皆様、いかがお過ごしでしょうか? OI Eurocentres TorontoのYukiです。
今ではいろいろな国からの人が移住し、カナダは世界一多様性がある国として成長しつつあります。その中でもトロントはモザイク都市と呼ばれるほど多種多様多文化が入り交ざった都市としても有名です。
では、そもそもトロントという名前はどこから来たのでしょうか?
ちょっと興味がありましたので、少し調べてみました。
始めて「トロント」という名前が歴史上に登場したのは1670年に南オンタリオ州の地図上にthe “lac de Taranteau” というふうに書かれたのが始まりだそうです。その名前がSimcoe湖(トロント市内から車で約4時間ほどに位置する湖)から参考にされたようですが、今日のTorontoとは全く違いますね。
Simcoe湖
その後17世紀にSimcoe湖に住んでいたヒューロン族が”Ouentaronk” という風にヨーロッパ誌などに書いていたそうです。この言葉の意味は「一定の間隔で配置された極(柱)」または「交差する極(柱)」というそうです。ヒューロン族の他にイロコイ族、モハーク族、カユガ族、セネカ族などが南オンタリオ州に住みはじめました。Simcoe湖は1670年から1710年の間は”Taronto” と呼ばれていました。この”-ront” というのは「木」という意味だそうで、オリジナルの言葉は”Tkaranto” つまり「水に木がある場所」という意味です。
ではどうしてSimcoe湖からトロントという名前が市の街として南へ移動してきたのでしょうか?
1720年代に古い地図の描写がカヌーのルートを描いていたのですが、コピーを繰り返して変化したようです。1720年代に、「トロント」は、オンタリオ湖から五大湖の上流に流れ込む水域へのカヌーと物資を運ぶルートの出発地であるハンバー川の河口に関連した位置に関連付けられました。
別の説によると「トロント」というのは「人が集まる場所」ということも唱えられています。これは19世紀に歴史家であるHenry Scaddingがトロントについて書いたことから始まります。Scaddingが間違えて’Taronto’から”Toronto” と呼び始めたことが始まりではないかともいわれています。
昔からいろいろな部族が来て住み始めてそして、今でもいろいろな国から移民を受け入れているトロント。
この町にはまだまだ進化していますが、それは民族や人種の壁を越えた文化がずっと寄り添っているんですね。
参考:https://www.toronto.ca/311/knowledgebase/kb/docs/articles/311-toronto/information-and-business-development/origin-of-the-name-of-toronto.html