オーストラリアの永住権獲得に最適?「TAFE」という選択肢【徹底解説】

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以前別の記事で、オーストラリアで就労ビザや永住権を目指すなら、卒業ビザ(485ビザ)が最適解!という話をさせていただいたのを覚えていますか?

そこで Graduate Work Stream 【GWS】を利用するメリットについて詳しくお伝えをさせていただきました。

※GWSについて詳しく知りたい!という方は、下記リンクをご覧ください。

オーストラリアで就労ビザ・永住権につなげる現実的な方法とは?【徹底解説】

Graduate Work StreamでGraduation Visaを申請するには、”オーストラリアの職業リストである、Skilled occupation list (SOL) に指定されている職業に関連する、合計2年以上の専門課程コースを修了する” 必要がありますが、

では、実際にどんな教育機関が選択肢に上がるのでしょうか。

今回は、GWSを申請するためにおススメの教育機関として、

【TAFE】(てーふ) について詳しくご紹介します。


<目次>

1:TAFE(てーふ)って何?

2:TAFEで学べる専門分野

3:TAFEで取得できる学位

4:TAFEの入学時期

5:TAFEの入学条件

6:ダイレクトエントリーって何?

6:まとめ


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TAFE(てーふ)って何?

TAFE (Technical and Further Education)とは、州立の職業訓練専門学校を示す略称で、オーストラリアに100校以上存在します。職業訓練に特化した専門学校というだけあって、コースも多種多様、様々な選択肢から選ぶことが可能です。

在学する生徒の多くはオーストラリアの現地の学生ですが、留学生を対象とした様々な専門コース、英語コースを開講しており、大学への進学や、卒業ビザの獲得、あるいは就労のチャンスにつなげるため、皆が勉学に励んでいます。

TAFEの最大の魅力は、市場のニーズや需要に敏感に呼応し、常にタイムリーな情報と専門知識、スキルを身に付けることができる点と言えます。大学が研究等に欠かせない理論をベースとしたアカデミックな要素を学ぶ場所だとすれば、TAFEは、実務をベースとした実践的な技術を学ぶ場所と言えるでしょう。各教育機関がそれぞれの強みを持っており、各専門分野における学習、特に実技研修に欠かすことのできない最先端の設備が整っています。
また、2~300名の生徒が一挙に学ぶ大学(Universitiy)の講堂に比べて、TAFEでは1クラスの規模感が30人程度に抑えられていることも特徴で、生徒一人一人に指導者のケアが行き届く、アットホームな環境も大きな魅力と言えるでしょう。

TAFEは日本の専門学校と同様、卒業後にすぐ即戦力として働ける人材育成を目的としているため、各産業界の企業と連携した実務研修も頻繁に行われています。こういった実務経験は、就職活動の際も高く評価されるだけでなく、優秀な生徒はそのまま採用に繋がることもありますので、雇用の機会を広げるチャンスに繋がります。

日本社会への将来的な不安から、海外就労を叶える為の武器として、「英語+実践的な専門スキルを身に着けたい!」という社会人の方が増えており、TAFEへの進学を考える留学生も年々増加傾向にあります。

 

TAFEで学べる専門分野

TAFEのコース内容は様々ですが、GWSに繋げる為には、SOLに記載されている職業に繋がる分野を選び取る必要があります。

■会計士【Accountant(General)】

■エンジニア職【Engineer】

■教職【Teacher】

■看護師【Nurse】

■児童・福祉施設職員【Child care / 】

■IT関係省【IT engineer】

■整備士 【Moter mechanic】

建築関係職 【Construction】

■シェフ【Chef】 

etc…

Skilled occupation list (SOL) はこちらから検索可★
※Australia Government のページに移動します。
※ページ中腹の検索欄から、『485-Temorary Gradate (Sabclass 485) -Graduate Work』を選択して検索してみてください。

TAFEで取得できる学位

TAFEでは、様々なレベルの学位を取得することができます。CertificateⅠから順に難易度が上がり、Bachelorが最も高い資格レベルとなります。
Bahelorの学位は大学卒となり、University以外にも、TAFEでこのレベルの学位まで取れることは、意外に知られていないため、この機会に今後の選択肢の一つとして覚えておきましょう。

基本的に現地で資格として認可されているのは、Diploma以上とされるため、多くの留学生はDiploma以上の資格取得を目標として就学しています。
またGWSの利用を前提とするのであれば、総合して2年以上の関連コースを受講する必要があることも抑えておきましょう。一般的に、高校卒業以上の学歴をお持ちの日本人の方の場合、Diploma以上のコースから申し込みを行うことが可能です。※IETLS5.5~の英語レベルが必要

オーストラリアの学位一覧

TAFEの入学時期

TAFE本科コースへの入学時期は主に2月と7月ですが、コースによってはその他の月の入学も可能です。英語を学ぶことをメインとした語学学校と比べて、入学時期の選択肢が少ないですので、しっかりと自身の目指す入学時期から逆算した留学計画を立てましょう。
特に現時点で既定の英語レベルを満たしていない方については、英語力の向上にかける時間を想定した上で丁寧で慎重な計画作りが求められます。下記でお話しする、ダイレクトエントリーの方法を使うと、入学時期の調整がしやすいと思います。

TAFEの入学条件

TAFEの入学基準は、一般的に以下の2点となります。

①英語力
TAFEに入学するにはIELTSで基準点以上を取り、授業についていける程度の英語力があることを証明しなければなりません。一般的に、必要なスコアとしてはアカデミックで5.5ポイント以上とされており、専門性の高い医学分野や、翻訳コースでは、6.5~7.0ポイント以上が必要とされます。
スコアが足りなければTAFEに入学できないため、多くの留学生は、入学前に語学学校に通うなどして基礎的な英語力を身につけるところからスタートします。

②高校の成績証明書一式 【卒業証明書+成績証明書】※英文
最終学齢は、高校卒業以上であることが求められます。成績については凡そ、5段階評価中でオール3程度~それ以上をマークしていることが求められます。

高校の卒業証書と成績証明書の提出は、全て英文で提出する必要があります。基本的には、学校法人に確認をすれば英文の書類を発行して貰えることが多いですが、万が一英文での書類発行ができない場合には、翻訳会社での翻訳資料を原本に添付する必要があります。
稀に、書類準備のため、学校法人側(高校)に問い合わせを行った際、英文での証明書の発行を受け付けて貰えなかったり、卒業より年数が経過しすぎていることが原因で書類が発行できない、というような対応をされてしまい、手続きが滞るということがあります。このような場合でも、あきらめず丁寧に必要性を説明することで、最終的に書類が発行されたというケースもございますから、しっかりと準備期間を設けて用意を進めましょう。
基本的に高校の成績や卒業の事実は、お持ちの各種資格や英語力のスコアなどと違い、時間経過による失効する種類のモノではないため、書類そのものに利用期限はございません。海外渡航の前からTAFEへの進学を決めている方は、渡航前の時点で事前に用意を進めておくと安心です。

その他、求められる追加書類や条件としては、芸術関係などの専門性の高いコースにおいては、個人の作品提出が必要となる場合があったり、DiplomaやAdvance Diplomaなど、ランクの高いコースに参加するにあたっては、それまでに関連するコースを修了していることや、実務経験が問われることもございます。必ず入学希望のTAFE本科コースの入学条件の確認は行いましょう。

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ダイレクトエントリーって何?

TAFE本科コースの入学条件として、英語力(IELTS)の照明および、高校の成績証明書について説明をしましたが、もう一つTAFEに入学する方法がございます。

それがダイレクトエントリーという入学方法です。

ダイレクトエントリーとは、TAFEとの進学提携をしている語学学校で、10~20週間程度Pathway(進学)コースまたは、EAP(English for Academic Purpose)コースを受講し、当該語学学校の学校内成績で既定のレベル以上に到達した場合に、本来TAFEの入学基準である、IELTSの英語レベル条件をパスして、TAFE本科コースに転入することが出来るというものです。※高校の成績証明書は必要。

IELTSのスコアが不要となるため、試験が苦手という方には非常におススメです。
またダイレクトエントリーコースは、TAFE本科コースの入学準備コースとして設計されているため、TAFEなどのHigher Education入学後に有利となる情報をある程度事前にレクチャーしてくれるため、IELTSの英語スコアだけで直接入学するよりも、入学後の単位対策ができる特徴があります。

IELTSのスコアをお持ちの方でも、あえてダイレクトエントリーを選ぶ方も多いため、皆さまにおススメのTAFE入学方法となります。

 


 

まとめ

ワーホリビザは素晴らしい経験をさせてくれる貴重なビザですが、
日本人以外の世界中の学生の多くが、学生ビザで専門スキルを学び、確実に実力をつけながら就労ビザの獲得をめざている今、ワーホリビザから一足飛びで就労ビザや永住権に繋げるには難しい現実があります。

そこで今回は、Higher Educationである【TAFE】(てーふ) を2年間就学しながら、GWSに繋げて就労ビザ・永住権を目指すという、具体的なプランをご案内させていただきました。
ご予算的にも、大学進学などに比べてとても選びやすい選択肢ですから、本気で就労ビザ・永住権を目指すという方には強くおススメいたします。

本気でグローバルな舞台での将来を考えたい。という方ほど、渡航後になって後悔しないよう、TAFEをはじめとするHigher Educationに目を向けた堅実な留学プランを検討してみてはいかがでしょうか。その中でワーホリの有効な活用方法を提案させていただくことが可能です。

ワーホリ協会では、皆さまのご希望に合わせたオリジナルな渡航プランの作成をプロカウンセラーが個別カウンセリングを重ねながら丁寧にお手伝いします。ご興味がございましたら是非一度お問い合わせくださいませ。

勿論、すべての方が海外就労をされるわけではないですし、簡単なことではありませんが、ワーホリ協会では帰国後のキャリアサポートでお仕事紹介も行っております。安心して準備を進められる環境が整っております。皆様のご相談お待ちしております!


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この記事の内容は 2023年11月21日 (火) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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