チャンスがピンチに!?帰国後の就職に活かせない留学やワーホリとは?

 

 

ワーホリや留学の渡航目的は人それぞれです。

最近ワーホリ協会が行ったアンケートによると、「語学力の向上」を目的に渡航される方は全体の約80%にも及びます!そして、そこからさらに踏み込んで「外国語を使う仕事に就きたい」と考える方も、全体の約35%いることが分かりました。

 

しかし実際のところ、「海外に行ってきた」「海外で生活した」だけでは、帰国後の就職でそのスキルや経験を活かすことができない現状があることをご存知でしょうか?今回がワーホリ&留学体験者が経験しがちな帰国後の就職における企業とのギャップと、その対策についてご紹介していきます。

 

 

■ 直面するギャップ:英語が話せるだけでは評価されない

海外で英語力を身に付けて帰国後の就職に活かすとしたら、どれくらいのレベルを目指すべきでしょうか?

 

意外と多くの方がUpper Intermediate(TOEIC 700点)くらいの英語レベルがあれば十分と考えます。実際にそれくらいあれば就活で活かせなくもないことと、渡航前の英語力は平均的にElementary~Pre-Intermediate(TOEIC 300~500点)くらいの方が多いため、自分にそれ以上のレベルは到達できないと結論付けてしまうからです。

 

しかし、企業が評価するのは最低でもAdvance(TOEIC 850点)から。もちろん英語がある程度使えることの評価はしてもらえますが、「英語が話せること」は今や最低限のスキルであり、それを特技・特徴として自分のセールスポイントにするためにはかなり高いレベルの英語力が求められるようになっているんです。

 

せっかく海外経験を積んだのに、帰国後の就職や将来の選択肢を広げるために活かせないなんて、悲しくないですか…?

 

 

■ 一番簡単な対策:英語の資格を取ろう!

この「個人の目標」と「企業の基準」のギャップを埋めるためにおススメなのが、英語の資格を取得することです!

 

実は、英語力とは極めてあいまいな表現です。英語力があると言っても日常会話のコミュニケーションレベルだったり、話すだけでリーディング・ライティングはほとんどできないような方もいらっしゃいます。このように英語力は個人の受け取り方で大きな差ができてしまうため、明確な知識・スキルの基準が定められている英語の資格が面接などにおいて好まれるわけです。帰国後の就職に活かすためであれば、TOEICだと800~900点くらいを目標とするのがいいと思います。

 

【関連記事】

目指す目標によって異なる語学力の伸ばし方

 

 

■ 経験したエピソードの「言語化」「再現化」

どのような状況で、どう考え、どう行動して、どう乗り越えたのか、その経験が、仕事の場においてどう活躍できるか「再現化」出来る事から、未来・将来性があると、捉えることが出来ます!

 

成長出来た事が、これからも成長できる、伸びしろがある、将来性があるとなるのです。いい経験があっても、発信力がないとだめです。発信する際には「言語化」「再現化」を意識しましょう。

 

>>詳しくはこちらで解説しています。

 

 

■ 帰国後の就活を視野に入れてワーホリ・留学するなら…

上記でも解説した通り、やはり資格の取得を目指すのがおススメ。そのために「資格取得支援コース」がある語学学校に通ってみることをお勧めします。語学学校の資格コースは資格の取得だけを目的としたコースではありません。資格の取得を目標にしながら、基礎英語力の底上げを行っていくため、一般英語のコースよりも短い期間で確実に成長することができます。

 

沢山の学校の中から自分に合った学校を知りたい方はこちらへ!

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もしかしたら渡航できなくなる!?留学をした時に気をつけることとは

近年英語を母国語としないセブ島やマニラなどフィリピンへの留学を耳にしますが、そんなフィリピンで日本人が逮捕されるというニュースが出ているのをご存知ですか?

 

こんにちは。

日本ワーキングホリデー協会のNoriです。

今回は海外へ留学をする時に気をつけたほうが良いことについてご紹介します。

 

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■自分が使用しているビザの種類を確認しよう

冒頭でフィリピンへの留学について書いたので、フィリピンを例にします。

まずフィリピンと日本はワーキングホリデー協定を結んでいない関係上、ワーキングホリデービザで渡航することはできません。

 

フィリピンへの留学の場合、語学学校へ通う方は短期なら観光ビザ、長期なら学生ビザを利用しての渡航となります。

フィリピンの学生ビザを申請する際は、フィリピンについてから出ないと申請することができません。多くの方は観光ビザで渡航をしてから申請を行なっています。また、フィリピンの学生ビザは働くことができないビザです。もちろん観光ビザでも働くことができません。

 

もし現地で働いていることが警察に見つかった場合、犯罪者として捕まります。

必ず渡航をする国のビザについて情報を集めましょう。

 

 

■逮捕されるとパスポートに変化が起こる!?

もし逮捕された場合どうなるのか。

基本的には渡航している国の法律によって裁かれます。

罪の重さによって、刑務所に長く入る場合もあるかもしれませんが、多くは罰金を支払い国外追放となり、日本へ帰国します。日本に帰ってこれてよかった!と思っていたら考えが甘いです。

なぜならパスポートに「逮捕歴」が記録されるからです。

パスポートに「逮捕歴」があることによって、逮捕された国や入国条件をクリアできない国への入国ができなくなります。

必ず自分が使用するビザについて理解をしておいてください。

 

 

■自分の目的・目標にあったビザを選ぶようにしよう

重要なことは「何を目的にしているのか、その目的の目標をどこにするのか」ということです。

 

まずは自分の目的を明確にしましょう。

語学を習得したい方、外国人の友達を100人作りたい方、海外で就労経験を得たい方、自分がどうなりたいかということを考えましょう。

 

次に考えることは目的の目標を設定することです。

例えば海外で就労経験をしたい場合、どんな人たちとどんな場所で働きたいですか?

日本人が多いところでしょうか?それとも外国人しかいない場所でしょうか?

単純に考えただけでも日常会話が日本語なのか外国語なのかの違いがあります。

 

仮に外国人しかいない場所で働くとなった場合、

どれくらいの語学力が必要になるか、いまの自分のレベルと比べてどれくらい必要になるのか自ずと感じることができると思います。

目的・目標を持って渡航をすると、渡航中のモチベーション維持にもつながるので、ぜひ見つけてみてくださいね。

 

ちなみに私の場合は、目的は語学資格を取得できるほどの語学習得と現地での就労を経験をしたいと思っていました。

年齢も30歳近くだったので、選択肢としてワーキングホリデービザを利用し、オーストラリアで2年間過ごしました。

 

現地では、語学学校に2回計8ヶ月間通いました。最初の学校では現地で仕事ができるまでの英語力を身につけ、2回目の語学学校では語学の資格を取るために通っていました。2回目の時は勉強がハードだったので、めげそうなこともありましたが、なんとか終了することができました。

 

また就労経験に関してはいちご農園で働いたり、日系企業で働いていました。アジアの食べ物やお酒、雑貨などを日本食レストランや現地のローカルカフェ、レストランへ届けるドライバーをしていました。この日系企業の方には良くしていただいたので、いまでも連絡を取り合っています。

 

詳しい内容は下記ブログで紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。

短かったワーホリ生活を振り返って(2年)

 

 

いかがだったでしょうか。

少しでも興味を持っていただければ幸いです。

それでは!

 

 

《関連ブログ》

・留学とワーホリの違いって一体なんなんだろう?

・ワーホリをプログラムにしたらどんな感じ??

・住んだ人にしかわからない。私がパースを選んだ理由

イギリスの4つの選択肢 [ゼロから一緒に知るイギリスのEU離脱: 6]

こんにちは!

イギリスから記事を書いている杉です。

前回、前々回とBrexit以外のニュースを挟んで、久しぶりにBrexitの話に戻ります。

 


At-a-glance: The UK’s four Brexit options [BBC]

 

「Brexitの最終プランが決まる」と言われているEUサミットまであと約1ヶ月 –

今回は、BBCの記事「Brexitへの、イギリスに対する4つのオプションについて」です。

Brexitって何?という方は、これまでの記事を読んでみてください。

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記事の中にある、イギリスが持つ4つの選択肢とは下の4つです。

・Leave with a deal
・Leave without a deal
・Stay in the EU
・Hold another referendum

一つ一つ見ていきます。

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Leave with a deal [メリットを残してEU離脱]

これは現在の首相・テレサメイが最も有効だと言っているプランです。

EUから脱却することでイギリスが国内の法律、お金、国境についての決定権を持ちます。

また、EUの他の国からの畜産物の貿易や、イギリスで働きたい技術職の人たちの受け入れを保った上で、イギリスがEU離脱をする – というプランです。

 

しかしこのプラン、イギリス国内では「現実的でない」と見なされていて、EUも合意しないと考えられています。

 

イギリスとEUどちらも、できるだけ利益をできるだけ失わずにBrexitを終わらせたいことは発表しています。

このプランが現実的でなかったとして、他にどのようなプランがテーブルに上がってくるのでしょうか。

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Leave without a deal [独立した国としてEU離脱]

イギリスが一つの国として、”本当の意味でのEU離脱”を果たします。

イギリスは公式に一つの国に戻り、ヨーロッパの他国との貿易には関税が生じます。

また、他国からの労働もビザが求められることでしょう。

以前の記事でも触れた“ハードブレクジット”がこれに当たります。

 

これに対する反対意見はイギリスが被る大きな損害について –

例えば関税による食料品の価格高騰や、貿易の遅れで生じる店舗の在庫切れに、ブレクジット後のイギリス国内がカオスになると懸念しています。

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Stay in the EU [EUに残り続ける]

Brexitを起こさず、イギリスはEUに残り続ける – というオプションです。

しかし、イギリスは既に「2019年3月29日23時までにEUを離脱する」と公表しています。

ギリギリのこのタイミングでこれをひっくり返すには、イギリス政府の人員の入れ替えが要求されます。

その為には通常通り選挙を行い、首相も交代を余儀なくされます。

 

また、一度EUを離脱してまたすぐにEUに戻るという可能性も考えられます。

ただしその場合には、EU加盟国全ての了解を得る必要があります。

ーーー

Hold another referendum [再選挙を行う]

「もう一度選挙を起こせばこの結果はひっくり返るはずだ」

これは2016年の選挙以降、イギリス国内でずっと言われていることです。

しかし、このタイミングで再選挙することをイギリス政府は –  [rule out / 不可能、もしくは起こり得ないこと] と言っています。

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先述した通り、1ヶ月後に開催される10月18日、19日に次回のEUサミット –

このサミットの中で、どのようなBrexitが行われるか最終的な判断が下されると言われています。

果たして、上記のような選択肢の中、最終的にどのプランが選ばれるのでしょうか。

 

繰り返しますが、今のうちにBrexitの概要をおさらいしたい人は、是非以前の記事を読み返してみてください。

 
ゼロから一緒に知るBrexit

 

次回はまた10日後くらいに更新予定です。

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ロンドンでの活動

前回アナウンスしたポッドキャストの続編を載せました。

日本では劇団四季でパーカッションを叩いていたLeoさんに、ロンドンでの活動や、パリでの生活について聞いています。


(iTunes) (Spotify) (それ以外)

次回は日本での会社員経験を経てイギリスに語学留学、ロンドンの大学に進学し、現在ファッションスタイリストとして活動するNaoiさんとのエピソードを更新予定です。

お楽しみに。

 

あと、久しぶりに部屋で録音したギターの音をアップしました。

 

 

それくらいですね。うん。

それでは、また10日後に!

Have a wonderful week!

( 文 : 杉 浩毅 )

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・この連載の記事はこちらでまとめて読むことができます。

・ロンドンにいる日本人の人との会話をポッドキャストで配信しています。

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