オーストラリアの幼稚園で働いていた私ですが、海外の幼稚園で私が素晴らしいと思った教育の一つに
“Show & Tell”
というものがあります。
これ、簡単に言うと
「自分のお気に入りの何かを家から持ってきて、それについて
みんなの前でお話をする時間」
なのです。
私の働いていた幼稚園では、週に一回、Show & Tellの時間があり、週ごとで
今日は「〇〇ちゃんの Show & Tell の日」
と順番が決まっていました。
子どもたち、持ってくるものは本当に様々。
お気に入りの絵本、お誕生日に買ってもらったおもちゃ、大好きな犬の写真、
いつも一緒に寝ているぬいぐるみなど・・・
(巨大なぬいぐるみを抱えて登園する姿を見ると、今日はあの子がShow & Tellなんだな…とすぐ分かります 笑)
発表する子どもだけでなく、聞く側の子どもたちも、この活動が大好きで、毎週その日はみんなでその時間を楽しみにしていました。
実際、子ども一人の力では上手に説明できないため、先生が間に入り、
『今日は何を持ってきたの?」
「どんなところが気に入っているの?」
「なぜみんなとシェアしたいと思ったの?」
などと質問をしながら進めていきます。
その後はクラスメイトからの質問タイムもあり☆
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このShow & Tell、楽しいだけでなく、教育的にも、以下のようなたくさんのメリットがあるのです。
・スピーチ力が身につく
(思いを言葉にする力、順序立てて話す力、質問に対する答え方・・・などたくさんの能力が育っていきます)
・聞く力が身につく
(集中して話を聞くことによって、共感する力や想像する力も育っていきます。
面白いことに、先生の話は聞けない子も←笑、友だちの話には興味を持って耳を傾けます。)
・物を大切にするようになる
(それぞれ自分だけのお気に入りがあるということが理解でき、むやみに流行りのものや人が持っているものを欲しがらなくなります)
言ってみれば、Show & Tell の時間は
立派な「プレゼンの時間」だなぁと毎回感じていました!
このように、幼児期から、
「人前で話をし、それをみんなに受け入れてもらう。」という経験を積み重ねることで、自分の意見に自信を持って人に伝えられる大人になっていくのだと思います!
日本の幼児教育にもぜひ取り入れていきたいですねー!!(^O^)
福岡オフィス SAKI