以上の方言があり、もともと連邦国家としてそれぞれの国・街が権力を持って統治していた時代の名残が今でもある。
一番きついのはケルンの方言「ケリッシュ」と言われており、あいさつなども全く違います。次にきついのは南部のミュンヘンなどの方言「バイエリッシュ」だと言われています。(私は海外で出会ったドイツ人とドイツ語を話すと「もしかしてミュンヘン住んでた?」って聞かれていました。けっこうきついらしいです)
僕は北部の方言全く聞き取れなくて、ドルトムントの郊外の田舎などに行った時は本当に困りました。
▼発音!
ドイツ語特有の発音
V→ファオ
W→ヴェー
※フォルクスワーゲン(Volkswagen)はドイツ語発音だと「フォルクスヴァーゲン」
Z→ツェット
Ei→アイ
※僕はこれでいっつもShohei(ショーハイ)と呼ばれていました…
Eu→オイ
※Europe(オイロッパ) Euch(オイヒ)
Au→アオ
※Auto(アオト) Augen(アオゲン)
Ch→ヒ
※Reich(ライヒ)
Sch→シュ
※schloss(シュロス)
Tsch→チュ
※Deutschland(ドイチュラント)
ß→エスツェット
※heißen(ハイセン)
ü→ウーウムラウト
※ウの口をしながらエを発音する müssen(ミュェッセン)
ö→オーウムラウト
※オの口をしながらエの発音をする Können(コェネン) Köln(コェウン)(ケルンのこと)
ä→アーウムラウト
※アの口をしながらエの発音をする
ß、ü、ö、äが英語のアルファベットに加わるので、ドイツ語のアルファベットは30個!まずはこれを覚えましょう!
▼文法
【人称名詞】
〈単数形〉
【第一人称単数】
私、僕、俺、など→Ich(イヒ、イッヒ)
【第二人称単数】
あなた、君、など→友達:Du(ドゥ)
上司・年配の方:Sie(ズィー)
【第三人称単数】
彼→Er(エア)
彼女→sie(ズィー)
あれ→Es(エス) Das(ダス)
〈複数系〉
【第一人称複数】
私たち、我々、など→Wir(ヴィアー)
【第二人称複数】
あなた達、君たち、など→Ihr(イアー)
【第三人称複数】
彼ら、彼女ら、それら、など→Sie(ズィー)
次に、動詞をあてはめて変化を見てみまよう!
※Spielen:練習する
【第一人称単数】
『Ich』spiele baseball.
【第二人称単数】
『Du』spielst baseball.
『Sie』spielen Baseball.
【第三人称単数】
『Er』『Sie』spielt Baseball.
〈複数系〉
【第一人称複数】
『Wir』spielen Baseball.
【第二人称複数】
『Ihr』spielt Baseball.
『Sie』spielen Baseball.
【第三人称複数】
『Sie』spielen Baseball
【Be動詞(Sein)・よく使う動詞の変化】
▲クリックで拡大!
覚えるだけで一苦労ですね・・・
まずは「慣れ」が大切なので、ご自分で勉強される際はまずはノートなどに書き出して慣れるまで続けてみましょう!
▼名詞の性別
ドイツ語の名詞は「男性」「女性」「中性」の三つ!(名詞に性別がある国です・・・(笑))
・定冠詞
Der Mann (男性)
Die Frau (女性)
Das Buch (中性)
不定冠詞
ein Mann (男性)
eine Frau (女性)
ein Buch (中性)
変化形は下記!!(笑)
▲クリックで拡大!
冠詞の用法だけで、、24個・・・・・・
英語はaとtheしかないので、意外に簡単なのです(笑)
なんじゃこりゃ~~~~~~~!!!!とはならずに、これも慣れが大切です。
ドイツ語は、詩を書く「書き言葉」として発展した言語です。
書いた際に、「簡潔に伝えられるように」を目的に言語形成がなされたので、冠詞をしっかり分けることで一目で見分け付くように、ということでこんなにも細分化されているのです。
▼よく聞くのはこれ!?
マイスター Meister(トップ・職人)
ウィンク Winken(ウィンク・合図)
ノイローゼ Neurose(神経症)
ガーゼ Gaze(綿・絹の薄い布)
ギプス Gips(包帯を石膏の粉でかためたもの)
ゼミナール Seminar(演習・セミナー)
セレナーデ Serenade(小夜曲)
ワルツ Waltz(円舞曲)
ピッケル Pickel(つるはし)
フィルハーモニー Philharmonie(管弦楽団の名称)
アレルギー Allergie(抗原抗体反応・拒否反応)
ヒステリー Hysterie(病的興奮状態)
ヤッケ Jacke(フード付き防風・防水・防寒用上着)
メルヘン Märchen(おとぎ話・童話)
ゲレンデ Gelände(スキー場)
シュプール Spur(スキーの滑った跡)
シュノーケル Schnorchel(潜水用シュノーケル)
ナトリウム Natrium(アルカリ金属元素の一つ)
スピッツ Spitz(耳がとがっている犬)
メスシリンダー Messzylinder(細長い円筒形容器)
シャーレ Schale(底の浅いふた付き容器)
コラーゲン Kollagen(たんぱく質の一つ)
ホルスタイン Holstein(乳牛)
アイスバーン Eisbahn(凍った道路)
ワンダーフォーゲル Wandervogel (ハイキング・野外活動)
▼第三言語としての、ヨーロッパ言語
さて、いかがだったでしょうか?
これはまだまだほんの序の口。英語は世界的に見ても歴史の浅い、用法としてはかなりシンプルな言語です。英語にはない表現・時制・文法がまだまだたくさんあります。ヨーロッパへのワーホリをご希望の方はまず「その国の言語」を調べるようにしましょう。
ただ、言語はスポーツと同じで、練習すれば必ずできるようになります。私も最初、ドイツ語は「超初級」スタートでした!ヨーロッパ言語を学びたい方は、日本でも、現地でもしっかり勉強をしていきましょうね!
ドイツ語でわからないことは福岡スタッフShohei、フランス語で聞きたいことは東京スタッフAmyまで!
福岡のヨーロッパセミナーは下記より!
福岡 しょうへい