「大きな決心のもと留学やワーホリに行くんだから、その後の就職にも活かしたい!」そう思う方は非常に多いはず。
ですが海外で自分だけのオリジナルの経験を培ってきても、企業側に自分本位のアピールをして失敗してしまっては、とても勿体無いですよね。
帰国後の就職活動で重要なことは、留学経験者に対して企業が求める人物像をしっかり知ることです。自分の魅力を存分に伝えるため、3つのポイントを押さえていきましょう!
<目次>
・企業が求めているのは語学力ではない?
・帰国後陥りやすい例
・渡航前も帰国後の方も今からできること
企業が求めているのは語学力ではない?
現在、日本から海外へワーキングホリデーで渡航する方は年間2万人と言われています。
さらに交換留学や短期留学、帰国子女等を含めた場合、海外渡航経験者はかなりの数になり、単に“海外生活経験がある”というのは大きな強みにならない時代が到来しています。
語学力に関しても、渡航経験者でなくてもTOEICハイスコアを保持している強者は沢山いる中で、
“海外生活経験がある”人に対して企業側は《語学力はあって当然》と考えているため、英語力だけをアピールしても人事の心には響きません。
実際に海外へ渡航経験者に対して、企業側は次のような能力を持っているかどうかを見ています。
▼広い視野とコミュニケーション能力
海外生活経験がある人は、「当たり前だと思っていた価値観が簡単に覆される」という経験が何度もあるはず。このような経験を繰り返すことで、多様性を受け入れられるようになり、視野も広がります。
また、世界中の人たちと交流を持てば持つほど、「今目の前にいる人の考えは、自分と違って当然」ということが身についてくるので、コミュニケーション能力も上がります。
これらを持ち合わせる人材は企業にとってもプラスになるため、高い需要がありますね◎
▼バイタリティー
海外でさまざまな荒波に揉まれてきた人は、異文化適応能力や行動するパワーもピカイチなはず!と人事は見ています。
「この人は与えられた環境で活躍する力があるか?」採用面接でアピールしていきましょう。
▼語学力
留学経験をアピールするなら、高い英語力はあって当然。英語力がきちんと身についていることを証明する材料、各種英語資格は取っておくと良いでしょう。
必ずしも資格が必要とは限りませんが、書類選考の候補者が多い場合など、やはりスコアや資格でふるいにかけられる可能性は十分にあります。
帰国後に陥りやすい例
少しお話は変わりますが、留学経験がデメリットに動いてしまう例もご紹介しておきます。
帰国後には、“〇〇(国名)はこうだったから”というような一方的な感情を持ち、異国の文化を国内で優先してしまうことがよくあります。
帰国後まもなくは、まだ自分が留学生である(だった)という感覚が抜けず、自らを特別扱いしようとする心理が働いたり、他人との差別化を図りたい気持ちからそれを強く言葉や行動で表現しがちになってしまうからだそうです。
少しづつまた日本社会に順応できる人もいれば、上記のような行動が行き過ぎてしまうと、企業や実社会では自分勝手な行動や考え方の持ち主だと思われてしまうケースがあります。
海外と日本では文化が異なることを理解し、切り離して考えることで不要な摩擦を防ぎ、より良い人間関係を築いていけるように心がけましょう。
渡航前も帰国後の方も今からできること
帰国後に海外経験を活かしたお仕事を国内で考えている方は、次の3つのポイントをクリアしましょう。予め企業が求める能力を知った上で、渡航計画を立てる逆算の行動こそが成功のカギとなります!
▼語学力(+証明するもの)
例:IELTS6.5以上 / ケンブリッジ検定FCE / TOEIC830点以上
▼あなただけの経験
例:インターン / 仕事 / ボランティア / 学校以外のコミュニティでの経験
▼海外で身に着く資質
例:コミュニケーション力 / 行動力 / 異文化理解 / 積極性
既に帰国されていらっしゃる方も、日本国内から英語の試験は受講できますし、
自分自信の経験の棚卸が一人で難しい場合は、キャリアカウンセラーがお手伝いしますので是非お気軽にご相談下さい♪
みなさんが留学ワーホリから得た素晴らしい経験や強みは、同じくその経験をもつ協会スタッフだからこそ、しっかりと引き出すお手伝いができると考えています。海外経験が生きるキャリア形成に向け、一緒に”ご自身の魅力”を引き出していきましょう!
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