今、10代の皆さんは、LINEやTwitter、Instagramなど、SNSに全く触れずに生活するだなんて想像もできない!という方が多いのではないでしょうか。
ただ、とっても便利で楽しい反面、SNSには気を付けたい、絶対に避けたいトラブルも多く潜んでいますよね。
今回はその中でも、被害者にも加害者にもなりやすい、ネットいじめについて感じたことをお話したいと思います。
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《目次》
・そもそもネットいじめって
・いじめが生まれる原因って何だろう
・留学はいじめの特効薬?
(加害者の面)
(被害者/傍観者の面)
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・そもそもネットいじめって
SNSや掲示板などを使って行われるデジタル上でのネットいじめというものは、携帯やネットが若い世代に一般的になってからの、比較的新しい問題として取り上げられますね。
オンラインの匿名性や、SNS中の閉じられたやり取りの性質上、リアルの世界よりも気軽にいじめに発展してしまったり、それが発覚しにくい状態になったりという特徴がみられます。
例えば、クラス全員が参加しているLINEグループから自分だけ外される。
いわゆる学校の裏サイトなどで悪口や個人情報について書き込みをされる。
勝手に自分の写真を使ってSNSにアカウントを作成されて、品位を落とすような投稿をされる。
学校や部活など、自分が所属するグループでこんなことをされたら、本当にショックを受けるし、誰がやったのか犯人が分からずに疑心悪鬼になったり、外に出るのが怖くなったりしてしまいますよね。
・いじめが生まれる原因って何だろう
ただ、「いじめ」というものが発生する根本は、リアルの世界でもネット上の世界でも変わらないのではないでしょうか。
とても悲しいことに、今も昔も、変わらずいじめというものは存在しています。ネットいじめは、ただその攻撃の仕方がオンライン上に移行しただけのものです。
どうしていじめは発生するのでしょうか。
その原因として、
・ストレスの多い閉鎖された環境
・多様性の認められない環境
などの点がよく言及されます。
閉じられた世界の中では、密なコミュニティを維持しようと同調圧力が掛かり、自分の意見が率直に言えなかったり、「みんなと違う」部分が否定されたりして、それらの一つ一つが強いストレスを生みます。そのストレスが攻撃性に繋がり、「みんなと少し違う誰か」が格好の標的となることで、いじめに発展するのです。
さらに被害者のダメージを深刻化させる原因として
・家と学校以外の逃げ場が無いこと
・被害者が誰にも相談できず一人で抱え込んでしまうこと
・周囲と違う意見を言うことを恐れていじめを傍観してしまうこと
などについても挙げられていますね。
直接的にいじめに関わっていな人は、「いじめは嫌だな」と感じていたとしても、被害者をかばうことで周囲の同調から外れ、次の標的になるのを避けるために、見て見ぬふりをしてしまう場合が多いでしょう。また被害者は「いじめられるなんて恥ずかしい」と感じて、周囲に相談できず、むしろ必死に被害を隠してしまう場合もあります。学校と家以外に安心できる場所がない場合、その両方で居場所を失うと他に逃げ場が無く、被害者は世界が敵だらけに感じて更に追い詰められてしまいます。
今も昔も変わらず問題になっているいじめ。オンライン上に移行してより陰湿になるネットいじめ…。これは誰にも解決できない問題なのでしょうか?
・留学はネットいじめの特効薬?
決してそんなことは無い、きっと解決できる問題だと私は考えています。
例え周りの人は変えることが難しかったとしても、自分自身やその環境を大きく変えて、少なくとも自分は被害者にも加害者にもならない、そんな対策は間違いなくとることが出来ます。
その一つが、留学という選択肢です。
海外留学が何故いじめから遠ざかる対策になるのか、加害者と被害者/傍観者の面からお伝えしますね。
(加害者の面)
まず、加害者を生まない環境として、「ストレスの少ない」「開かれた」「多様性を認め合う」環境を目指す必要があります。
日本を一歩飛び出して、様々なバックグラウンドを持つ人種・国籍の人々と触れ合えば、自分が所属する集団の「当然こうあるべき」という常識が、いかに限定的なものであるかに気付くでしょう。多種多様な文化が自然に共存する社会を知れば、多様性を認め、他者を尊重しようとする共通認識が育って行きます。そしてその認識があれば、自分自身に対しても、感情や行動を抑圧する必要が無くなるので、自然とストレスを感じる機会が減っていきます。
(被害者/傍観者の面)
また、被害者/傍観者の立場から被害を深刻化させないためには、「家と学校以外にも安心できる居場所があり」「抱え込まずに助けを求めることができ」「周囲に流されず意見を言える」環境が重要です。
海外留学をすれば、留学生の友人や、ホストファミリー、学生寮の仲間ができ、日本とは遠く離れた場所に複数の「所属」を持つことになります。自分の世界は日本の家と学校が全てではないと実感することで、もしいじめの被害にあったとしても、精神的なダメージを最小限に抑えることが出来ます。
そして日本に比べ、海外では自分の意見をしっかり持ち、主張することを強く求められます。また、自分の権利を守ることに対する意識も非常に高いです。そういった文化に馴染めば、嫌な気持ちを押さえて傍観者になるのではなく、「やめようよ」と発言することが出来るかもしれません。また被害を周囲に相談することは、弱く恥ずかしい行為ではなく、自分の権利を守るためのサポートを求める正当な主張だと気づくことが出来るでしょう。
もちろん、日本以外の国にもいじめはあります。「外国が全て正しく、留学をすればいじめが解決する」などとはとても言えません。
そして日本人の同調意識や主張が控えめな性質が一概に悪いものだというわけではありません。むしろ諸外国が見習うべき気遣いの見本と言えるでしょう。
だからこそ、お互いに異文化を行き来し、足りないものを学びあう事が大切だと思うのです。そうしてお互いに世界を広めあって行ければ、いつかいじめの無い社会を作っていけるのではないでしょうか。
いかがですか?
この機会に、是非自分と社会を変えるきっかけについて考えてみてくださいね。
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