ワーキングホリデー(ワーホリ)は国によって1年~2年など長期間その国に滞在できるため、憧れの海外生活を満喫したり、実践的な英語を学んだり、多様な人々と異文化交流をじっくり楽しむことが可能です。
他にも、グルメ・観光・趣味・仕事など自分のプランや目的に従って海外生活が思いきり楽しめる自由度の高い制度です。
最近では、低迷を続ける日本経済への懸念や、賃金が上がりにくい雇用に見切りをつけて「出稼ぎ」を目当てにワーホリに行く人も増加し、ますますワーホリの注目度が高まっています。
しかし、その裏では安易な気持ちや準備不足でワーホリに臨んだ結果、その国についてすぐ「こんなはずじゃなかった!」と出鼻を挫かれ後悔する人が増えていることもまた事実です。
最悪の場合、やりたかったことや目的が達成できず、お金が尽きてやむなく日本に帰国するケースも…
そこで今回は、ワーホリが始まってまずどんなことで後悔がおきやすいのか整理ていきます。ワーホリ計画や出発前の準備に役立てられるよう、その回避方法もご紹介していきます!
ワーホリは、その国で一生に一回しか使うことができない貴重な制度です。せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
<目次>
●ワーホリ開始直後に後悔しやすい要因
●①現地での友達作りに失敗する
●友達作りに最適な場所とは?
●②仕事がなかなか見つからない
●どうすれば仕事が見つかりすくなる?
●ワーホリを始めてすぐ後悔しやすい人の共通点
●まとめ
ワーホリ開始直後に後悔しやすい要因
①現地での友達作りに失敗する
現地で友達作りがうまくいかず、孤立してしまう人もいます。これは、英語力不足やコミュニケーションが苦手なことが原因となる場合もありますが、一番は友達作りの場を確保できていないことです。
家族や親せき、頼れる友人がいる場所へワーホリに行く場合は、その方々を起点に人脈を広げていくことはできるかもしれません。しかし、ほとんどの場合その国に行くのは初めてだったり、土地勘もなく知り合いもいないことが多いです。
道行く人に手あたり次第に声をかけ「友達になりませんか?」と切り出していくのはあまり現実的な友達作りの方法とは思えませんよね…(日本で実践したらどうなるかを考えると想像しやすいです)
ある程度自然な形で出会い、ある程度時間をかけてお互いを知り仲良くなっていくのが「友達になる」過程ではないでしょうか。
それを考慮せず、「行けば何とかなる、きっと友達もすぐにできるはず」と安易に考え何も対策を打たないまま渡航してしまうと、結果的に思い通りにいかず友達が一人もできない事態に陥ってしまう危険性があります。
友達作りに最適な場所とは?
ワーホリする国で友達を作ることは、その後のワーホリ生活の土台を固めたり、有益な情報をゲットしたり、心の安定や平穏をキープするためにもとても重要です。
日本でも人とのつながりが自分にそういった利益をもたらしてくれることは言うまでもありませんね。
ワーホリする人がごく自然な形でたくさんの人といっぺんに出会い、しかも仲良くなれる場所はズバリ「語学学校」です。
語学学校とは、世界中のワーホリ渡航者や留学生が英語を学びに集まってくるところです。そして生徒たちの年齢や目的も英語の習得や友達作り、情報収集と似ていることが多いです。
そのため、打ち解けるのにもさほど時間がかからず、短時間で多くの友達(人脈)作りが可能なのです。言わば一番手っ取り早い方法なのです。
もちろん語学学校に行くためにはそれなりの費用が発生します。しかし、友達作りに悪戦苦闘し貴重なワーホリ滞在期間やお金を友達のいない日々に費やすよりも、到着後すぐ多数の人と知り合うことができ、英語力も高めらる環境に入ることにお金をかけたほうが「コスパがいい」と思いませんか?
今後のワーホリ生活をより充実させたり、現地での仕事をゲットするためには英語力は必須ですから、英語力向上と友達作りがいっぺんにできる語学学校は利用するに越したことはありませんね。
多くの語学学校は最短1週間から就学が可能です。予算や到達したい英語力、友達作りにかけるべき期間など、様々な観点から語学学校に通うべきか検討してみるといいでしょう。
②仕事がなかなか見つからない
ワーホリでは、その国で滞在するための資金をアルバイトしてまかなうことが許されています。
1~2年のワーホリ中、全く仕事をせずに暮らせる予算を日本から準備していければいいのですが、なかなか難しいですよね。
せっかく現地で働くことができるのであれば、現地での生活費は現地で稼いで工面した方が、貯金を使い切らずに済みますし、余剰資金ができればワーホリ中にできることの選択肢も増やせます。
また、帰国後の就職やその後のキャリアを考慮し、海外で働く経験を得るために英語を使って働くことに挑戦する人も多いです。
ここで皆さんに質問です。海外で仕事を見つけることは簡単だと思いますか?難しいと思いますか?
実は、この点をしっかりと現実的に掘り下げて考え、対策を打てるかどうかが理想のワーホリ生活を送れるかどうかにかかってきます。
仮に、日本で仕事(アルバイト)を見つけようとした場合、今日希望の求人が見つかって、3日後に面接を受けることができ、その場で採用が決まって、次の日からさっそく仕事開始!「1週間ほどで仕事がゲットできた!」といった具合にとんとん拍子でことが運ぶのは普通でしょうか?
きっとそれはとても稀でラッキーなケースですよね。日本でも、求人探しから実際に働きだすまでに最低でも1-2か月はかかるのではないでしょうか。
それでは、ワーホリする海外の国で同じことを行う場合でも、1-2か月で仕事をゲットし働きだすことはできるのでしょうか…?
ここまでくればお気づきの方も多いかもしれませんが、海外では日本語は通じませんので、英語やその国の言語ですべて行うことになります。したがって、多くの人はきっと「難しい」と答えると思います。
ネットやフリーペーパーなどを見て仕事を探し、履歴書を作り、どのように自分をアピールするか事前に考え準備します。運よく採用側に履歴書を気に入ってもらえればようやく面接にこぎつけることができるのです。しつこいようですが、この過程すべてを英語やその国の言語で行うのです。
改めてもう一度質問します。あなたならどれくらいの期間あれば実際に働きだすことができるでしょうか?
求人探し段階でさっそく求められるのは語学力です。そして人脈を駆使した情報収集力やコネといった、その国で生きていくための力です。日本ではそれらがすでに確保できている状態からの仕事探しなので、よっぽど理想が高くない限り見つかるでしょう。
海外で仕事をゲットし働くという事はそう簡単ではない事を理解できれば、きっとあなたは後悔する確率をグッと下げることができます。
どうすれば仕事が見つかりすくなる?
海外では日本と違い、新人を時間をかけて大切に育てていくというスタイルは主流ではありません。今すぐに現場で活躍し売り上げをあげることができる即戦力が求められています。
特に永住者と違って、滞在期間や就労期間に限りがあるワーホリは、企業側もワーホリ滞在者側も人材育成やトレーニングに割ける時間はお互いないのです。ほかの従業員とすぐに肩を並べて働ける人材かどうかが重視されるのです。
また、仕事探しのライバルとなるのは同じワーホリ滞在者、英語力の高い他の留学生、スキルや経験もある現地人など強敵も多いです。
そんな中で自分が仕事を勝ち取るには、まずは少しでも「仕事を勝ち取りやすい環境や状態」を整えることが重要です。
例えば、
●求人数の多い都会や都市部に拠点を置く
●英語で求人を探す
●仕事を探していることを周囲にアピールしチャンスを拡大する
●ビジネスレベルの英語力を身につける
●日本での経験やスキルが生かせる業種で探す
●日本で英語での就労経験を作っておく
日本でも同様ですが、人口が少ない田舎の地域より、都会の方が圧倒的に求人数が多いのは海外でも同じです。その代わり物価や家賃も高いことがネックですが、時給も高いため生活水準はさほど変わらないでしょう。
そして、周りに仕事を探している事を言いまわっておくと、案外人づてにネットや掲示板などに載っていない求人情報を得られたり、友達のバイト先で空きができ紹介してもらえた、など運よく仕事が見つかるケースもあります。
ライバルが少しでも少ない状況にするには、日本語の求人だけを見るのではなく、現地の人も利用するような英語の求人サイトや掲示板、フリーペーパーも積極的に活用しましょう。その方が見る求人数も多くなり、より時給の高い仕事も見つかりやすくなります。
英語については、海外で働くことを希望しているのであればワーホリに行く前から少しでも勉強しておくことをおすすめします。せめて中学英語は総復習し、日常生活で使う単語や文法は押さえておくのが理想です。
もちろん、そのレベルでは現地で働くには足りないので、語学学校でさらなるレベルアップや実践力を磨くと、英語力に加えて英語を話す自分にも自信がつきます。ビジネス英語や接客英語など、仕事に役立つ英語が学べるコースを開講している語学学校もありますので、一度調べてみるといいでしょう。
もし、ワーホリ先でも特定のお店や企業で働きたい場合は、日本でその企業での就労経験を積んでおくこともアリです。
例えばスターバックスやマクドナルド、ユニクロや無印良品などは世界にも多数店舗がありますので、日本での就労経験はワーホリする国の店舗で働く際に大きな強みになります。
そこまで対策するのは難しいかもしれませんが、全くの異業種に応募するよりも、日本で経験のある業種や既存のスキルが生かせる仕事からあたっていくと見つけやすくなりますよ。
また、現在は円安の影響もあり日本を訪れる外国人観光客の数がかなり多い状況です。観光地やリゾートチ地では人材不足でもあります。英語力が低い状態でも、日本で英語を使って働く経験がしやすいいい今、このチャンスを活用に英語での就労経験を積んでおくのもおすすめです。
ワーホリ協会ではそういったリゾートバイト(リゾバ)の仕事をご紹介することが可能ですので、ご興味のある方はワーホリ計画と合わせてぜひご相談ください。
ワーホリを始めてすぐ後悔しやすい人の共通点
以下のような特徴がある人は、「ワーホリを始めてすぐ後悔しやすい人」に合てはまる可能性が高いため要注意!
●根拠のない自信があり「なんとかなる」と思っている
●自発的に情報収集せず、いつも誰かをあてにしている
●周りの意見に惑わされ、自分の軸がブレている
●理想ばかりに目を向け現実的に考えることができない
まずは、何のためにワーホリするのか、ワーホリ中にどんなことを達成したいのか、それを達成するにはどんな準備が必要か、しっかりと現実的に考えてみましょう。
欲を言えば、せっかくのワーホリ経験を帰国後どう活用ができるか、そのために滞在中に何をすべきか…などワーホリ後の人生まで思いを巡らせることができるとバッチリです!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ワーホリ開始後すぐ後悔しやすい二大要因とその原因、また、後悔しないために知っておきたいポイントをご紹介してきました。
せっかくのワーホリを充実したものにするためにも、ぜひ一度みなさん自身を振り返って、情報収集やプラン立て、渡航の目的や目標、帰国後のキャリアについて幅広く考えてみてください。
もちろん、私たち日本ワーキング・ホリデー協会はそのお手伝いをするために存在しています。ぜひ一度お気軽にセミナーご参加やお問い合わせなどいただけますと幸いです。
ワーホリはその国で一生に一回の貴重な経験です。どうすれば後悔せずにフル活用できるか、一緒に考えて理想のワーホリを実現させましょう!
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