普段みなさんが何気なく飲んでいる水。そんな水ですら、日本と海外とで違いがあることをご存知でしょうか。2018年に国土交通省が発表したデータによると、水道水をそのまま飲める国は日本を含めてたった9カ国、そのまま飲めるが注意が必要な国は21ヶ国だそうです。ワーホリ3大国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの水道水事情は果たして!?
《目次》
・【オーストラリア /ニュージーランド/カナダ】水道水事情
・マイボトルを持ち歩こう
・海外の水道水は〇〇にもダメージ?
【オーストラリア /ニュージーランド/カナダ】水道水事情
🐨オーストラリア
オーストラリアの水道水は飲料水として飲むことは可能です。しかし日本とは成分が異なっているので、渡航してまだ慣れないうちは水道の水を多量に飲むことは控えておいた方が良いかもしれません。
実際オーストラリアの人でも、スーパーなどでペットボトルの水を購入している人が目立ちます。水道に浄水器を取り付けて飲用水として利用する家庭も多いです。
レストランでは、水道水のことを『tap water』と表現します。お店によっては浄水器の水を無料で提供してくれるところもありますが、水道水を避けたい場合は、『bottled water』か『still water』等のミネラルウォーター購入しましょう。
オーストラリアは世界一乾燥した大陸とも言われており、慢性的な水不足に悩まされている国のため、真夏などの雨が少ない時期は洗濯や皿洗い時の水の使用は最小限に抑えたり、シャワーの時間も10分に制限するなど、日頃から水を大切に使用しています。
🏉ニュージーランド
ニュージーランドの主要都市では安全に水道水を飲むことができます。
ニュージーランドといえば、サウザンアルプスの雪解け水がミネラルウォーターとして使われていることも有名です。ニュージーランドの水質は弱アルカリ性で、地域によりますが日本と同じ軟水の地域が多いです。また、クライストチャーチを除く一部地域の水道水にはフッ素が含まれており、虫歯になる確率が低いとまで言われています。
都市では安全な水道水が通っていますが、都市から離れた地域では水源の品質が異なり、基準を満たしていない場合があります。また、水道管が通っていない山小屋や農家などでは貯めた雨水を生活水として使っているところが多いです。そのような水にはバクテリアや寄生虫が潜んでいる可能性があるので、水は3分以上沸騰させて飲むか、ミネラルウォーターを持参しましょう。
🍁カナダ
カナダは水が豊かな国で、都市や家庭の電力を水力発電で賄っているほど水に恵まれています。カナダ政府の方針として水質検査は厳格に行われているため、水道水も安全に飲めます。レストランや飲食店では冷やした水道水を提供しているお店が殆どだそう。
そんなカナダの水道水は、州や都市ごとに硬度に大きな違いがあります。日本の水は軟水で、軟水の硬度を示す数値で言うと、東京の水の硬度は60mg/L程度と言われています。バンクーバーの硬度は8-12mg/L。数字が低い方が軟水を表しているので、日本人にとってはバンクーバーの水道水は飲みやすいと言えます。それに対して、トロントの水の硬度は121〜142mg/Lの中硬水に分類されます。カナダ東部の水道水は全く飲めないことはないですが、口当たりが日本人には少し違和感を感じるかもしれません。
マイボトルを持ち歩こう!
オーストラリア、ニュージーランド、カナダのワーホリ3大国は、日本よりも環境やエコへの関心が強く、マイボトルやタンブラーを持っている人を多く見かけます。そのまま水道水を入れる人もいれば、浄水器の水を持ち歩くなどさまざま。
皆さんも現地の水が口に合うようだったら、スーパーでボトルウォーターを買うよりも持ち歩きの方が経済的で環境にも優しいです。ぜひ日本からマイボトルを1つ持っていくことをおすすめします!
海外の水道水は〇〇にダメージ?
海外旅行中に髪がギシギシしたり、カラーまで抜けてしまった経験がある方はいませんか?海外での髪や肌のダメージ原因は主に「水」です。前述でご紹介した通り、オーストラリアやニュージーランド、カナダなど一部海外の水道水は硬水でマグネシムやミネラルを多く含んでいます。そのため、髪の毛のタンパク質に付着してギシギシ、ゴワゴワした感触を生み出したり、残留物が髪を刺激し色も抜けやすくなります。でもワーホリ中シャワーを浴びないのは現実的ではないですので、手軽に実践できるケアをご紹介します。
1|現地のシャンプーを試そう
日本のシャンプーは日本の水の軟水に合わせて作られているので、海外の硬水で試すと泡立たが悪くぬるぬる感が残ったりします。そこでおすすめなのが、現地のシャンプーを試すことです。例えばオーストラリアはオーガニックケア用品がたくさんあり、中でも日本でも知名度の高い「Aesop」の発祥地です。市販のシャンプーよりも少し高価ではありますが、毎日のケアにおすすめです。オーストラリア以外の国では、ミシックオイル(Loreal)やモロッカンオイル、マカダミアナチュラルオイルなどのヘアケア商品が有名です。
2|小まめな保湿を
髪に与えるダメージの原因とし、紫外線も挙げられます。オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニアは紫外線が非常に強いため、髪や肌への負担が大きく乾燥しやすい傾向があります。小まめに日焼け止めを塗って保湿を心がけましょう。もし頭皮や肌のトラブルが起きたら、早めに病院へ行って診察を受けましょう。日本から海外留学保険に加入していると提携先の病院で、日本人医師がいればスムーズに診察を受けられます。
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