オーストラリアで就労ビザ・永住権につなげる現実的な方法とは?【徹底解説】

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突然ですが、皆さんは就労ビザや永住権に興味はありますか?

もしもあなたが、海外就労に興味があり、何とかして長期滞在のビザを獲得したい!というのであれば、どんな選択肢があるのでしょうか?実際に、ワーホリや学生ビザから就労ビザや永住権獲得した方々に一番選ばれている方法は、どんな方法なのでしょうか?

 

結論から言いますと、ずばりそれこそが、
オーストラリアの卒業ビザである、 Graduation Visa (別名:485ビザ) となります。

 

この時点で、長期で就学が必要となる卒業ビザは、お金もかかるし考え難い。という方がいらっしゃることは良くわかります。ですが皆さまは、オーストラリアの卒業ビザには種類が2つあることをご存じでしょうか?

 

Graduation Visaには以下の2種類のStream(※ストリーム)があります。

  • Post-study Work Stream 【PSW】
  • Graduate Work Stream 【GWS】

※Streamとは、方向や水路、水の流れなどを指す言葉。ここでは、能力別のクラス分け・経路などの意味

 

このうち、一つ目のPost-study Work Stream【PSW】は、オーストラリアの大学または大学院を卒業した方だけが申請できるもので、申請の際には、学部に制限はないものの、必ず学士以上の学位を有する必要があります。 ※学士・修士・博士 etc.

Post-study Work Streamでは、学位取得のために必要な高い英語力の他、高額の授業料の用意が必要となるため、リーズナブルな金額で渡航を希望されるワーホリ渡航者の方とは相性が悪く、実際に利用されるケースも多くはないため、本記事では説明を割愛させていただきます。

 

ですので今回は、2つ目の卒業ビザ、Graduate Work Stream 【GWS】に焦点を当ててお話していきます。


<目次>

1:Graduate Work Stream【GWS】とは

2:Graduate Work Streamの対象コース

3:Graduate Work Streamに必要な英語力

4:Graduate Work Streamの申請条件


 

それでは、もう一つのStreamである、Graduate Work Stream【GWS】とはどのようなな条件下で利用できる卒業ビザなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

 

1:Graduate Work Stream【GWS】とは

Graduate Work Streamを一言で表現すると、オーストラリアの職業リストである、Skilled occupation list (SOL) に指定されている職業に関連する、合計2年以上の専門課程コースを修了した方が申請できるもの。となります。卒業後に申請をし審査が通ると、Graduation Visaとして、2年間の就労が可能なビザが発行されます。

 

Skilled occupation list (SOL) はこちらから検索可★
※Australia Government のページに移動します。
※ページ中腹の検索欄から、『485-Temorary Gradate (Sabclass 485) -Graduate Work』を選択して検索してみてください

 

■魅力その①
決められた職業でなくてはならないものの、大学や大学院での就学に比べると、予算も比較的安価に抑えることが出来たり、コースによっては入学レベルも高くなく、どなたでもチャレンジし易いのが大きな魅力となっています。ワーホリなどで渡航して語学レベルを上げながら、現地で費用を稼いでからステップアップすることも十分可能です。

■魅力その②
2年間の就学期間は決して短い期間ではありませんが、オーストラリアの学生ビザは週40時間までの就労が許可されているので、働いて生活費を稼ぎながら専門課程にチャレンジすることが可能です。

■魅力その③
更に、この方法の大きな魅力といえるのが、“”永住権につなげる選択肢の豊富さ” です。詳しい話は本記事では割愛いたしますが、永住権を取得する方法は、大きく分けて下記の3つ。

 

  1. 専門学校2年(GWS) の卒業ビザ(Graduation visa)で2年間の滞在中に1年働いた後、永住権申請 ※PSWは割愛
  2. ワーホリや学生、卒業ビザなどで滞在中にスポンサー(就職先)を探し、都市or地方で4年~5年の就労ビザを取得後、3年働いた後に永住権申請
  3. どのタイミングでもパートナーが見つかれば永住権申請

 

Graduate Work Streamを利用した場合、永住権を申請するには、まず①の方法でチャレンジとなります。万が一これが上手くいかなくても、Graduation visaの2年間の就労期間の間に、専門コースで学んだスキルを活かしてスポンサー企業を探し就労ビザに切り替え、②の申請方法に繋げられる可能性がございます。
また、これらの豊かな海外生活経験をしていく過程で、様々な出会いがあり、結果として③を利用ということもあるかもしれませんね。

 

例えば、アメリカのGreenCard(永住権)は抽選となっており、運の要素が非常に強いのですが、オーストラリアの永住権は実力で申請ができるもの。しっかり学んで準備をしていけば、夢で終わらせずに実現できる、そんな制度(システム)なのです。

 

2:Graduate Work Streamの対象コース

では、実際にどんな専門コースがGraduate Work Streamの対象となるのでしょうか?Skilled occupation list (SOL) に指定されている職業という案内だけでは分かりづらいと思いますので、人気コースの一部を紹介していきましょう。

■会計士【Accountant(General)】

■エンジニア職【Engineer】

■教職【Teacher】

■看護・福祉職【Nurse】

■IT関係省【IT engineer】

■整備士 【Moter mechanic】

■シェフ【Chef】 

などがあります。

 

いかがでしょうか。ご自身が気になる分野や得意な分野はございましたか?勿論、上記に挙げた職業以外にも,テニスコーチやサッカー選手など、さまざまな職業が登録されていますので、ご自身でももう一度確認してみてくださいね。リンクをもう一度記載しておきます。

 

Skilled occupation list (SOL) はこちらから検索可★

※Australia Government のページに移動します。
※ページ中腹の検索欄から、『485-Temorary Gradate (Sabclass 485) -Graduate Work』を選択して検索してみてください。

 

もしこれだ!というものがあれば是非前向きにご検討くださいね。
実際、これ等の情報をよく知らずに現地で1年や1年半の別の専門コースを申込み、後になってGraduation Visaに繋がらないことを知って後悔。なんてことも‥‥。

ご自身の貴重な留学費用を目的のために効果的に利用するために、渡航前からしっかりと相談をして準備を進めていきましょう。

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3:Graduate Work Streamの必要英語力

Graduate Work Stream の申請には、必要英語力、すなわちEnglish Requirementが設定されています。申請のボーダーラインは下記の通り。

タイトルなし ※クリックで拡大

参考:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/temporary-graduate-485/graduate-work#Eligibility

 

となっています。中でも、IELTS6.0やCambridge(CAE)が人気で積極的に利用される方が多いようですね。Graduate Work Streamの申請は、学校卒業日より6カ月以内に行わなければいけないという期限がありますので、余裕をもってスコアをクリアできるようにしっかりと事前に準備をしておきましょう。スコアは高ければ高いほど、永住権の申請時にもポイントとして加算される場合がありますので、できるだけ上げておくというのが共通認識となります。

弊協会でもIELTSやCambridge英検の試験対策に定評のあるオーストラリアの語学学校を多数ご紹介しておりますので、まずは語学力から!という方はお気軽にご相談くださいませ。

4:Graduate Work Streamの申請条件

Graduate Work Stream のより詳細な申請条件は以下の通りです。

  • 申請料金: AUD1,895.00
  • 申請条件:

    • be under 50 years of age  50歳以下であること
    • hold an eligible visa  有効なビザで滞在していること
    • have held a student visa in the last 6 months 過去6カ月以内に学生ビザを取得済み
    • have a qualification relevant to an occupation on the skilled occupation list (Note: this requirement only applies to new applications lodged on or after 1 July 2023) SOLに記載のある職種の資格を持っていること
    • have applied for a skills assessment in your nominated occupation on the skilled occupation list (Note: this requirement only applies to new applications lodged on or after 1 July 2023) スキルアセスメントをクリアしていること
    • provide evidence of adequate health insurance for all applicants when you apply 保険の証明書を提出
    • provide evidence you have applied for an AFP check when you apply 無犯罪証明書の提出
    • provide evidence of the required level of English with the application 必要英語力を満たしている証明書の提出

移民局の定期的に更新される場合がございますので、オーストラリア移民局のサイトをご覧ください。

参考:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/temporary-graduate-485

 

5:まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで、Graduate Work Stream【GWS】について説明をしてきましたが、簡単にまとめると、

 

  • Graduate Work Streamは、チャレンジがし易く、永住権に繋げ易い
  • 対象コースは、Skilled occupation list (SOL) に指定されている職業から選択する必要がある
  • まずはIELTS6.0やCambridge(CAE)相当の英語力を目指しながら、できるだけ語学力を上げることが大切

 

ということでしたね。

ワーホリや学生ビザで語学留学をしながら現地で就労経験をしてみると、給料の高さは勿論、一人一人の働き方や、個人を尊重する考え方など、日本では考えられないこともあると同時に、それが非常に刺激的で魅力的に映ることがあるでしょう。結果として、渡航してずいぶん経った頃に、
(このまま現地で就労を続けたい!できれば日本に帰りたくない!)
と考える方が沢山いらっしゃるのだと思います。

とはいえ、いくら現地で仕事を続けたいと願っても、物理的な滞在許可証であるビザがなければ、滞在することはできませんし、語学力や専門スキルがなければ、その後皆さんの生活やビザをサポートしてくれる就労先を確保することも出来ません。

 

ワーホリ経験を、今後の海外移住のチャレンジの足がけにしたい。本気でグローバルな舞台での将来を考えたい。という方は、渡航後になって後悔しないよう、今の内からその目標に向けて準備を始めてみてはいかがでしょうか。

ワーホリ協会では、皆さまのご希望に合わせたオリジナルな渡航プランの作成をプロカウンセラーが個別カウンセリングを重ねながら丁寧にお手伝いします。ご興味がございましたら是非一度お問い合わせくださいませ。

勿論、すべての方が海外就労をされるわけではないですし、簡単なことではありませんが、ワーホリ協会では帰国後のキャリアサポートでお仕事紹介も行っております。安心して準備を進められる環境が整っております。皆様のご相談お待ちしております!


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この記事の内容は 2023年07月08日 (土) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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タグ : オーストラリア, キャリア, キャリアコラム, 卒業ビザ, 就労ビザ, 帰国後の就活, 帰国後の就職, 永住権, 海外就労, 海外就職, 留学

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