海外に渡航して、英語を勉強する人は多いですね。しかし、海外で意思疎通を図る方法は英語でのコミュニケーションだけではありません。
言葉だけでなく、そこに英語圏らしい表情やしぐさなどが加わるだけで、「ネイティブっぽさ」がぐっと上がります!
知っておくと得をする!今日は英語でのジェスチャーについてご紹介します。
<目次>
・英語圏で使える!顔や目のジェスチャー
・英語圏で使える!肩と腕のジェスチャー
・英語圏で使える!指のジェスチャー
英語圏で使える!目のジェスチャー
まずは、首より上だけで相手に何か意味を伝えることが出来るジェスチャーについて紹介します。「目は口程に物を言う」という通り、目の動きで何かの意図を伝えるジェスチャーはいくつもありますね。改めて、英語話者の間ではどんな意図をもって使用することが多いのか確認してみましょう。
《ウィンク-wink-》
相手にさりげなく合図をするときに使います。日本でウィンクをする人はあまり多くないので、いきなりされたらびっくりするかもしれませんが、英語圏では異性に対して使うロマンチックなものだけでなく、割と日常的に使えるジェスチャーです。
例えば、大げさな物言いをした後に「今のはジョークだよ」という合図で使ったり、誰かを助けたときに「大丈夫、気にしないで!」という意味で使ったり、あとは「さっきの話は秘密だよ!」と意図を伝えたり。さりげなく上手に使えると魅力的なジェスチャーですね。
《上を見る/目をぐるりと回す-rolling eyes-》
日本で「あきれた顔」というと、目をすがめた表情やため息をつく様子を思い浮かべる人が多いかと思いますが、英語圏で「あきれた顔をする」というと、明確なジェスチャーを指すことが多いです。それが両目で天を見上げたり、下から上に向かってぐるりと目を回すようなジェスチャー、「Rolling eyes」です。
「あきれた」「またか」「もううんざり」というような意味があり、ジェスチャーだけでなく「Rolle one’s eyes」というフレーズでも使われます。両目で上を向いている絵文字は、日本では「考え中だよ」という意味合いで使う人も多いですが、英語圏では「うんざり」の意味と取られてしまう可能性がありますのでご注意ください!
英語圏で使える!肩と腕のジェスチャー
英語圏では、日本に比べて腕や肩全体を使って大きくジェスチャーをする人が多い印象ですね。代表的なものを2つ確認してみましょう。
《肩をすくめる-shrug-》
英語圏における肩をすくめるジェスチャーは、さまざまなバリエーションを持っています。
ただ軽く両肩を上げて下げるだけの動きの場合、「知らない、分からない」や「自分には関係ない」、「どちらでもいい」といった意味で使われることが多いです。「Maybe」などの言葉に添えて、「確信がない」というニュアンスを持たせることもあります。
肩をすくめるのと同時に両肩の高さまで両手を上げて手のひらを上に向ける動きをすると、上記の意味合いに加え、「やれやれ」というような諦めや、「なんだって?」「なぜ?」という驚きや疑問の感情を持つ場合が多くなります。
《手のひらを下にして左右にひらひらと動かす-so-so-》
腕を持ち上げて手のひらを下に向け、左右にひらひらと振るジェスチャーは、「良くも悪くもない」という意味合いで使います。「テストはどうだった?」「映画は面白かった?」など、調子や結果、評価を聞かれたときに、「まあまあ」と答えたい場合はこのジェスチャーが便利です。
ただ気を付けたいのは、日本語でいう「まあまあ」より、英語の「So-so」の方が低いイメージがあることです。日本で「まあまあ」というと、満点ではないが、60~70%くらいの評価はしても良い、というイメージの人が多いでしょう。それに比べると「So-so」は40~50%くらいの、平均より少し下のイメージになります。ジェスチャーによって、自分が意図したより悪い評価を伝えてしまいかねませんので注意しましょう!
英語圏で使える!手や指のジェスチャー
いいね!を表すジェスチャーとして、親指を上げるThumbs upはSNSの影響もあり今や世界共通の認識となりましたが、日本人にとってあまり馴染みのないジェスチャーもまだまだ沢山ありますね。今回はその中でも比較的よく使う2つをご紹介しましょう。
《ピースサインの人差し指と中指を曲げる-air quotes-》
英語の文章で、誰かの言葉を引用する際は、日本語のカギかっこ(「〇〇」)にあたるQuotation mark(“〇〇”)を使います。これを文字上だけでなく、会話の上でも使用したいと思ったときに便利なのが、両手でピースサインを作って人差し指と中指をくいくいっと曲げるair quotesです。
単に誰かの言葉を引用するというだけでなく、強調したり、言外の意味を込めたり、皮肉を込めたりする効果があります。例えば、「実は昨日“ちょっと”買い物しすぎしちゃって…」「最近、彼と“特別”仲良しみたいね」のように、「ちょっと」や「特別」と言う時にくいくいっとジェスチャーを加えるだけで、言葉に別の意味を含ませることが出来るのです。面白いですよね。
《人差し指の後ろに中指を重ねる-fingers crossed-》
「上手くいくといいね!」「幸運を祈ってるよ!」と、良い結果を願う時に使えるジェスチャーが人差し指と中指を重ねるfingers crossedです。元々、人差し指と中指で十字架を作るしぐさから来ているジェスチャーだそうですが、現在は十字のような形になっていなくても、重なっていれば大丈夫です。
ジェスチャーだけでも良いですし、「Keep my fingers crossed!」と言えば「Good luck!」と同じような意味で使えます。
いかがでしたか?これらのジェスチャーをマスターすれば、“まるでネイティブ”!上手く活用して、より豊かなコミュニケーションを楽しんでくださいね!fingers crossed!