渋沢栄一を変えた留学とは?

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皆さん、渋沢栄一を知っていますか?

渋沢栄一は、2024年に20年ぶりに刷新される一万円札の顔となることや、大河ドラマ『晴天を衝け』の主人公として取り上げられたことで改めて注目されている、幕末から明治の時代を代表する偉人ですよね。

 

のちに27歳の時の留学での海外経験でした。

今回の記事では、渋沢栄一の留学経験にフォーカスしてご紹介しますね。

 


<もくじ>

・留学前の渋沢栄一はどんな人物だったのか

・渋沢栄一が留学することになった理由

・留学中に渋沢栄一を驚かせたもの

・留学後の渋沢栄一がどんな活躍をしたか

・渋沢栄一を変えた留学とは


 

・留学前の渋沢栄一はどんな人物だったのか

渋沢栄一

渋沢栄一は、1840年に現在の埼玉県深谷市に農民として生まれました。幼少から読書を好み、冷静な状況判断に優れ、商才にも恵まれるなど、早い段階からその高い資質を発揮していた渋沢栄一

歩きながら読んでいた本に夢中になるあまり、ドブに落ちて晴れ着の着物を汚したエピソードや、早くから父の家業を手伝い、14歳の時には既に父に代わって渋沢栄一が買い付けを任されていたという話も残っています。

 

若くして優れた資質を見せていた渋沢栄一ですが、23歳の時には、幕府の腐敗と国の将来を憂えるあまり、とんでもなく過激な計画を立て始めます。

渋沢栄一のその計画とはなんと、高崎城を乗っ取り、横浜を焼き討ちにして、外国人を片っ端から殺害していこうというもの…!幕末の激動の時代を思えば仕方ないとはいえ、非常に排他的かつ短絡的な考えだと言えますね。

 

・渋沢栄一が留学することになった理由

Travel

過激な外国人排他の思想を持っていた一農民である渋沢栄一が、何故海外渡航の難しかったこの時代に留学をすることになったのでしょうか?

渋沢栄一が企てていたクーデターは、そのずさんな計画性を仲間に指摘され、結局直前で実行を諦めることになりました。その後、江戸を追われる身となった渋沢栄一は京都へ。そこで徳川慶喜の家臣である一橋家に士官することを決意。渋沢栄一は農民として生まれながら、武士の立場を得ることになったのです。

 

この時、世界ではパリ万博に向けて各国の皇帝や国王がフランスに集まっていました。日本からは、徳川慶喜の弟である昭武が向かい、フランスで留学することに。昔から好奇心旺盛で常に学ぶことに積極的だった渋沢栄一。留学という貴重なチャンスを逃さず、喜んでそこに随行することになったのです。

 

・留学中に渋沢栄一を驚かせたもの

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ヨーロッパに留学した渋沢栄一は、文明の進んだ現地の生活に大いに衝撃を受けます。

初めて汽車に乗り、病院を見学して感動し、新聞の存在を知り、オペラ鑑賞も初体験しました。ガス灯や上下水道などのインフラが整っていることに驚き、金融・紙幣制度を学び、銀行と言うものの影響の大きさに感銘を受けました。

 

全てのものが新しく、渋沢栄一は留学中いくら学んでも足りない思いだったことでしょう。渋沢栄一は、ヨーロッパの先進的な発展に驚きそれを吸収していく一方、どうして日本はここまで遅れをとってしまったのか、この圧倒的な差はどこにあったのかを考えました。

渋沢栄一が見つけたその答えは、「身分格差のない社会の在り方」でした。

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渋沢栄一ら留学生に対し、フランス政府から2人のフランス人男性が特別顧問として派遣されていました。軍人のビレットと、銀行家のフロリヘラルトです。陸軍大佐という高い身分にあるビレットに対し、銀行家フロリヘラルトが対等に資金面でのアドバイスをしていること、またビレットもそれを当然のように聞き、謙虚に従っている様子を見て、渋沢栄一は大変驚きました。

当時の日本は士農工商という身分制度が確立しており、日本人である渋沢栄一からすれば、銀行家のフロリヘラルトは商人として最も低い立場にあるという認識でした。その彼が、身分的に最も高い武士(軍人)であるビレットに全く遠慮なくものを言う様子は、渋沢栄一には信じられない事でした。

 

そこで、渋沢栄一は確信します。ヨーロッパでは、日本のように商売が下賤なものとして扱われることが無い。日本のように武士や官僚が偉そうに振る舞って、人々の発展を押さえつけることが無い。この身分格差のない社会こそが、文明の成長の差、経済力の差を生んだのだと。

留学で学んだ多くの知識の中でも、この発見は渋沢栄一のその後の活動に大きな影響を与えました。

 

・留学後の渋沢栄一がどんな活躍をしたか

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約2年間の留学を終え日本に帰って来た渋沢栄一は、その後静岡藩の勘定組頭、民部大蔵両省の官僚という立場を経て、民間実業家となります。

静岡藩では日本で最初の株式会社であると言われる「商法会所」を立ち上げ、官僚時代には鉄道の敷設や郵便制度の創設、租税の改革、新貨幣制度の設置など、目まぐるしく多くの事業にて手腕を振るいました。

 

実業家となってからは、現在のみずほ銀行につながる「第一国立銀行」の設立を皮切りに、数々の企業を立ち上げ、日本経済の発展に大いに貢献しました。

渋沢栄一が設立に関与した企業は500以上と言われていますが、その中の一部だけを取っても、そうそうたる名前ばかりが並びます。

・東京海上保険(現在の東京海上日動火災保険)/・田園都市(現在の東急)/・帝国ホテル /・秩父セメント(現在の太平洋セメント)/ ・東京株式取引所(現在の東京証券取引所)/・ジャパン・ブリュワリー(現在のキリンホールディングス) etc.

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幕府が終り明治の時代が始まったとはいえ、当時はまだまだ商人を下に見る差別的意識が残っており、明治政府高官と政商との間にも癒着が多く見られました。しかし、そんな中で渋沢栄一は、一切の癒着や不正を行わない、稀有な存在であり続けました

 

また、渋沢栄一は教育の普及にも力を注ぎました。一橋大学東京経済大学などを設立しただけでなく、パリ留学中に女性の活躍している様子を目の当たりにした渋沢栄一は女性にも教育の機会が必要だと考え、日本女子大学東京女学館も創設。

更に、渋沢栄一は東京養育院東京慈恵会日本赤十字社など、社会公共事業にも貢献しています。障がい者や孤児、生活困窮者と言った、社会的に弱い立場にある人々に寄り添い、格差をなくしていくためです。

 

・渋沢栄一を変えた留学とは

渋沢栄一が留学を通して学んだものは、政治・経済・医療制度・教育制度・工業技術など、計り知れない範囲に及びます。しかしその中でもやはり、「格差の無い社会」という、目指すべき指標を見つけたことは、何よりも大きかったのではないでしょうか。

 

留学は、学校で学ぶ内容だけでなく、生活の中で出会うカルチャーショックや、さまざまな考え方・バックグラウンドの異なる人々との交流、自分の常識が通用しない異国で何かに挑戦するという経験自体に大変大きな意味があります。

視野の広さや、思慮の深さ、柔軟さ、臨機応変さ、行動力、応用力、交渉力…さまざまな目に見えない成長を留学によって得ることができます。

幼少期から優れた才能を持っていた渋沢栄一ですが、この留学によって更に磨かれ、日本では得られなかった内面の成長があったことは間違いありません。

 

皆さんも、渋沢栄一に倣って、留学で人生を変えてみませんか?

 

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この記事の内容は 2021年12月06日 (月) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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