みなさまこんにちは(‘◇’)ゞTOKYOよりAMYです☆彡
梅雨も明け、夏まで一直線ですね!
フランスとドイツの徹底比較!今回は≪方言≫編です♪

フランスの方言を語る上で欠かせないのが、フランスには多くの植民地を所有していた歴史があり、現在でもフランス本土以外にフランス語圏の国が多く存在するということを知らなくてはいけません。
【フランス語ができれば、約2億2000万人と話せる!】

フランス語を主要言語としている国と地域は29か所!
フランス本土はもちろん、有名どころではベルギーやスイス、ニューカレドニアなど。
面白いところですと、マダガスカルやコートジボワールもフランス語なのですって!
【国際フランコフォニー機構(OIF)】
フランコフォニーは、民主主義や人権などの普遍的な思想とフランス語を分かち合う、世界中のあらゆる文化圏に属する国・地域の総体です。1967年に生まれた【国際フランコフォニー機構(OIF)】は現在、57の加盟国と20のオブザーバーを数え、約2億人がフランス語によって繋がっています。
引用:在日フランス大使館: https://www.ambafrance-jp.org/article4013
【ベルギーのフランス語】

国や地域によって方言があります♪ 例えば、ベルギーのフランス語は≪Belgicismes≫と言われています。
これは一説によると、方言というよりもベルギーで独自に発達した、フランス語から独立しようしている言語とも言われており、フランスではまったく使われない単語なども多く利用されているようです。
例えば…
Belgicismes(ベルギー語)⇔Francais(フランス語)
Boule⇔bonbon (飴)
Réprimande⇔Cigare(たばこ)
Proficiat !⇔ bravo ! (素晴らしい!)
などなど。似てるようで全然違う単語を使っているのですね。
ちなみに、≪数の数え方≫などは、ベルギー語の方が、フランス語よりも効率的!と言われています。フランスでの数字の数え方は、とーっっっても複雑!(*_*)
フランス語で60以上の文字のカウントは、
70台は60+10
(soixante dix ソワソント・ディス)
80台は4×20
(quatre-vingts キャトル・ヴァン)
90台は4×20+10
(quatre-vingt dix キャトル・ヴァン・ディス)
とカウントするのです!なんだそりゃ笑 初めて聞くかたは驚きですね!
数が数えられないとお金の計算もできないので、まずはこれをマスターすることが大切です☆彡
一方でこれがベルギーになると…
70=septante (セプタント)
80=quatre-vingts ←ここはフランスと同じですね(*’ω’*)
90=nonante (ノノント)
なんと、フランス語以上に効率的!ベルギー旅行に行った際にびっくりしたことのひとつでした(‘◇’)ゞ
【Québécois(ケベコア)】
ワーキングホリデーで渡航できる国で、フランス語が主要言語の国は2つ。もう一つの国は≪カナダ≫です!カナダの中でも≪ケベック州≫は、フランス語と英語の両方が公用語である地域として知られています。
「英語とフランス語の両方を学びたい!」とのことでケベックを選択される方もいらっしゃるのですが、人口の8割以上がフランス語をメインで話すFrancophone(フランクフォン)なので、フランス語がメインになってくるということを事前に把握する必要があります。
ケベックのフランス語は≪Québécois(ケベコア)≫や≪OLD FRENCH≫とも言われていて、16世~17紀ごろのフランス語の名残があり、さらに英語ともドッキングをして独自の進化と遂げたという流れがあります。
つまり、フランス本土のフランス語とは大きく異なるということですね。
例えば、フランス本土では、食事のことを下記のように言います。
朝食:Petit-dejuner(プティ・デジュネ)
昼食:Dejeuner(デジュネ)
夕食:Diner(ディネ)
ケベック語ですと(※フランス本土の田舎では同じ表現をする場合もあるとのこと)、
朝食 déjeuner(デジュネ)
昼食 dîner (ディネ)
夕食 souper (スぺ)
となるのです!
その理由が、フランスでも昔は、起きて最初に食べる食事を≪Dejeuner≫と言っておりました。(ちなみにこれは英語のBreakfast(断食を破る)と同じ考えで構成された単語なのですよ(^^)/)
しかし、生活スタイルの変化から昼食であるDinerが夕食、夜食がSpuper(簡単な食事という意味)に移ったことで、朝の食事に関する単語がなくなった…そこで、Petitをつけて≪Petit-dejuner≫というようになったとのことです!
ケベックではフランス本土と断絶していた時期が約100年ほどあったことから、古い文化を継承をしつつ、変化をしなかったのですね♪
【大切な事は、いろいろな方言に触れ合うこと】

その昔、フランス本土の北部ではゲルマン民族の影響を受けた≪オイル語(langues d’oïl)≫が話されていました。
南部の言語は≪オック語(langues d’oc)≫といい、ローマ文化の影響を受けた言語であり、徳にラテン語の特徴がある言語となっています。
南部の人が話すフランス語は現在でもオック語の影響下にあるとのことですが、首都のパリが北部にあること、北部のほうが南部よりも豊かであったことなどから≪オイル語(langues d’oïl)≫が現代フランス語の礎になったとのことです。
私が住んでいたMontpellierでは南地方で使われていた言語である、≪オック語≫の専門TVチャンネルなどもあるのですよ。自国の歴史や文化を大切にするフランスらししい点ですね(‘◇’)ゞ
ちなみにパリからTGVで約1~2時間ちょっとで行ける街、≪Tours≫(トゥール)は昔、貴族文化時代の首都であったことから、最も綺麗なフランス語を話す都市との呼称でフランス語学習でも人気のある都市となっています♪

しかし、大切なのは≪綺麗なフランス語≫だけを知っていても、世界中にいるフランクフォンと会話をすることはできないということです。
むしろ、様々な方言やなまりを理解、習得することで表現の幅も広がり、延いては自分の視野や価値観を広げることにもつながるのです。
是非、方言を≪個性≫として受け止め、いろいろなフランス語に触れてみてくださいね♪
AMY(*’ω’*)
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