ワーホリ45周年記念特設ページ

WORKING HOLIDAY 45th ANNIVERSARY

1980年12月1日から始まった日本のワーホリ制度は、今年で45周年

初めて日本人がオーストラリアのワーキングホリデービザを取得した日から、45年。

旅行でも、留学でも、就職でもない。「働きながら世界を知る」という新しい選択肢は、今も多くの若者の人生を変え続けています。

① 45周年の節目

日本のワーホリ制度が始まって、45年。

1980年12月1日、日本人として初めてワーキングホリデービザを取得した渡航者が誕生しました。それが、日本国内におけるワーホリ制度の出発点です。

日本とオーストラリアとの協定からスタートしたワーキングホリデー制度は、この45年で大きく姿を変えました。
当初は一部の「行動力のある若者」のための制度というイメージでしたが、今では
「自分らしい人生を考えるきっかけ」として、多くの世代に選ばれる選択肢となっています。

制度開始から今日まで、世界情勢や働き方、価値観は大きく変化しました。それでも変わらないのは、
「海外でチャレンジしたい」という若者の気持ちです。

1980年12月1日:日本人第1号ワーホリビザ取得
オーストラリアから始まった挑戦
45年間で協定国は世界各地へ

ワーホリ制度の“原点”Origin

日本とオーストラリアの間で、若者の相互交流を目的に始まった制度。ビザを取得すると、一定期間、相手国で「学ぶ」「働く」「旅をする」ことが認められます。

45周年を迎えた今Today

オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・ヨーロッパ諸国・アジア・南米など、選べる国・地域は大きく広がりました。目的も、語学留学からキャリアチェンジ、セカンドキャリアまで多様化しています。

これからの役割Next

「日本での当たり前」を飛び出し、自分の価値観・キャリア・生き方を見つめ直す機会として、ワーホリは今後も重要な役割を果たしていきます。

日本ワーキング・ホリデー協会

制度開始以来、多くの渡航者のサポートと情報発信を続けてきた団体として、安心・安全なワーホリの普及と新しい挑戦を後押ししています。

② ワーホリ協定とは

「働きながら海外生活」が叶う、特別なビザ制度。

ワーキングホリデー制度は、日本と協定を結ぶ各国との間で、若者の相互交流を目的として設けられた制度です。

ワーキングホリデー制度の基本

  • 対象年齢: 18〜30歳前後(国によっては35歳まで)
  • 目的: 観光・語学学習・就労などを組み合わせた「文化交流」
  • 滞在期間: 多くの国で最長1年(一部は延長制度あり)
  • 就労: 生計補助のための就労が認められる(国ごとに条件あり)
  • 学習: 語学学校などでの就学も可能(期間制限がある場合あり)
✈️ 長期滞在しながら現地を旅する
ローカルで働き、海外の職場を体験
‍ 語学学校に通って英語力を伸ばす
世界中の友人・ネットワークをつくる

協定国・地域の広がり

現在、日本はオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリスをはじめ、ヨーロッパ諸国、アジア、中南米など、
30カ国・地域以上とワーホリ協定を結んでいます。

国ごとにビザ条件・滞在期間・就労ルールは異なるため、自分の目的に合わせた国選びが重要です。

  • 英語圏:オーストラリア/カナダ/ニュージーランド/イギリス など
  • ヨーロッパ:フランス/ドイツ/アイルランド/北欧諸国 など
  • アジア:韓国/台湾/香港 など
  • 中南米・その他:アルゼンチン/チリ など

※正確な協定国・条件は各国大使館・公的機関の情報をご確認ください。

③ 年表で振り返る

協定国の広がりと、ワーホリを取り巻く世界の変化。

1980年の制度開始から、協定国は段階的に増え、同時に「海外へ出ること」を取り巻く環境も大きく変化しました。
ここでは、協定国追加の年ワーホリに影響したトピックを一つの年表で振り返ります。

日本のワーホリ制度 年表(協定国追加+関連トピック)

  • 1980年
    【協定】オーストラリア
    日本初のワーキングホリデー制度がオーストラリアとの間でスタート(12月1日)。日本人第1号のワーホリビザ取得者が誕生し、制度の歴史が始まる。
  • 1985年
    【協定】ニュージーランド
    オセアニアのもう一つの定番ワーホリ先としてニュージーランドとの協定が開始。大自然とゆったりした生活を求める渡航者に選ばれるようになる。
  • 1986年
    【協定】カナダ
    北米へのワーホリルートが開かれ、カナダのバンクーバーやトロントなど都市留学+ワーホリのスタイルが広がり始める。
  • 1990〜2000年代
    【環境】インターネットの普及
    海外情報へのアクセスが一気に広がり、「ガイドブックだけでなく、個人ブログや掲示板で体験談を調べてから行く」時代へ。ワーホリという言葉が一般層にも徐々に浸透していく。
  • 1999年
    【協定】韓国フランス
    4月に韓国、12月にフランスとのワーホリ制度が開始。アジアの近距離・ヨーロッパのカルチャー都市という、異なる魅力の選択肢が同じ年に加わる。
  • 2000年
    【協定】ドイツ
    EUの中心国・ドイツが加わり、「英語圏以外のヨーロッパで働きながら暮らす」という選択肢が現実的に。
  • 2001年
    【協定】イギリス
    ユース・モビリティ・スキーム(YMS)として、ロンドンをはじめとしたUK(イギリス)での長期滞在・就労が可能に。ヨーロッパ志向のワーホリ希望者が増えていくきっかけとなる。
  • 2000年代半ば
    【環境】LCCの台頭
    格安航空会社の登場により、航空券の選択肢と価格幅が拡大。長期滞在でも往復航空券の負担が下がり、ワーホリがより身近な選択肢へ。
  • 2007年
    【協定】アイルランドデンマーク
    ケルト文化と音楽の国アイルランド、北欧・福祉国家のデンマークが加わり、「英語+ヨーロッパ文化」を重視する層に新しい行き先が生まれる。
  • 2009〜2010年
    【協定】台湾(2009年)・香港(2010年)
    日本から近いアジア圏が加わり、「距離も時差も少ない海外生活」「中国語+英語」の学習環境として人気に。
    【環境】SNSの普及
    Facebook・Twitter・YouTubeなどの普及で、現地からリアルタイム発信をするワーホリ経験者が増え、情報の鮮度と量が一気に変わる。
  • 2013〜2016年
    【協定】ノルウェー(2013年)、ポーランドポルトガル(2015年)、スロバキアオーストリア(2016年)
    北欧や中東欧など、多様なヨーロッパの国々が加わり、「英語+第3言語」「ローカル文化重視」のワーホリスタイルが広がる。
  • 2017〜2019年
    【協定】ハンガリースペインアルゼンチン(2017年)、チリアイスランドチェコ(2018年)、リトアニア(2019年)
    ヨーロッパの新興人気都市や南米など、これまで「旅行先」として見られていた地域が「長期滞在先」としても注目され始める。
  • 2020年
    【協定】スウェーデンエストニアオランダ
    デザイン先進国・IT先進国・多文化都市など、テーマ性のある都市を目指すワーホリがしやすくなる。
    【環境】新型コロナとリモートワーク
    コロナ禍で一時的に渡航制限がかかる一方、オンライン学習・リモートワークが急速に普及。「働き方」そのものの価値観が大きく揺さぶられる。
  • 2023年
    【協定】ウルグアイ・フィンランドラトビア
    南米・北欧・バルト三国など、これまであまり知られてこなかった国々も選択肢に加わり、「2カ国目・3カ国目のワーホリ」を目指すリピーターも増加。
  • 2024年
    【協定】ルクセンブルク
    国際機関・金融の拠点として知られるルクセンブルクが加わり、キャリア志向・ヨーロッパ就職を見据えたワーホリの可能性がさらに広がる。
  • これから
    【展望】デジタルノマド/副業/複数国ワーホリ
    リモートワーク・副業解禁・フリーランスの拡大などにより、「日本の仕事を続けながらワーホリ」「複数国を組み合わせたキャリア作り」など、制度の活かし方は今後も多様化していくと考えられます。

※協定開始年は公的機関・留学情報サイト等の公開情報をもとにまとめたものです。実際のビザ条件や最新の協定状況は、必ず各国大使館・外務省などの公式情報をご確認ください。

④ 将来の展望

次の45年へ。ワーホリは、もっと自由で多様な選択肢に。

これからのワーホリは、「ただ海外に行く」だけの制度ではなくなっていきます。働き方・学び方・暮らし方の変化とともに、新しい可能性が広がっています。

1. 複数国で経験を積む「マルチ・ワーホリ」

1カ国での経験にとどまらず、オーストラリア → カナダ → ヨーロッパといった形で、
複数の国を組み合わせてキャリアや語学力を磨くスタイルが、今後ますます一般的になっていくと考えられます。

2. リモートワーク × ワーホリ

日本の会社やクライアントの仕事をリモートで続けながら、海外で生活するという選択肢も増えています。
「場所に縛られない働き方」とワーホリの相性は非常に高く、制度の活用の仕方もより多様化していくでしょう。

3. セカンドキャリアとしてのワーホリ

従来は20代中心だったワーホリも、30代・社会人経験者・セカンドキャリア層からの注目が高まっています。
日本でのキャリアを一度見つめ直し、「今後の10年」を考えるための時間として、ワーホリを活用する人も増えていきそうです。

4. 「学び直し」の場としてのワーホリ

語学だけでなく、IT・ホスピタリティ・観光・クリエイティブスキルなど、海外で学べる分野は年々広がっています。
ワーホリ期間を通じて、自分の専門性を磨き直す「リスキリング」の場としての価値も高まっています。

5. 多文化共生・国際理解のリアルな体験

国際情勢が変化するからこそ、現地で暮らし、人と出会い、対話をする価値はより大きくなっています。
SNSやニュースだけではわからない、「自分の目で見て、感じて、考える」経験が、今後ますます重要になっていきます。

45周年はゴールではなく、新しいスタートライン。
次の45年の物語をつくるのは、これからワーホリに挑戦するあなたです。

さあ、あなたの「物語の1ページ目」をめくろう。
「海外に行ってみたい」「いつかワーホリをしてみたい」——その気持ちがあるなら、今が最初の一歩です。