【アメリカ国歌】超有名なあの国歌、歌詞を知っていますか?【The Star-Spangled Banner】

名称未設定のデザイン (1)

パラリンピックが間もなく始まりますね。オリンピック大会が開催されて以来、既に沢山の世界のアスリートたちが素晴らしいパフォーマンスを披露して、世界を魅了しています。

そんな彼らが表彰台に上がってメダルを胸に飾る際、流れる音楽は何でしょうか?そう、その国のNational anthem(国歌)ですね。

 

日本の国歌は「君が代」ですが、その他の国の国歌も、耳に馴染みのあるものが多いはず。その中でも、特にアメリカの国歌は、聞いたことが無い人はいないくらい、様々なスポーツや映画、ニュースなどでよく耳にしますよね。

しかし皆さんは、アメリカの国歌について、歌詞の内容をどれくらいご存でしょうか?今回は、アメリカ国歌の歌詞とその意味についてご紹介します!

 


<目次>

・アメリカ国歌の背景

・アメリカ国歌の英語歌詞

・アメリカ国歌の歌詞の意味


 

・アメリカ国歌の背景

photo-1499188073299-5bd9060e044b

アメリカの国歌が生まれたのは、1814年9月のことです。米英戦争で捕虜になった友人の医師を助ける為、フランシス・スコット・キーはイギリス帝国軍艦に乗り込みます。交渉の末、キーと友人医師は解放されることになりますが、解放を待つ間、イギリス帝国艦隊はアメリカの砦を砲撃。

砲撃戦の音を聞きながら不安な夜が明け、朝日の中で砦の上の星条旗(当時のアメリカ国旗はまだ星15個、縞15本のもの)を見たキーは、「あの激しい砲撃戦にもかかわらずまだ砦は死守されている!」と感動し、その気持ちを一編の詩にしたためます。

 

その詩が、当時人気のあった「天国のアナクレオンへ」という酒飲み歌のメロディに合わせてアレンジされ、”The Star-Spangled Banner”として発表されたんですね。その後、1931年に正式にアメリカ合衆国の国歌として正式に採用されました。

 

・アメリカ国歌の英語歌詞

アメリカの国歌のメロディは誰もが聞いたことがありますが、それを歌える人はほんの一握りでしょう。まずは、英語の元々の歌詞をご紹介しますね。全部で1番から4番まであります。

 

[1]

O say can you see, by the dawn’s early light,
What so proudly we hailed at the twilight’s last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight,
O’er the ramparts we watched, were so gallantly streaming?
And the rocket’s red glare, the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that our flag was still there;
O say does that star-spangled banner yet wave
O’er the land of the free and the home of the brave?

[2]

On the shore dimly seen through the mists of the deep,
Where the foe’s haughty host in dread silence reposes,
What is that which the breeze, o’er the towering steep,
As it fitfully blows, half conceals, half discloses?
Now it catches the gleam of the morning’s first beam,
In full glory reflected now shines in the stream:
‘Tis the star-spangled banner, O long may it wave
O’er the land of the free and the home of the brave.

[3]

And where is that band who so vauntingly swore
That the havoc of war and the battle’s confusion,
A home and a country, should leave us no more?
Their blood has washed out their foul footsteps’ pollution.
No refuge could save the hireling and slave
From the terror of flight, or the gloom of the grave:
And the star-spangled banner in triumph doth wave,
O’er the land of the free and the home of the brave.

[4]

O thus be it ever, when freemen shall stand
Between their loved homes and the war’s desolation.
Blest with vict’ry and peace, may the Heav’n rescued land
Praise the Power that hath made and preserved us a nation!
Then conquer we must, when our cause it is just,
And this be our motto: ‘In God is our trust.’
And the star-spangled banner in triumph shall wave
O’er the land of the free and the home of the brave!

 

photo-1545690546-8bb3627a906c

 

・アメリカ国歌の歌詞の意味

元々が古いポエムなので、日常的な英会話が出来る人でも、パッと聞いてその歌詞の意味をすぐ理解することは少し難しいでしょう。

今回は、もっともよく歌われる1番の歌詞について、その意味を考えてみました。

 

【O say can you see, by the dawn’s early light,】

Dawnとは夜明け、暁という意味ですので、訳してみると

「ああ、君にも見えるだろうか、夜明けの光の中で」というよう感じですね。

 

【What so proudly we hailed at the twilight’s last gleaming,】

Hailは歓迎すること、歓呼して迎えること。Twilightはカタカナでトワイライトとも使われますが、黄昏や夕刻の薄明りのことですね。Gleamはかすかな光や輝きという意味です。

「黄昏の最後の光の中、我々が誇り高く、歓声の中で迎えたものが」

 

【Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight,】

Broad stripes and bright starsはそのまま星条旗の描写ですね。Perilousは危険な、危険に満ちた、という意味の形容詞ですので、下記のように訳せますね。

「その広い縞模様と輝く星々が、危険に満ちた戦いを経てなお」

 

【O’er the ramparts we watched, were so gallantly streaming?】

O’erはOverをリズムに合わせて短くしたもの、Rampartは城壁、Gallantlyは雄々しく、や勇敢に、という意味です。Streamは水などが流れるという意味の動詞ですが、旗や髪について、風になびく、翻(ひるがえ)るという意味でも使われます。

「城壁の上に見えていた、雄々しく風にたなびくあの旗が?」

 

ここまでは、全て「O say can you see(ああ、君にも見えるだろうか)」に繋がる「何が」を説明する文章になっていますね。
【And the rocket’s red glare, the bombs bursting in air,】

Rocketはここではロケット弾、砲弾、などの意味。Glareはギラギラ光るまぶしい光、Bombは爆弾、Burstはは爆発する、炸裂する、という動詞です。

「そして砲弾の赤い光が、空に炸裂する爆弾が」

 

【Gave proof through the night that our flag was still there;】

Proofは証拠、証明。Giveの動詞の主語になっているのはひとつ前の「砲弾の赤い光」と「炸裂する爆弾」ですね。

「我々の旗がまだそこにあるということを夜を徹して示していた」

 

【O say does that star-spangled banner yet wave】

Star-Spangled Bannerは星条旗ですので、この一節はシンプルに

「ああ、あの星条旗はまだたなびているか?」となるかと思います。

 

【O’er the land of the free and the home of the brave?】

先ほども出てきましたが、O’erはOverの短縮版。Braveは勇敢な、勇ましい、という形容詞の他に、勇士、戦士という名詞の意味もあります。Homeはこの場合、我が家という意味ではなく、故郷や故国という意味で訳されるのが自然ですね。

星条旗がたなびいている場所として、「自由の地であり、勇者の故郷であるこの地に」と訳せるでしょう。

 

photo-1589788365057-ab33cfc19149

 

最後に訳した歌詞を並べてみますね。

 

「ああ、君にも見えるだろうか、夜明けの光の中で」
「黄昏の最後の光の中、我々が誇り高く、歓声の中で迎えたものが」
「その広い縞模様と輝く星々が、危険に満ちた戦いを経てなお」
「城壁の上に見えていた、雄々しく風にたなびくあの旗が?」

「そして砲弾の赤い光が、空に炸裂する爆弾が」
「我々の旗がまだそこにあるということを夜を徹して示していた」
「ああ、あの星条旗はまだたなびているか?」
「自由の地であり、勇者の故郷であるこの地に」

 

 

いかがでしょうか?

今度アメリカの選手の表彰式を見る際には、是非この歌詞の意味を意識しながら国歌を聞いてみて下さいね♪

 


<おすすめ記事>

アメリカの田舎で体験!”ていねいな暮らし”のすゝめ

日本語と全然違う!世界の”国の名前”、英語で言える?


 

 

ライターバナー(Manami)

 

1

2

3

この記事の内容は 2021年08月24日 (火) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


カテゴリ : 英語学習 コメント : 0件
タグ : The Star-Spangled Banner, USA, アメリカ, カウンセラー:Manami, 国歌, 星条旗

BLOG Writer


学校名:ワーホリ情報局

■定期ブログ更新:毎週月・水・金(+速報)

Line YouTube Twitter Instagram


メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

ワーキングホリデーや留学に興味があるけど、海外で何かできるのか? 何をしなければいけないのか?どんな準備や手続きが必要なのか? どのくらい費用がかかるのか?渡航先で困ったときはどうすればよいのか? 解らない事が多すぎて、もっと解らなくなってしまいます。

そんな皆様を支援するために日本ワーキングホリデー協会では、ワーホリ成功のためのメンバーサポート制度をご用意しています。

ワーホリ協会のメンバーになれば、個別相談をはじめ、ビザ取得のお手伝い、出発前の準備、到着後のサポートまで、フルにサポートさせていただきます。

 

日本ワーキングホリデー協会では、ワーキングホリデーの最新動向や必要なもの、ワーキングホリデービザの取得方法などのお役立ち情報の発信や、 ワーキングホリデーに興味はあるけど、何から初めていいか分からないなどの、よくあるお悩みについての無料セミナーを開催しています。

お友達もお誘いの上、どうぞご参加ください。