これからワーホリを考えている方の中には、どれだけ費用が掛かるんだろうと思われている方もいるのではないでしょうか。ワーホリは、渡航先で仕事ができるため、そんなに準備しなくてもいいと思われている方もいるようですが、最低限必要な資金というのは存在します。
そこで本記事では、ワーホリに必要な費用やワーホリに行く国別準備費用についても解説していきます。
■ 目的によって費用は変わってくる
ワーホリは、目的によって費用が変わってきます。それぞれどのくらいの費用が必要なのかを見ていきましょう。
語学勉強重視
まずは語学勉強を中心にしたワーホリの場合です。語学を学ぶためには学校に通う必要があります。学校にかかる費用は、1ヶ月約12〜15万円必要です。もし1年間学校に通うとなれば150万円〜180万円必要になります。生活費なども合わせると、250万円~300万円必要になります。
現地の文化体験重視
現地の生活を体験するワーホリは、行動派の方やある程度、英語力がある方にピッタリです。経費としては、仕事をしながら語学学校に通い、海外生活を行うため、トータルで100〜140万円程度の費用が必要になるでしょう。
就労重視
仕事をすることを中心に考えている方は、渡航先である程度の収入が入るため、これまでとは違い70〜110万円程度の費用があれば大丈夫でしょう。もし不安がある場合は、もう少し多めに準備してもいいかもしれません。
バランス型
勉強も仕事も観光も平均的に行いたいという方は、110~130万円程度の費用と考えていいでしょう。
■ ワーホリにかかる費用
ワーホリを希望する場合には、前述した目的に関係なく必要な費用というものがありますので、まずはそちらをご紹介していきます。
航空券
まず渡航するための航空券は必須です。国や時期によっても変わってきますが、オーストラリアは7万円~10万円、カナダは10~15万円、イギリスは14~17万円くらいですが、格安チケットも存在するため、もう少し安く購入できるケースもあるので、チェックするようにしてください。また、留学や観光の場合は往復チケットが必要ですが、ワーホリの場合は片道チケットでも大丈夫です。
海外留学保険
長期間海外で生活することになるため、海外留学保険には入っておく必要があります。もし加入せず、万が一病院にかかりつけにならなければいけなくなった場合、日本では考えられない費用を請求されます。そのためにも加入しておくことをおすすめします。費用としては、20万円〜30万円になります。
パスポート・ビザ申請料
海外に行くためにはパスポートが必要です。5年用、もしくは10年用のパスポートを用意する必要があります。また、ワーホリビザの申請料金が必要な場合もあります。国によっては申請料金が無料の国もあるので、ビザ申請にいくら必要か確かめてみてください。
生活費家賃(滞在費)
現地での生活費は必ずかかります。国によって物価も違うため、かかる費用は異なりますが、大体一ヶ月10万円〜15万円といったところでしょう。この中には、家賃や食費、光熱費や交通費、携帯代や交際費などが含まれていますが、もし節約する場合は、この中のどれを節約するか決める必要があるでしょう。
学費
ワーホリでは語学学校に通う方がほとんどです。目安としては1ヶ月15万円程度と考えるといいでしょう。
■ 国別ワーホリ費用
ワーホリは、渡航する国によって必要な費用が変わってきます。ここでは主要ワーホリ国5ヶ国の必要な費用を表にまとめてみましたので参考にしてください。
国 | 必要な費用 |
オーストラリア | 約110~160万円 |
カナダ | 約110~160万円 |
アイルランド | 約150~180万円 |
ニュージーランド | 約110~160万円 |
イギリス | 約180~200万円 |
カナダやニュージーランドは、日本と物価がほとんど変わらないため、ある程度の貯蓄があれば、問題なく生活していくことはできるでしょう。オーストラリアは物価は少し高めですが、ワーホリ渡航可能国の中でも、仕事で得られる収入が高いことで知られているため、同じような費用で渡航しても大丈夫でしょう。
アイルランドやイギリスは、渡航費用も掛かりますし、物価も高めです。また仕事での収入もオーストラリアほどではないため、少し多めに用意していくといいでしょう。
■ 費用を安く抑えるポイントとは?
ここまで見ていると、やはり高額な費用が掛かると思われる方もいるのではないでしょうか。ただし、節約できることを節約できれば、今回ご紹介した費用よりも安く押さえることが可能です。その他にも、安くワーホリを体験できる方法もあるので、いくつかご紹介していきます。
シェアハウスを利用する
まず渡航先での宿泊方法です。ホームステイやアパートや賃貸マンションを借りるのが一般的ですが、ルームシェアを利用すれば、家賃も人数分で分割できるので、家賃を安く抑えることができます。また異国の人と知り合えるきっかけにもなるので、費用を安く抑えるという目的以外にもメリットがあります。
外食を控え自炊を増やす
海外で生活をしていると、どうしても外食が増えてしまう傾向があります。特に、グルメで知られる国にワーホリで行くと、どうしても食にお金を使いたくなってしまいます。もちろん悪いことではありませんが、毎回外食ではなく、月に数回に抑え、他は自炊することで経費を押さえることができます。外食もメリハリをつけてするようにしてください。
交通機関の回数券を購入する
海外の鉄道やバスは、おつりが出てこない場合がほとんどです。そのため、その分の費用が無駄になってしまうわけです。それを防ぐため、学校や職場にバスで通うという方は、ICカードや回数券を購入するのがいいでしょう。海外ではそれが当たり前になっており、郷に入れば郷に従えで、経費の節約を行ってみてください。また、中には安い自動車を購入し、帰国前に売却するという方もいます。費用に余裕がある方は、そのような方法をとってもいいかもしれませんね。
渡航する時期を考える
ワーホリの時期も大切です。多くの観光客が海外に行く時期は、航空券が高くなっています。そのような時期に渡航すると、通常以上の経費が掛かってしまいます。また、渡航先の物価も高くなっていることがほとんどです。そのようなハイシーズンな時季をずらして渡航するというのも、経費を抑える手段の一つです。
物価の安い国を選ぶ
先ほど紹介したカナダやニュージーランドのように、物価の安い国を選んでワーホリに行くというのも安い費用でワーホリに行くための手段として用いられています。例えば、日本に近い韓国や香港をはじめ、ヨーロッパ圏にもチェコやポーランドのように物価の安い国があります。ある程度の資金があれば、十分に生活できる物価の国も多くあるので、どの地域を選んでワーホリに行くかということも、経費を抑えるという意味では、重要な要素になってきます。
オンライン英会話を利用
語学勉強を学校ではなくオンライン英会話を利用する方法がありますが、日本にいるときと変わらない環境になってしまうので、あまりおすすめはしません。
■ まとめ
この記事では、ワーホリに必要な費用を解説してきました。
確かにワーホリ先で仕事をし収入を得ることはできますが、資金の準備は必要で、渡航前に必要な費用もあります。ワーホリ先に渡ったあとに困ることがないよう、最低限の準備はするようにしてください。
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